すべてはお好みのままに

subete wa okonomi no mama ni

すべてはお好みのままに
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×21
  • 萌3
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
3
得点
13
評価数
4
平均
3.3 / 5
神率
0%
著者
愁堂れな 

作家さんの新作発表
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イラスト
麻生海 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
発売日
価格
¥514(税抜)  
ISBN
9784861340352

あらすじ

中堅会社の社長の一人息子である三宮優は人付き合いもうまくなく、父の会社に就職しても法務担当として裏方に回ってきた。だが、父が脳出血で倒れ、父の従兄弟で副社長の棚橋の勧めでやむなく社長代行をすることに。だが、サポートとしてつけられた秘書の東郷はやたらと優のカンにさわる。『虫が好かない』と思いつつも、東郷のおかげで何とか仕事をクリアしてきた優だが、欲求不満の解消と称して優のモノを抜いたりする。まるで対処が出来ず東郷に翻弄されるが……。

表題作すべてはお好みのままに

27歳,秘書
社長の息子で専務取締役,24歳

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数3

年上秘書×社長令息

年上秘書×社長令息の組み合わせです。どちらも二十代のスーツが似合う男です。

丸ごと1冊表題作で、優(受け)の目線で進みます。
社長である父親が突然倒れる。手術をして復帰まで一年かかるというので、優が跡継ぎに相応しいと対外的に知らしめるため、法務・総務関係から営業部に異動させられてしまう。父親の秘書・東郷(攻め)が完璧にサポートしてくれるものの、優は東郷の有能さを認めながらも何故か彼が気に食わない。ある夜、副社長である叔父と飲みに行った後、家まで押しかけてきた東郷に押し倒され…。

東郷からは叔父が策略をめぐらしていると言われ、叔父からは東郷は父親の隠し子で社長の席を狙っている、と吹き込まれる優。こういう坊ちゃんにありがちな押しに弱いタイプな優は、叔父に押し切られて東郷を解職してしまいます。

ここは優が情けなかったです。父親に聞こうという考えが何故うかばなかったのか不思議でした。叔父と隠し子なら、どちらも近しい肉親なのだから公平に判断してくれそうですのに。倒れて意識が戻ってないとか、叔父に邪魔されて連絡がとれなかったとか、ためらっている間に叔父が独断ですでに行ってしまったのでもはや覆せなかったとか…他の方法はあったでしょうに、ただ叔父の言いなりになって東郷の言い訳も聞かないとか、幼いにも程があると思いました。

でも、父親の病気までが嘘なのは予想外でビックリでした。あと、父親が有能だと言うのは序盤にさらっと流されていただけだったので、終盤に颯爽と登場して再確認させられて、ちょっと萌えました(笑)

あと、物語が始まって35ページくらいの間に、優の環境、立場、周囲との関係に過去までがしっかり書かれていて理解しやすかったです。途中から生じた叔父VS東郷という対立構図も分かりやすくて良かったです。
優が東郷を「虫が好かない」相手であったのに、途中から「それって恋では?」と読み手には分かるような書きぶりも楽しかったです。

ただ、東郷がクールすぎて、どうにもハマれなかったです。帰りの車に同乗させてもらうこと以外にもアクションが欲しかったです。解職された時も、信用されていないにも関わらず、すぐに引き下がるのが物足りなかったです。思わず手を伸ばしてしまうとか、優が残した何気ないものを大切に取っているとか、そういう執着や理性を超えた感情をいっさい見せないにも関わらず、あの夜だけ欲求不満を理由に強引に手を出すのが違和感ありました。優が襲われた後も、起こしただけで、衣服を整えたり隠したりもせず、父親と叔父の話し合いを眺めていたのか、と思うと冷めました。

幼馴染や再会ものという、二人に歴史があるわけではないので、なおのこと好きだという気持ちを表現して欲しかったです。
でも、歴史が浅い分、東郷が優を「専務」呼びで抱くのはちょっと素敵でした!

読みやすく分かりやすい作品で、切なさはありません。仕事もの、スーツ萌え、クールな攻め、負けず嫌いだけど抜けてもいる受けがお好きな方にお勧めです。

2

秘書もの

優は父の秘書の東郷が「虫が好かない」とずっと気に食わなかった。
しかし父が入院することになり、一人息子の優は跡継ぎの勉強にと父親の代わりをすることに。そんな優に父は信頼しているという東郷を秘書につけた。

ストーリーとしては王道だったと思います(・ω・)
秘書の東郷は完璧で、そんな東郷になぜか反発してしまう優。と同時に気になっていきます。そして事件に巻き込まれピンチ!最後にはちゃんと解決。
なので比較的読みやすかったと思います。
秘書攻めということで最中もずっと東郷は丁寧語でしたw丁寧語萌えっ
そして、優の成長も垣間見れることと思います。少しの間でしたが父の立場になって、優もこれから前を向いて頑張って行こうという姿勢になって良かったです*
優のお父さんがすごく良い人でした!叔父さんにはがっかりですがwなぜかは本編を読むとわかると思います。

麻生海先生のイラストも美麗でよかったです!
そしてまさか愁堂れな先生が役員秘書をしていた時期があったとは…!笑

1

受け様が頼りないですが

理想的な秘書様がカッコ良かったです。
会社社長の息子と優秀な秘書との王道的なお話だと思います。
会社跡取りとして父親の会社でどちらかというと甘やかされている優と新たに優の秘書になった東郷。
ソツがなくどんな時にも頼りになる東郷と東郷が苦手な優が対照的です。
反発しながらも、次期社長としての自覚を徐々に増し、成長しようとする優にも好感度は感じるのですが、途中でまんまと敵の手中に落ちてしまう下りは頂けなかったです。
優がとてもおバカに見えてしまったのですが、自分の味方にも確認を取らない展開はBLでは時々見かける気がします。
評価も中立と萌で悩みましたが、東郷と優の父親が男前だったので、萌評価にしました。
東郷が年上なのですが、丁寧な言葉遣いを一切崩さないので、敬語責めがお好きな方にもいいかもしれません。

0

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