妖魔なオレ様と下僕な僕 4

youma na oresama to shimobe na boku

妖魔なオレ様と下僕な僕 4
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×22
  • 萌4
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
3
得点
20
評価数
6
平均
3.3 / 5
神率
0%
著者
椹野道流 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
唯月一 
媒体
小説
出版社
イースト・プレス
レーベル
アズ・ノベルズ
シリーズ
妖魔なオレ様と下僕な僕
発売日
価格
¥850(税抜)  
ISBN
9784872574852

あらすじ

不思議な骨董店・忘暁堂を営む美形妖魔・司野とその下僕兼餌の正路。元店主夫 人が倒れたという知らせを受け、急遽、見舞いに駆けつけた二人は、その帰り 道、京都へと足を伸ばした。そこは千年前、司野が主である陰陽師・辰冬と暮ら した都。そして現世と冥界の境界といわれる六道珍皇寺で、二人はある人物に出 会う――謎めいた美貌で人気上昇中の雅楽師・カギロイ。彼こそは司野の宿敵妖 魔、陽炎だった。司野と正路…二人の愛のヒートウェーブが妖都に弾ける! パ ワフル★書き下ろし<p> 【担当編集Fから一言】待望の妖僕シリーズ第4弾! ついに司野の千年来の宿 敵・陽炎が登場します。その美貌で女性に圧倒的人気の気鋭の雅楽師・カギロイ に姿を変えた妖魔・陽炎は、これからもシリーズに絡んでくるらしいので益々目 が離せない展開に! そして毎回大評判!の唯月さん描くカバーの二人が、今回 はなんと麗しい狩衣姿…妖しいコスプレしちゃってます~

表題作妖魔なオレ様と下僕な僕 4

辰巳司野,骨董屋を営む妖魔
足達正路,浪人生

その他の収録作品

  • あとがき 椹野道流
  • あとがき 唯月一

レビュー投稿数3

敵役の登場により新たな展開を迎えました

司野(妖魔)の下僕になった正路は、司野が店主を務める骨董品店「忘暁堂」で働きながら、定期的に司野の餌である「気」を与える(Hをする)行為を続けています。
ある日司野の恩人が病気で入院したという知らせを受け、二人は神戸の病院へ向かいます。その後なりゆきで京都を訪れるのですが、道中で人気ミュージシャン(雅楽師)のカギロイに遭遇します。実はカギロイの正体は妖魔で、千年前に司野の主だった陰陽師の暗殺に関わっていたことが分かります。

妖僕シリーズの4作目です。司野と正路が同居するようになってから半年が経過したという設定です。
シリーズ3作目(前作)でイギリスに行った二人でしたが、別に海外まで行く必要はなかったのでは!?と設定自体にちょっと疑問を感じてしまった点もあったのですが、今作の国内旅行の様な設定に関しては、司野の故郷を巡りつつ思い出を振り返るという様な流れになっていたため、違和感なく楽しむ事ができました。

千年前の司野には陰陽師の主(辰巳辰冬)が居たのですが、司野の封印を完全には解かないまま事故で亡くなってしまいます(今作で暗殺だったことが判明)。事あるごとに辰冬の話題を出す司野に対し今までは嫉妬した事もあった正路でしたが、故郷である京都に来た事で辰冬を思い出し、どこか感傷的になった司野の横に静かに寄り添い、寂しさを分かち合おうとする姿が微笑ましかったです。

そして注目すべきはシリーズ通しての敵役になっていきそうな存在(妖魔のカギロイ)が登場したことです。司野・正路VSカギロイの第1ラウンドは、完全に不利だと思われていた状況を正路の機転と、思わぬ才能の発露により形勢が逆転し、(とりあえずですが)カギロイを退けることに成功します。個人的には“退魔の才能に目覚めていく…”みたいな展開が好きなので、正路の予想外の大活躍は読んでいてワクワクしました。

カギロイの登場により新たな展開を迎えますます楽しみになってきたシリーズですが、妖魔との戦いはもちろん、二人の関係にしても距離はだいぶ縮まってきましたし、あとは人間の恋愛感情を司野がどれだけ理解できるか!?だけなんですけどね…(これが一番大変です)。

