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tsuki wo daita
幼いころの罪の意識で素直になり切れない直樹が、執着強めな了くんに後ろめたさを感じながらイチャイチャするのがとてもセクシーでした。了が嫉妬してちょっときつめに直樹を乱暴に抱くシーンに興奮しました。無意識で了を拒み切れないでいる直樹…ドキドキします。
儚げな直樹が罪の意識を抱きながら了に惹かれていくのが非常にドキドキしました!クライマックスで山に入るシーンは感情移入して読んでいて、最後は涙が溢れてきました。
内容忘れたなぁ~と思って再読したのですが、結末だけはしっかり覚えていました、どうも私です。
このお話は高校、大学と付き合っていた二人が別れて社会人となったところからのスタートの再会もの。
初めから攻めの執着がすごいです。
学生の頃からグイグイきます。
そしてそれを手放しに喜べない受けには秘密があるようで、常に何かに怯えています。
それが原因で、大学時代に突然攻めの元から姿を消した受け。
普通の恋になれない、一癖も二癖もある夜光花先生の作品。
これはネタバレなしで是非読んでほしいです。
受けの逃亡後から始まるお話が好きな方にオススメです!
設定としては結構好みでした。
直樹が精神的に追い詰められていく様はかわいそうで、精神的に追い詰められる受けが好みな私としてはかなり萌えでした。
ただ、散々直樹を病ませておいて結果があっさりしすぎて違和感がすごいです。そんな15年も勘違いしたままってあり得ますかっていう…勘違いが解けたあと、あんなにあっさりと好きとか言っちゃう感じ、なんかご都合主義すぎてなんかなって思いました。逆に「俺ほんとバカだな」って笑い飛ばしてくれた方がリアルだったと思います。
あと、家族絡みの付き合いしといて、お姉さんが体弱いことを知らないなんてあり得ます?
私としては、直樹から直樹の犯した罪を聞いて、一緒に罪を背負おうとか、そっちの方が流れ的に無理がなかったと思います。
詰めが甘くて、すっきりしない読後感でした。前半がかなりよかっただけに、後半のこのご都合主義な展開が残念です。
(ちなみに、エロも「エロエロ」と言えるほどエロくないです。標準的じゃないかなと思います。)
夜光花先生の初めて読んだ作品です!そしてたまたまデビュー作でした!
この本で夜光花先生に魅了されてここからすっかり先生の大大大ファンに…!
もうこの話は攻が受の事をずっと思ってるのが本当に最高です!執着!!
受から連絡くるようにあえて引っ越ししなかったり、やっと会えたときについ叩いちゃう所とか…妹さんに嫉妬する所とか…本当に読んでてこんなにも好きなシチュエーションがつまった本があるんだ…とキュンキュントキメキがとまりませんでした。
何回も読み返しております!最高です!
夜光花先生は何冊か読みましたけど、自分に向いていないような気がして悲しいです。設定やプロットは凄く面白いんですけど…。もともとBLに限らず、普段からサスペンスやミステリー、ファンタジーを好んで読む人間ではないので、それもあるのかもしれませんが(^^;;
幼馴染みモノ。非常に好感度の高い執着攻めで、本作は読み手にとって受けより断然攻めの物語でしたね。いかに了を魅力的に描くかに心血を注がれたんじゃないかっていうくらい。エッチシーンのヌレヌレ具合wも既に確立されているのはさすが!
