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同じ2人の話3編の収録。
舞台は大阪で、登場人物はみな関西弁です。
「無敵の探偵」
高校時代、訳も分からず自分・館野永人に絡み続けた長谷川涼が、大学卒業後の正社員見込みで永人の職場、村岡探偵事務所にバイトにやってくる、という冒頭。
涼は高校時代は永人を挑発しまくって、いつも喧嘩をふっかけてきて、永人は辟易とし、争わず引く態度を取ってはいました。嫌われていたはずなのになぜ今になって同じ職場に?なぜまたちょっかい出してくる?と心乱される。
事務所で危険な依頼人による刺傷事件があって涼は永人に告白するんだけど、さすがに涼の俺様思考回路は如何なものか、と感じてしまいました。あまりにも身勝手な気がするなぁ。
「不機嫌な探偵」
一度告白してきた涼は職場でも口説きモードを隠さない。
高校を出てから探偵の仕事一筋にのめり込んでいた永人にとって、仕事に差し障りが出てしまう今の状況は積み重ねてきたものが崩れてしまいそうな気持ち。
実際尾行に失敗してしまい、遂に溜め込んでいた不安と怒りを涼にぶつけるが…
ここでまた永人に依頼絡みの身の危険が降りかかる。監禁されて初めて自分の涼への想いを自覚する永人。
………うーん、BL的にはアリだけど、私の趣味としては「攻めザマあ」が全くないのが残念要素。
永人〜!もっと涼をギッタギタに翻弄してやれよ!ひざまずかせて懇願させてやれよ!ですね。
「探偵の休日」
なんと、涼と永人は同居ですよ。永人が幸せならいいけどさ。
母子家庭で育った永人。名前も顔も知らない「父親」が倒れたからとその父親の会社の人間が接触してきた、という事件が起こります。
永人のお母さん、何考えてたのかわからない。意地を張りすぎじゃないでしょうかね…
強引な攻め、は決して嫌いじゃない。でもこの攻めは腹立つな〜。永人のいじらしさに星一つで「萌」。
表紙の大人で不敵な感じとは違い、ゆっくりまじめな恋でした。
ちゃんとやることはやっている(笑)のですが、そこまでの道のりが長い!
と、いうよりもまじめなんですよね。
王道、といいますか・・・・
もどかしいくらいに、どうしようもなくまっすぐ相手を思っているのに、認めたくないから気持ちにふたをして、攻めのことが好きだという気持ちに気付かない受けが、とってもツボでした。
クールなはずなのに、好きという気持ちを自覚したらどんどんそれが崩れていって、そんな自分に戸惑う姿もとっても素敵です!
そんなに癖が強くない作品なので、BL初心者さんにもおすすめできる、素敵な作品です^^
表紙の涼がかっこいくて好きだったので買ってみました★
この二人の関係はなんだろう?
高校時代、すかした永人の気をひこうとなんにでも張り合い本気を出させようとしていた涼。それを嫌っていた永人はしだいに涼を避けるように・・
このときの涼はチンピラっぽい。すぐふっかけていく感じがね。
月日は流れ、永人が探偵事務所で働いているところにアルバイトで入ってきたのは高校のときに意図知れず犬猿の仲であった涼。以前のように激情を永人にぶつけることがなくなり穏やかに接してくれる涼に戸惑ってしまう。
ある依頼で浮気調査を頼まれ、涼とコンビを組み張り込みを開始する永人。しかし、依頼主の男はすでに恋人に振られているのにつきまとっているストーカー気質で、何を勘違いしたのか永人が浮気相手だと思い、持っていた刃物で刺そうとしたのを涼がかばい流血沙汰に。死を感じた涼は、永人にずっと好きだったと告げる・・・。
いや~死んでなかったんですけどね。
それから、永人は涼の気持ちをもてあまし仕事にも支障をきたしてしまう。探偵の仕事を1番に考えていた永人は、涼が気になって仕事も満足にできなくなったことで涼にあたる。
後半は、永人の実の父が出てきたり、涼とのラブエッチが詰まっています。
二人の会話は関西弁なので、最初ちょっと読みづらいと思ったけど、だんだん慣れて逆に読みやすかった。
デキのいいイケメン探偵二人が活躍する話です。目立ちすぎる探偵、いいんだろうかw
犯罪捜査ではなく、浮気調査とか地道にデバガメなことをやってるのが逆に新鮮でした。
主人公はクールビューティなメガネ受け。高校時代から探偵事務所でアルバイトし、卒業してすぐにそこに就職した優秀な探偵です。
そこにやってきたのが、高校時代の同級生(攻め)。明るくて人当たりがいい。ただ、主人公とはかつて犬猿の仲だった男だ。
四年ぶりの再会にとまどう主人公。
しかも彼に「好きだった」と告白され、動揺し、クールさがボロボロと剥がれ落ちてゆく。
攻めがいいやつです。告白してるのは攻めの側なのに、妙に余裕ありすぎなのが微妙に憎たらしかったけどw
登場人物みんな関西弁をしゃべってます。だからかな、ほんわかした空気なのは。