極楽浄土はどこにある

gokurakujoudo wa doko ni aru

極楽浄土はどこにある
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神1
  • 萌×20
  • 萌3
  • 中立2
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
5
得点
16
評価数
7
平均
2.7 / 5
神率
14.3%
著者
樹生かなめ 

作家さんの新作発表
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イラスト
神葉理世 
媒体
小説
出版社
マガジン・マガジン
レーベル
ピアスノベルズ
発売日
価格
¥819(税抜)  
ISBN
9784914967451

あらすじ

都会の異次元空間、泉妙寺は筋金入りの貧乏寺。しかし美貌の住職・松前義旬は貧しさなど意に介さず、托鉢と自家製の野菜を日々の糧にひたすら清く正しい生活を送っていた。そんなある日寺にやってきたのは檀家であり美術商を営んでいる美青年・仁科博紀。彼はこともあろうに泉妙寺の仏像を外国人客相手の商品として売り出したいと言ってきた。頑なに申し出を拒もうとした松前を陥落するため、博紀が取った神仏をも恐れぬ行動とは―!?頑固一徹で綺麗な坊さんに惚れ込んでしまった青年実業家の愛は果たして報われるのか?小説ピアス掲載の二編他、書き下ろしの完結編を含む全三作品を仏罰覚悟で完全収録。

表題作極楽浄土はどこにある

檀家でやり手の美青年美術商
貧乏寺の美貌の住職

その他の収録作品

  • 極楽浄土はどこにある
  • 極楽浄土はどこへゆく
  • 極楽浄土はここにある

レビュー投稿数5

オゲレツ不謹慎イェイ

坊さん受け登場。

こんなの樹生かなめさんにしか書けねぇだろうなwという、エロエロでアホアホなお話でした。
オススメはできません。このナンセンスで下品な笑いのセンスに、ついてこれる人だけついてこいって感じのお話なので。

聖職者を書くとき、とくに神父やら教会やらが登場するときって、たいてい「こんな神聖な場所で普段は清廉な人がこんなえっちなことを…!」という萌えを狙ってると思うんですが、これは違います。
完全にお笑い。
不謹慎さなど感じるひまもなく、怒涛のようにお笑いセックスに走ってました。

おもろかったです。
樹生さんのセンス、私と相性がいいんだよね。
でも改めて言いますが、万人にオススメはできませんw

あと、口絵がスゴイです。
コーヒー吹いたw
いいのかあれはww

3

まず、口絵の破壊力

なんかカッ飛んだ作品が読みたいなあ正月だし、と思って購入したのがこの作品。樹生さんのハイテンションなトンデモBLぶりを堪能することができました。

都会の真ん中に佇む泉妙寺の美しき住職・松前は、檀家の減少による貧乏や、荒みきった現代人の心なさにも負けず、清く正しい生活を営んでいます。ある日、松前の元に檀家の息子・博樹がやってきます。美術商を営む博樹は、「貧乏寺を救いたい」という口実で、泉妙寺の大切な仏像を買い取ろうとしますが、松前はすげなく断ります。すると博樹は実力行使に出、神仏を恐れぬとんでもない行動に出ます。
その後は、樹生さんによる仏罰をも恐れぬ渾身のエロが続きます。仏罰を受けるのは博樹なのか、作者である樹生さんなのか、それとも出版社の人なのか、うっかり楽しんでしまった読者なのか、迷うところです。「エロと笑いは紙一重」という格言(?)にふさわしいエロが堪能できます。

ストーリー(というかばかばかしい濡れ場)も楽しいのですが、この本はイラストの凄さも無視できません。まず表紙を開いた瞬間、目に飛び込んできた口絵の破壊力よ!!神葉さん、今はそ知らぬ顔して少女漫画みたいなのも描いてるのに何描いてるんですかwwと突っ込みたくなりました。しかしこのキラキラした絵で坊主を描くと、なんだかとってもなまめかしくていやらしいです。
さらに本編のイラストは、ピアスノベルズ特有の、なんかちょっと漫画っぽいカット割りがあってセリフも入っているイラストです。なので「編集部チョイスの肝心なセリフ」というのがイラストに入っているわけですね!その存在自体がちょっと笑えます。

真面目なBLに疲れた方にオススメの、脳みそ使わずに読めるかっとび作品ですw

3

野菜さん、ごめんなさいっ!

ピアスの樹生作品は、本当に変態ばく進していますよね♪♪
これも数々の変態プレイが満載で、仏罰が下るのではと樹生さんも描いているのですが、読んでる読者にも仏罰が下るのか?

極貧の寺の坊主と、変態プレイで責めまくる檀家の息子。
これね、一歩引いた目で見ると本当は全編凌辱強姦なんです(大汗、、)
おまけにセクハラされ三昧!?
寺も悲惨で生活も悲惨で、下半身も狙われまくりの悲惨で、悲惨3兄弟なのか・・・というくらいなんですが。
でも、それをおかしくしてしまうのが、樹生さんのテクニックなんですよね☆

極貧で困っているだろうからと仏像を売れと、野菜を突っ込んで脅す博紀も変な人なら、
托鉢中の松前にセクハラする・たっくんも変な人なら、
憐れを催す老いて痴呆の気を見せる檀家の老人も変なら、
寺の菜園から野菜を盗む人も変なら、
その全てを受け入れる松前も、いくら俗世にまみれていないとはいえ、現実を目の前に突きつけられ嘆いたとしても、貧乏のせいだとしても、まるでイエズス会の神父のような姿は理想では生きていけない現代では変だし。
まともなヒトは一人も出てこないのではないだろうか?
ひょっとしたら、世の中変が当たり前の時代になってしまったのかもしれないですね、

無理矢理犯されながら般若心経を唱える松前を憐れと思うより爆笑するか、
台座にされて般若心経を唱えられる(扉のカラー絵)松前に爆笑するか、
・・・ごめんなさい!罰当たりな自分は笑ってしまいました!