1

ライバル登場

とりあえずあらすじにあった「愛のヒートウェーブ」っていう単語吹いた記憶があります。
このものすごいほとばしってる感じが妙にツボ。

このシリーズにもついに明確な「敵」が出てきましたねー。
かつての司野の宿敵カギロイさん。
真意はわからないけど当面の目的がわかりやすいだけマシっちゃマシか。
今後も二人になにかとちょっかいをかけてくれるのでしょうか。

なんだかんだ二人の距離がどんどん近づいていくのは見ていてほほえましいです。


毎回思うけど、どうしても人とはズレている司野を思いやれる正路はすごい大物だよね。
人間なら当たり前の好きだとか愛だとかの概念を毎回言葉で説明するやりとりがほほえましいような照れくさいような。
そんなこっ恥ずかしさもこのシリーズの売りだよなあなんて思う今日この頃です。

0

妖魔な攻めさまに新たな強敵登場

4作目の今回のお話は、攻め様が千年前に暮らしていた京都が舞台
骨董店の前の主人の奥様が倒れたと聞いて取りあえず人間らしく
お見舞いに兵庫県まで二人で出向くことになります。
人間とはもろく儚いと言いながらも前の店主夫婦には何かしらの
思いが有るらしい攻め様のいつもとは違う緊張している事を
感じる受け様、心配していた最悪な結果ではなかった事で
攻め様は気まぐれに受け様を伴い有馬温泉に行くことに
そこは昔攻め様の主が湯治に行ってみたいと言っていた場所。
今回も攻め様は主を懐かしく思い出しているのですがロンドンでの
一件で受け様は既に不必要な焼きもちを焼くことも無く受け止める
事が出来るようになっているのですよ。
受け様も成長しましたねぇ~、そして攻め様は人間の好きだと言う
感情は未だに理解出来ないです。
でも受け様の身体から、口よりも雄弁に語られる気でそれが己に
とって心地よいものだと思えるようになっているようです。
そしてその穏やかな気持ちのまま攻め様は主のいた京都へ・・・
そして昔とは様子が違ってしまった京でも名残りを見出して
主の屋敷があったところや主が命を落とした場所で静に参る
受け様は攻め様の寂しさを感じながらもただ傍で見守るのです。
そんな京都で人気ミュージシャンとして有名なカギロイと遭遇
しかしカギロイを見た途端に攻め様は敵意と警戒心で・・・
受け様にはなんなのか分からなかったのですがガギロイ、陽炎は
攻め様と同じく妖魔だったのです。
それも陽炎にとっては攻め様は主の仇、攻め様にとっても陽炎は
主の真の仇だと判明するのです。
しかし今の攻め様では敵討ちをするには陽炎の力が大きすぎて
それでも向かっていこうとした攻め様を受け様は必至で止める。
そしてせっかく心が開いたと思っていた二人が攻め様の頑なな
拒絶でまた関係が後退してしまいそうになった時に受け様は
攻め様の怒りを必死で跳ね除け、攻め様の力になりたいのだと
パターン化しつつあるボディートークで話し合います(笑)
受け様の金色の気が攻め様を包み込むのです。

そして冷静になった攻め様と受け様は陽炎が何か企んでいると
それを見極める為に陽炎のコンサートへ、そこで行われたのは
悪霊化しているだろう陽炎の主を復活させるための儀式で・・・
陽炎は攻め様に力が無いことをからかいながら・・・
しかし、亡き主の為にもこのままにして於けない攻め様は
立ち向かう、受け様も自分が今できる事をするべく・・・
今回は受け様がかなり大活躍するんですよね。
お話も平安京の怨霊系でスペクタルな感じで引き込まれます
同じ妖魔なのに悪と善にきっぱり別れる感じで面白かった。
最恐のヒーローじゃないのも返って良い感じでしたね。

0

この作品が収納されている本棚

レビューランキング

小説



人気シリーズ

  • 買う