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ぼくプロシリーズ第9段!
最大の大きな山が待っていた2人!ひかるの両親へ2人の関係を告白するという、すごく重たい問題。
これをクリアしない限り、本当の意味での幸せだと思っていない2人。
慎一がずっと心の底で持ち続けている『家族』という悩みを解決して前進していくためにも、避けては通れない問題。
両親に受け入れてもらい、結婚〜ハネムーンという、男同士だけれども段階を踏んだ恋愛模様が、丁寧に、だけれどもシリアスになり過ぎず軽く、それでいてリアルに書かれている作品も珍しいかな〜と思います。
これもシリーズならではといった感じで、2人をここまで持ってくるために、ゆら先生がキャラと一緒に死闘してきた証の集大成が、この第9巻の『プロポーズ』にはぎっしり詰まっていて、愛情をたっぷり感じられるので読んでいて心地よい気持ちになりました。
何が素晴らしいって、思いやる気持ちが沢山詰まってます!
特に女性陣の活躍が素敵! 女性は此処ぞの時は強いな〜偉大だな〜と改めて思いました(笑)
まず前回謎だった、ひかるを待たせた四日間の慎一の状況や、慎一にとっても重たい時間を過ごしていたことが分かった事も良かったです。
自分の子供かもしれない相手に、せめて『お前のことを大切に思ってるからな』ていいたかったという慎一。
両親から愛情をもらえず我慢して育った慎一の、生真面目で優しい思いにじ〜んとさせられ…
それでも、1番大切なのがひかるなら、子供を諦めてひかるの元にすぐ帰るべきだったと厳しく語るじゅん先生の素敵さにじ〜んとさせられ…
そんな慎一の不器用な誠実さが好きだと、自分の所に帰ってきてくれただけで感謝してると答えた、ひかるの寛容な言葉にじ〜んとさせられます。
両親の愛情を得られなかったからこそ、誰よりも家族を大切に考えている慎一。
だから、ひかるを家族から奪うのではなく、自分と一緒に生きて行くことを許して欲しいと思っているんです。
いつもは傲慢でオレ様だけど、本当は不器用なくらい誠実で、誰よりも愛情深い慎一に惚れ直します。
そしてひかるも、『嘘をついたら大切なものを失う』と言う父の言葉を思い出し、家族を騙し、自分の愛する人に一生嘘を付かせることは出来ないと…
互いの一生を共にする覚悟をヒシヒシと感じました。
2人が付き合って一年!日常的な些細な事の毎日の積み重ねが、2人の愛情と信頼を積み重ねてきんだと、色んな出来事が思い返されました。
余談ですけど、ここで出てくる『思いやりは想像力』の言葉の表現が大好き!名言だと思ってます!
そしていよいよ覚悟を決めて、ひかるの両親の元へ!
でもその前に、じゅん先生から激励の『今夜も激しくやっちゃっいなさい』と、有名旅館一泊プレゼントが(笑)
温泉に入りながら仲睦まじく、部屋では言葉攻尽くしの、オレ様慎一と、色っぽく乱れるマゾなひかるに萌♡
拒絶されるのを覚悟で、ひかるの両親に報告にきた2人!
慎一の真摯な態度、誠実な言葉が胸に響きます。
父親の見せる威圧的な態度と、拒絶という壁。
もうピリピリ感たっぷりで、どうやってこの試練を乗り越えるかハラハラものです。
そこに現れる救世主が、以前もナイスな登場をしてくれてた、大おばあちゃんこと曽祖母。
ひかるの父が生徒で、母親が先生という世間の目には許されない、ドラマチックで情熱的な恋愛話が発覚します。
やっぱりひかるを孫娘だと勘違いしている大おばあちゃん(笑)でも、素直に思わされたのは、世間の目には冷たく見られる男同士の恋愛だけれど、好きなもの同士を、その幸せを邪魔する権限は誰にもないんだな〜と!