仏罰は受ける覚悟はできております、、、
最後まで疑問に思ったのは、松前はパンツをはいていたのだろうか?
それとも褌か、それとも無しか?

2

エロ耐性よりも笑いの耐性を

話の通じない俺様美術商・博紀×マイペースな美貌の住職・松前の、噛み合ないド変態ラブ。
ホモ子・アンドリューさんのレビューに触発されて、無性に読み返したくなってしまい再び手に取っ(てしまいまし)た、トンデモ本。

そういえば、幸か不幸か(笑)この本は自分にとって初めての樹生かなめ体験。
今なら心置きなく楽しめるんだけど、当時は樹生かなめという作家色もピアスというレーベルの特殊性もなーんもわかっていなかったぴよこちゃん状態だったので、この強烈なエロコメに笑っていいのか引いていいのか…というか笑いつつ引いてたような記憶がある。

ストーリーとしては、超ド級に貧乏なお寺の住職さん(受け)に惚れた美術商の博紀が、あの手この手で俺様変態エロ節で迫りまくるという、(ある意味)求愛話。
もしくは俺様VS天然の戦い。

この俺様社長のエロ技が酷いのなんの。(褒め言葉)
エロを!とにかくエロを!なピアスではありますが、これはエロ方面以上に笑いの間口が広くないと楽しめないので、エロに自信があるからって下手に手を出しては返り打ちにあうかもです。敵は手強いぞ。笑。
特に扉絵は凄まじいディープインパクト。
もはや坊主頭のビジュアルなんぞ問題ではなくて、書店で店員さんに見られたら即死できそうレベルの絵に、みなさんがレビューで書かずにはいられない気持ちがよく分かる。笑
初っ端からの衝撃派に、OP(乙女ポイント)を失います。

今の自分なら確実に萌え評価ですが、自分にも乙女だった頃があったんだーという思い出の意味も込めて中立評価にしときます。
仏罰を恐れぬ我こそは!と思われる猛者さまは、ぜひぜひ。
BLって平和だぁ…わはは。

3

ともふみ

こんばんは、ホモ子・アンドリューさん。
はい、あまりの初体験だったのでその後2年くらいかなめさんを遠ざけてたのも、今では良い思い出です。笑
というか、ホモ子・アンドリューさんのレビューでの
>なんかカッ飛んだ作品が読みたいなあ正月だし
の一文に大爆笑してました。正月だしって…どんな衝動デスかって。笑
というわけでわたしもカッ飛ぼうと街中に探しに行ってしまいましたよ…新年早々、トンデモ本への誘いありがとうございました~!

>普段真面目な(?)BLばっかり読んでると、トンデモ本ってたまに無性に読みたくなりますよねえ。
よくわかります~。何なんでしょうねこの欲求。
腐女子友人に貸し出すのですらためらってしまうような良いトンデモ本がありましたら、ぜひぜひレビューを!
コメントありがとうございましたv

ホモ子・アンドリュー

ともふみさん、こんにちは。
この本で樹生さん初体験って、最初っから飛ばしまくりですね!これだけのインパクトのある作品ですから、ある意味トラウマになったのではないかと思います。けどいきなりこれを読んでおけば、あとは大体なんでも大丈夫な身体になっちゃいますよね!笑
普段真面目な(?)BLばっかり読んでると、トンデモ本ってたまに無性に読みたくなりますよねえ。一汁三菜の健康な生活を続けていたのに、突如カップ麺食べたくなるみたいなかんじで。トンデモ本の過激なレビューがもっと増えれば良いのにな、と思う今日この頃です。

ある意味、拷問……

電子書籍で読了。挿絵なし(これが「面白い」というレビューが多いので残念!)。

トンチキ本として「答えて姐さん」でご紹介いただいたお話。
当方、下品は大好き(すみません)なのですが、別の方面でちょっと心が痛くなってしまってお話の波に乗れなかったです。と言うのは、悪徳美術商の仁科にこれでもかこれでもかとやられ続ける美坊主の松前住職が本気で肉欲を罪だと思っているから(仁科に愛はあるのだけれど、互いの間にコミュニケーションがないのですよ。清々しいほどの一方通行)。それでもって『人を憎まず』の教えに従って、スルッと仁科を許しちゃうから。「あり得ないお話」として読めばトンチキなのですけれど、リアル松前みたいな人を知っているので、ちょっと本気で怖くなっちゃって……
文章は淡々としているので、普通なら怖いということはないのかもしれません。あくまでも私の過剰反応です。ただし、何らかの『道』を邁進している純粋なお知り合いがいる方にはダメージがあるかもしれないと思いました。
怪作だと思います。かなり衝撃的。

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