主人公の直樹は子供の頃に起こったある事故が原因で、高校時代からの恋人だった了を置き去りにして姿を消します。それから四年後、偶然再会した二人が触れたくても触れられない過去に少しずつ遡りながら、了の姉妹を巻き込み真相を解き明かしていくサスペンス仕立てのストーリー。
個人的に受けの直樹がダメで好きになれなかった上に、お話としての「結」の部分がスッキリしないというか…。
直樹の逃げグセがどーにかならんもんかと、読んでいて萎えました。当時いくら子供だったといっても、自分の犯した行動の重大さを成長するにつれ自覚しながら、二十四歳になるまで逃げ続けるところ。了から向けられる好意に逆らえないことを、その責任逃れの言い訳にしていたように思えるところ。全く好感が持てませんでした。加えて真実が明かされた後に襲う、直樹のこれまでの逃亡が徒労に終わった脱力感…。完全にハピエンの高揚感を凌いでしまって、虚しくなっちゃいました。。
昔、このお話に似た少女漫画を読んだ記憶が邪魔をしたせいかも。ちなみにそちらは少女同士の愛憎関係を描いた衝撃的なバッド・エンディングだったので、よくないことだけれど、同じような事件の結末を無意識に比較してしまったのではないかと思います。
サスペンスものがストーリーに求める整合性と、理屈では説明し難いラブ要素を融合させ、さらにハッピーエンドに昇華しなければならないBLって、もの凄く難易度は高いけど可能性は広いジャンル。BLでこそ、なかなか手に取らないサスペンスやファンタジーを読むチャンスなので、これにめげず未読の薔薇シリーズは絶対に読みたいと思っています。
どなたか夜光花先生のオススメ教えてください。。。
花屋さんBLで検索して見つけた本作がまさか夜光花さんのデビュー作とは…!読み終えて感慨深い気持ちになりました。
主人公の直樹と、彼が四年前に捨ててしまった恋人・了との偶然の再会から始まる再生の物語です。過去の記憶に囚われ続ける直樹も、直樹のことを追い続ける了も、どちらも痛々しくて切なかったです。直樹が抱える秘密は想像以上に重く、辛いもので、どうしても了に知られたくないと思う気持ちに共感できました。
正直、巧妙な筆致が特徴の夜光花作品にしてはところどころ間延びした印象を受けた箇所や雑に思う展開があったのですが、デビュー作ということで納得しました。むしろデビュー作でこのクオリティー…?と驚きました。
そして余談も余談ですが、BL作品を読んでいるとかなりの頻度で花屋さんが出てくるのは何故だろう…。
「犯した罪を知られ、嫌われるのが怖い」とあらすじにあったのですが、その罪が自分の想像よりも重かったです…。
丸ごと1冊代表作です。直樹目線で進んでいきます。
花屋で働く直樹(受け)は、4年前に逃げ出した恋人・了(攻め)に見つかるところから物語は始まります。負った罪の辛さから了から逃げる直樹。追う了。二人のたどり着く先は、直樹の罪とは…?
直樹の罪というのは、襲われたとか、傷つけたとかという当人にとっては大きくても傍から見れば可愛いものだと思っていたら、了の姉・美登里の死体を、了の妹・百合と遺棄したというもので驚きました。未成年とはいえガチで犯罪…。11歳の死体を背負う9歳を想像するとぞっとするものがありました。
実際は、すぐに百合が白状して埋葬されたそうなのですが、それが直樹の耳に一切入らなかったというのも不思議でした。親は事実を知っているのにと腑に落ちません。
直樹は最初、了を恋愛として好きじゃなかったのですよね。美登里を隠した引け目から受け入れたものの、付き合ううちに徐々に…なのでしょうか。結局ほだされたのかな。情と恋愛って結構違うんじゃないかと思っているので、直樹のその辺りの感情がいまひとつ納得できませんでした。傷つけたくない、というのは恋人じゃない相手にも感じるものですし。まぁ了はなんでも良いのでしょうけれど(笑)
月はとらえどころのない直樹の象徴なのでしょうか?題名との関連が感じられませんでした。