それぞれが葛藤しながらも、キャラ一人一人の思いやる気持ちと愛情が伝わってくる死闘のシーンでした。
そして、ひかるに内緒の結婚式&披露宴エピ!
白タキシードに、白尽くめのひかるの姿が可愛いんです!
ここで、ひかるを女装させなかったのが本当に良かった。
男同士で、生涯の伴侶として生きていく覚悟の、2人の生き様が現れていて好感でした。
バージンロードを、エスコートするのはじゅん先生、演奏は怜司さん、カメラマンは福山さん!
他にも2人を応援し、見守ってくれた友人が沢山参列してくれてます!
驚きは、松村も会場提供者として参列し、披露宴では司会までしているという豪華さ!
何も欲しないひかるが、世間に立ち向かう覚悟と、互いに愛する所有の証として、唯一慎一に貰いと思っていたエンゲージリングをプレゼントされ…
じゅん先生からの最高のプレゼント、ひかるの父がかけた言葉に、思わず慎一と一緒に涙が零れて止まりませんでした。
でも最後は、オレ様慎一本領発揮で笑えます。
誓いのキスのあまりの濃厚さにヤジ飛びまくり!
それに対する、慎一の言い様が、キスとセックスの長さは愛情の深さだなんて…流石です!
全員和気あいあい、素敵な人達ばかりで見ていて幸せな気持ちになりました!
ハネムーンはメキシコのカンクン!
観光をいっぱいしたいひかるは、結局、3日間外に出してもらえず、慎一の熱い愛撫に泣かされ通し♡
愛ある性の3年ごと計画にもニヤニヤさせられます♡
やっと3日ぶりに外に出られたと思いきや、ナンパされてしまったひかるは⁉︎ 結局慎一のやきもちに捕まり、ホテルへ逆戻りの予感大(笑)
オレ様慎一と、困ったちゃんひかる!
やっといつも通りの、元気で笑顔の絶えない2人に戻ってくれて本当に良かったです。
やや先生のイラストも、いつも以上に力が入っているのも見所です!
表紙の結婚式の幸せそうな2人もいいですし、口絵の、旅館での浴衣姿で乱れる2人はエロティック色気に萌ます♡
本当に愛ある感動の一冊でした!
次は2人の甘い新婚生活お目見えです!
ぼくのプロローグシリーズ9巻です。
ついに、2人の結婚式があります。
天才イラストレーター・風見慎一(26)俺様執着攻め×新人作家・月充ひかる(22)天然一途受け
慎一の過去の決着もつき、いよいよひかるの実家に挨拶に行く事に。
両親から反対されるが、2人の決意はかたくて。
誠意を持って説得して、2人は結婚することに。
これから、ウソをずっとつきたくないからと、あえて両親にカミングアウトすることを選ぶ。
ウソだけはつくんじゃないという父親の教えをひかるが大事にしている事と、2人の誠実さからです。
お金持ちでいい男だから、アンタも幸せになれるわね!みたいにお手軽にすまなかったことから、じんと来るエピソードになりました。
本当にこれで、ひかるがお嫁に行ってしまうんだなと、こっちも寂しくなる位でした。
普段から可愛い顔をしていると評判の受けなので、結婚式をあげるって言うとウェディングドレスを着せられそうなんですが、あえて着せず、用意されたのが白のタキシードだった事を、高く評価したいです。
男同士で生涯のパートナーとして生きていきたいという感じと、『女』として好きな訳じゃなく、ひかるだから好きというのが、とてもよく出ていたと思います。
8巻での前彼女との過ごしていた時の慎一サイドの話もあって、ようやく8巻の補完が出来たと思います。
家族を得てすっかり幸せなんだなと、これまでずっと2人を見守ってきただけに感無量な巻でした。
エロ:★4 浴衣H、試着室でのキス、新婚3日部屋にこもってのH
総合:★5 あまりシリアスになりすぎず、リアルを貫いていたのがよかったです。