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warui otoko ni damasarete
主人公円を愛するエリート弁護士の佐伯。
そうでなくても佐伯を慕う駆け出しの弁護士円なのに、
確実に手に入れたいのか友人の須藤まで使って罠にかける。
それもゲイパーティに来させて薬を盛って抱いてしまう。
円はかなりのブラコンで兄の周を兄弟以上に慕っていて、
佐伯は兄にばらすと脅して円を何度も抱く佐伯。
その後、円の部署でやっている仕事を継続する条件として、
円の上司には秘密で円に自分の体を差し出させる。
という鬼畜っぷりは確かに佐伯って悪い男かも。
でも、だからこそ堕ちてしまう魅力もある感じがします。
そんな佐伯に健気に耐える円が可愛い。
今回当て馬になったのか円の兄周。
ブラコンの円は周に譲ろうとするのですが、
佐伯の本音を見抜いてる周は最後に円の後押しをする、
という良い人ぶりでした。
鬼畜で腹黒な佐伯ですが、実は純情で可愛らしい。
そのエピソードを須藤に暴露されるのですが、
それを聞いてしまうと悪い男とは言えなくなってしまいます。
そして罠にかけたのもその純情さからだったと言うオチ。
とちょっと可愛らしい終わり方でした。
『愛されて』シリーズといっていいのかわかりませんけど⁉
悪い男〜酷い男〜狡い男と3作品続いていきます。
そして、同じ法律事務所絡みのお話が、2作品あるので!
合計5冊リンク本として出版されています。
全体を通して、ふゆの先生らしい作品です。
きっかけは、弁護士系のお話なのと、大好きな陸裕先生のイラストに惹かれて購入です。
『悪い男』なんですけど、最初の方は腹黒で強引過ぎるやり方に、確かにそうだなあと思うんですけど、読み終わると…そんなに『悪い男』でもなかったなあと!
どちらかというと、『わかりにく過ぎる男』でしたか(笑)
敏腕顧問弁護士・佐伯 × 外資系大手証券会社法務部・円
円は、美しくて聡明で自由奔放な生き方をする兄に憧れを抱いています。
全く自分とは正反対の兄に対して、憧れ以上の気持ちを持っている、自分の性癖に密かに悩んでいた円。
そんな時、佐伯にゲイの集まるパーティの話を聞き、迷ったものの、意を決して1人で参加します。
出されたドリンクに、まさか薬が盛られているとは気がつかず、
誰か分からない相手に抱かれてしまった円。
仕事でも問題が起こり、佐伯がプロジェクトから手を引くという話が持ち上がります。
交渉にあたった円に、「君が私のものになる」という条件を突きつけてきた佐伯。
兄への思いを盾に脅され、仕方なく条件をのむことに…。
兄を想っていたはずの円は、脅され、いいなりのおもちゃ扱いの中でも…いつしか佐伯への、好きな気持ちを自覚します。
でも、薬を持ったのが佐伯の罠だった事を知り…。
円の兄も帰国してきて…
実は10年以上前に、法学部教授の円父の教え子だった佐伯と出会っていたこと…
しかも兄と佐伯にも何やら関係があったみたいで⁉…
と次々円の知らなかった佐伯の顔が見えてきます。
佐伯の円に対する態度も変わらないまま、あまりにもせつなく辛くなってきた円は、佐伯を思い切り拒否してしまうんです。
狙った獲物は逃さない的な佐伯の強引なやり方だったんですけど…
最後は思いがけないほど、可愛らしいオチでした。
流されている様で、真面目で実直な円と、鬼畜眼鏡系な様で、一途だった佐伯カップル。
普通の恋愛とは、始まり方が少しハード気味でハラハラ&ドキドキもさせられたものの、最後はあっけらかんとハッピーエンドでした(笑)
2人の気持ちの流れや、想いを通わすまでが分かり難かったかなあと!
材料は沢山あったのに上手く使いきれていない感じは受けました。
だから、悪い男というよりは、わかりにく過ぎる男になってしまったかなあと…。
でも、全体に好きなテイストのお話でした。
残念だったのが、円の兄。
円の想像だけなら、魅力的ないい男だったのに、
実際は、兄の破綻振りに驚きでした。
聡明なんだろうけど、一本ネジが取れた考え方をする様な人物でした。
次巻は、この兄•周が主役のお話です。
お相手も、既に『悪い男』に登場してます!
主人公の津久見円は、外資系の大手証券会社の法務部に勤めるサラリーマン。父親は国立大学の法学部教授というエリート一家の出身ですが、兄の周にちょっと劣等感がありつつも、とっても素直優しい性質に成長しています。
その円の会社に、新しく顧問弁護士として赴任してきたのが佐伯恭祐です。
この佐伯がホントに鬼畜メガネ!
兄を絶対視し、憧れが過ぎて兄に欲情してしまう円の性質を見抜き、ゲイパーティーに誘います。
そして、薬の力で円の正気を無くして、乱暴してしまいます。
そんな暴力にも感じてしまった円を「兄にばらすぞ」という言葉で脅迫し、自分だけのモノとして扱うようになります。
会社のオフィスで、佐伯のマンションで、ホテルでと際限なく犯される円。
脅迫に屈するのが嫌で辞表を会社に出せば、佐伯も会社に辞表を提出し、円をさらに脅迫してきます。
ホント、悪い男です。悪すぎです。
何度も快感を得るうちに、佐伯を愛してしまう円。
でも、円をモノとしか扱わない佐伯は、言葉の暴力もひどくなっていきます。
円が健気過ぎて、佐伯がひどすぎて、読んでいてたまらなく萌えてしまいます。
佐伯や円の兄・周の屈折した愛情表現や、愛情ゆえのゆがんだ積極性が似すぎていて、思わず別の方向もありではないかと妄想してしまうほどでした。
佐伯の意外な純情が最後の最後で明らかになりますので、意地悪・佐伯に屈せずに、皆様どうぞ最後までお読みくださいね。