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daisuki
作中の時間経過は高校の入学式から10月までですが、冬実くんが片思いを自覚するのが8月、両想いになるのが10月。
つまり作中の3分の2が高校生になったばかりに男の子の甘酸っぱい片思いで占められています。
そしてお相手の遼平は小五の出会いから仄かな想いを抱き始め、片思いを自覚したのが中一の4月。そして両想いが高一の10月なんだからお前ら気が長いなと言いたくなるくらい年季が入ってます。
作品は主に冬実視点で時折遼平視点を挟みながら進みますが、お互いが相手の無自覚な行動に一喜一憂する様子がもどかしくも甘酸っぱい。
遼平のお兄さんや冬実のお姉さんの存在でそれぞれ心乱されたりしますが、恋愛ものとしてはよくある話よくあるエッセンス程度。
ある意味この作品の価値はそういうありふれた作劇部分ではなく、この長い長い片思いのお話に対するもどかしさと甘酸っぱさでやきもきできること。
あ~もうお前らじれったいなぁと思いながら最後まで読んだらもう著者の思うつぼだと思います。
この二人の想いの長さを楽しめれば、ページ数としては非常に少ない両想いになってからの時間がとても甘く感じられることと思います。
うだうだが苦手な方は控えた方が賢明ですが、初恋の甘酸っぱさ懐かしさを感じたい人にはオススメです。