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コップというからには刑事モノ。刑事モノというからにはミステリー(作者があとがきで言ってますがあくまでもミステリー『チック』)です。
以下ネタバレ有!!
なんていうかですね…受けが刑事としてどうなの?ってゆうような主人公です。聴取の相手に馬鹿にされたり態度が悪いと殴りかかりそうに~とか、胸倉を掴みかけようと~とか…。職務中に相手への思いにウジウジ悩んで上の空だったり、キスしたり、そのキスに流されてベッドインするか悩んだり。
作者がミステリーチック言ってるだけあって、読者の方がすぐに解決してしまえるような事件です。それを刑事連中はまったく気付かず一般人の御巫が解いて「さすが捜査一課長の弟!」となるのはどうなのか…
全体を通して楽しんで読めたし、ラブラブとはいわないまでも今後の進展が気になる雰囲気で終わっています。
コバルトのBLでした。
ラノベでBLに手を出すなんて、どうしちゃったのコバルト!?って最初は思ってたんですが、もうすっかり慣れましたよね。
でもまあ、他のBLレーベルよりかなりぬる目なのは、コバルトだからしょうがないのかな、と思いながら読んでます。
で、今回はれっきとしたBL作家さん(私の中では)が書くコバルト小説。
割と好きな作家さんなので、楽しみにしていたんですが、ちょっと期待外れだったなー……というのが正直なところ。
主人公は、杉並警察署の捜査一課に配属されたばかりの新米刑事・友永舜一。
友永は、交番勤務時代に、女子高生に変装して痴漢を逮捕したことが元で、「女子高生刑事」というあだ名がついていた。
そんな彼が最初にぶち当たった殺人事件は、アパートの一室で男が殺されたというもの。
第一発見者である大学生・御巫慶次は、実は刑事課長の弟という経歴の持ち主だったのだが、それよりもその立場を関係なく話しかけてくる(知らなかっただけ)友永に興味を持つ。
事件は御巫のひらめきであっさり解決してしまうけれど、それを理由に今度は友永のことを御巫が気に入ってしまい、つきまとわれる……
という話でした。
起こった事件はおいておいて、事件の解決の仕方があまりにもお粗末。
御巫が気がついて、残りを公権力が捜査をする……という流れ自体はそんなに間違ってないのだけれど、何せ、思いついてから逮捕までの描写が半端なく短い。
御巫の友人でる被害者の恋人だったという青年は、これでもか!って責め立てたのにもかかわらず、真犯人が捕まっても「言ったとおりこんな犯人でしたよ」的な感じで、友永からも臨場感が伝わってこず。
ものすごーく、面白くなかったです。
前半は頑張って刑事物だったにもかかわらず、後半はただの中途半端BLでかなりもったいないことになってしまった気がします。
まず、レーベルの都合上、BLが中途半端になるところまでは想像の範囲だったんですが、刑事物の部分まで中途半端にしなくてもいいんじゃないかな?というのが感想です。
何せ、全部が中途半端なのであんまり面白くなかったです。
物語はもうちょっと続くようなので、作者さんがこのレーベルの中でいい立ち位置を見つけてくれると嬉しいな、と思います。