「高村了式 恋の栽培方法」として、イラストを描かれている麻生海さんの2ページの漫画があります。恋というより直樹の栽培方法なのですが、「世話してもひからびていく植木」という表現に笑いました。
タイトルだけで選んでみましたが、お気に入りの小説『忘れないでいてくれ』の作家さんでした。この文庫がデビュー作。力作です。
同郷の恋人の了から訳あって逃げ出しあちこちを転々としていた直樹。
東京に戻り花屋でアルバイトする日々。もう3年が過ぎようとしていた。
そんなある日、配達で行ったホテルのエレベーターホールで了と再会してしまう。
了は直樹がいなくなってからずっと探し続けていた。もう逃げるなと言われ仕方なく従う。
直樹は幼い時の大きな過ちをずっと後悔をしていて追い詰められいた。そのことをどうしても知られたくない直樹は了との再会でさらに苦しさが募る。
そんな折地元の再開発で山が崩されることになり、抱えている秘密が暴かれると切羽詰まった直樹は地元にもどるが…
甘い雰囲気はほとんど皆無ですし、直樹の犯した大きな過ちとはなんなのか?どう解決するのか?ややサスペンス。
抱えていた秘密があまりにも大きく直樹の苦しい気持ちが読み手も辛くさせます。
でも最終的にはそのことを了も了の妹も皆が苦しんでいたことがわかり、直樹もその呪縛から解き放たれて良かったと、心から。
ただ直樹がある事実をひとり知らずにいて長い間辛い思いをしたのが少々かわいそうになりました。
サスペンス調というか、内に籠った受けがトラウマとして残る過去をどう決着を付けるかに引き込まれた。
子供の頃の明かせない罪の意識にさいなまれ、了の事が好きでいながらも思い詰めた挙句、逃げ出した直樹。
逃げ回っていても心が晴れる事のないまま暮らしていた所に、偶然にも了とまさかの再会を果たしてしまう。
直樹としては了の好意を受け止めたいのに、心を開いていないまま抱かれているせいで何だか痛々しい。
段々と自身が抱えている秘密がばれる事の恐れが大きくなっていき、自らを追い詰めていく切羽詰まった描写が見事だ。
一方の了は、十代の頃から好きだった直樹と恋人になれたと思っていたのに、突然姿を消されたせいで再び居なくなってしまうような不安が消えない、いっそのこと直樹を自分の元に閉じ込めたいとまで思わせる気持ちが充分に伝わる。
この話が合うかどうかは、読んだ人が登場人物の負の感情を受け入れられるかどうかによるかも知れない。
話は受けの行動を追う形で進行していくが、攻め側の受けに対する一途さにも充分感情移入できる。
執着攻めで危ないというよりも、『受けを愛するが故にひたすら一途に想い続ける』というのが書かれた秀逸作でもあると思う。
遅ればせながら、夜光さんの初文庫本であるこの作品を読みました。
ひーえー、うま過ぎではありませんか?
最初から夜光さんは!サスペンスちっくな作品がお得意だったんですね。
受けは花屋でバイトをする直樹、24歳。
ぼんやりとした大人しいタイプで、過去に重い罪を背負っています。
攻めの了は、真っ直ぐで一途な青年。
外見も人を惹きつける魅力が溢れています。
ふたりは幼い頃からの友達。
高校時代に了が直樹へ告白した時、子供の頃の出来事の罪悪感から了承してしまった直樹。
そんなこととは梅雨知らず、大学へ進んでも直樹だけを愛した了から、直樹は逃げ出すように大学を辞め、家族にも了にも行き先を告げず姿を消しました。
そうして四年経った頃、偶然、了と再会してしまいます。
了の熱は冷めておらず、それに翻弄されつつも直樹は再び罪悪感にさいなまれます。
再会した時の了の感情の激しさはひじょうにリアルで、そこからこの作品に引っ張り込まれた感じでした。
「この攻め(受け)は嫌だな」とかは、この作品ではわたしは感じることがなく、一気に読むことが出来ました。
夜光さんの作品によく出て来るヤンデレな攻めと言えばそうなんですが、了の場合は行動に納得出来る部分が多く、嫌な感じがしなかったんですよね。
子供の頃の事件のラストはあっけないとも言えますが、それでも面白かったです。