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fukaki koi o yami ni midaarete
矢吹(新宿署の刑事 30歳)×天如(天在日輪宗の座主(トップ)18歳)
主人公のひとりである天如が若き密教の天才僧侶という設定なので、話の中では真言を唱えるシーンが出て来たり、「鬼」(悪い気の塊のようなもの)による事件が発生したりと、BLの中ではなかなかめずらしいタイプの作品に分類されるのではないでしょうか。もちろんちゃんとラブ(とエロ)の部分はありますが、設定に癖があるため好き嫌いはくっきり分かれる作品かもしれません。ちなみに私は以前少年・青年マンガなどでそういう系の話を好んで読んでいたぐらいなので全然OK!の設定でしたし、最初からその世界観に対して違和感やとっつき難さも感じることはありませんでした。
「鬼」を封じるために動く天如と、「鬼」が引き起こした事件の捜査をする矢吹は共に行動するようになりますが、天如の妖しさと無垢なところに触れた矢吹は自分を抑えることができずついつい手を出してしまいます。女はもちろん男とも関係を持ちそこそこ遊んで来たという、ちょっとやさぐれていて粗暴な感じのオヤジキャラ・矢吹が、自分よりも12歳も年下でピチピチの美少年(でもかなりのVIP様)にどんどんハマっていく姿が良かったです。天如も初めての経験に戸惑うよりも好奇心が勝るようで、積極的に行為を受け入れたり誘ったりするのですが、その無自覚な天然振りがとても可愛かったです(しかも無駄に色気があるし)。
「鬼」関連の展開については、それをメインにしたマンガなどに比べればやはりあっけない解決になってしまいますが、BLだと思えば充分楽しめる範囲でしたし、ちゃんとラブとのバランスも取れていて良かったと思います。