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egg stand
ツボにきました。
ヤバイぐらいキュンキュンしました。
月村さんは天才だ!w
人嫌いな歯科医と、ワンコな高校生の恋の話です。
もどかしいほどゆっくりした焦れったいストーリー展開でした。良い具合に発酵したオイシイ焦れったさに、ハァハァ悶えつつ萌えました。
最初は人嫌いな歯科医の視点です。
隣の部屋で一人暮らししてる高校生になつかれ、迷惑に思いつつ世話してるうちに、『面倒を見ること』が心地よくなってきてしまいます。
ある日ふとしたキッカケで、その高校生がゲイだということを知る。「親友に惚れてるんだ」という告白とともに。
後半からは、その高校生の視点になります。
物語の半分がきても、まだ高校生は親友に恋してるんですよねー。しかもその後、その高校生はゲイの大学生と付き合ってみたりして。
何度もカードをめくってるのになかなかペアを作れないアホの子の神経衰弱を横から見てる気分でした。
ちなみにセックスシーンはないです。
これからやるぞーっていう一歩手前で話が終わる。
オアズケかよ(涙)
でも、それでいいのだ。
都内で歯科医として働くクールな森住と、彼の家の隣に住んでいる透のお話です。
親の転勤でせっかく入った学校を辞めるのもどうかと言うことで、東京のマンションにひとり残ることになった透です。
透の暮らしは高校生で一人暮らしということで、かなり贅沢な暮らしだななんて思っていたのですが、彼には愛情たっぷりの両親、家族から離れたい理由があったのです。
森住も森住で、幼い頃の家庭内不和、父親の暴力など家庭にはあまりいい印象を持っていないのです。
小さい頃、森住が家族で行ったホテル。そこで出されたエッグスタンドに入ったゆで卵。透に出会ったことで、新しい感情、懐かしい感情が生まれるようでした。
『真珠のかけら』では、双子の透の妹である文乃と、叶わぬ恋のお相手である、石田の話です。文乃は石田が妻子がある身と知りつつ、付き合っているのです。BL小説なのに珍しいなと思って読んでいたのですが、やがてこの恋にも終わりがやってきます。
森住、透、文乃、みんなが「足りないもの」を持っていて、ふとしたことや些細なきっかけで手に入れていくところが素敵でした。
受けの透は月村さんに多い薄幸不憫受けではなく、両親にたっぷり愛されて育った子なので、一見明るくてのびのびとしている。
だけど、だからこそ、自分がゲイであることで両親に対して申し訳なさと、自己嫌悪を抱いているんですね。
そんな透のお隣に住む歯科医の宏一(攻め)。
宏一は人間嫌いとまではいかないかもしれないけど、自分と他人との間にきっちり一線を敷いている男。
他人に興味がないはずなのに、お気楽高校生に見えた透の危うさをほおっておけず、何かと面倒を見るはめに……。
そんな二人の心の距離が、少しずつ少〜しずつ縮まっていく様子が良かった。
同時収録【真珠のかけら】は攻めの双子の妹のお話だし、ましてや不倫相手とのお話なので、不倫絶対ダメ!という人にとっては地雷の塊でしょう。
おまけに実父と駆け落ちした女性が出てきて、かつて捨てられた子供である攻め妹に対してこう言うんですね。
「実は、あなたたちに優越感みたいなのも感じてたんです。ご家族よりも、なんの取り柄もない私を選んでくれたから。そのことが私の誇り」
「きっと地獄に落ちるかもしれないけど、いいの。十年間で一生分の幸せを満喫しましたから」と。
もう、いったいなんの演歌よ……と。
しかも、相手の子供にそれ言っちゃう!?
めーっちゃくちゃいやらしい女のサガみたいなのが強烈すぎて、正直、前半の攻めと受けのBL部分が霞んでしまいそう……。
月村さんのBLからはドロドロしたものを感じないのに、女性が主人公のお話になると綺麗事では済まされないドロドロした感情まで描かれていて、興味深いのだけど。
その次に収録されていた書き下ろし分の【チョコレート日和】
こちらはなんとも微笑ましく、ささやかな出来事に身震いするほど幸せを感じている透の様子と、珍しくデレてる宏一の姿がすごく良いので、お口直しとして最適かと思います。
1997年に刊行、2004年に文庫化&書き下ろしプラス
そして2017年に電子化というわけで、電子化はありがたいです。
ラブラブになってくれて良かった。
透がどうにもならない方向に行っちゃうのかとハラハラしてしまった。
あとがきで著者も書いてるんだけど Gが出過ぎ。透の部屋ならわかる。カップ麺とか弁当のゴミに寄ってくるだろうし、でも、宏一の部屋は生ゴミとかなさそう。そう考えるとGは透の部屋か、それ以外で繁殖地になってる部屋があるはず。何てこと!
後は、宏一の双子の妹の文乃が幸せになって欲しい。不倫、しかもクズとじゃなくて。
しばらくは双子の兄の歳の差カップルをからかって遊んでそう。
大事にしてた指輪が宏ちゃんが買ってくれたものってとこ好き。
無愛想で他人に干渉するのもされるのも嫌いな歯科医の宏一は、最近マンションの隣室に暮らす高校生、透に振り回されている。
脳天気でごく普通の彼は、宏一の最も苦手とする人間のはずなのに、放っておくことができない。
自分の中の不可思議な感情にとまどう宏一だったが……
無愛想な歯科医×一見脳天気な高校生。
さみしい人同士が少しずつ惹かれあって穏やかな関係を築くまでが丁寧に描かれている。
人それぞれが抱える形の違った歪みが切ないです。
主人公二人の話はもちろんなのだけれど、攻の双子の妹の存在感が大きい気がします。
歪みに惹かれてしまう彼女がいつか本当に幸せになるといいな。
どうしても変に記号的だったり、ただの障害扱いが多いBLの中の女性にこういうキャラクターがいるとちょっとうれしくなります。
月村さんの初気作の文庫版。
恋愛ものとしてはものすごくスロースタートで、おだやかなお話でした。
この作者さんの初期作品は、おそらくこういう恋愛者として「さわり」くらいのゆるさが持ち味だったと思われますので、ガッツリBLが読みたいかたには物足りないかもしれません。
それでも気持ちがしっかり通じ合う様子がかかれていれば満足ですが、これは気持ちの通じ合いなどもまだまだ始まったばかりかな、という感じでちょっと物足りなかったなあ~と思いました。
歯医者の宏一と、お隣りに住む一人暮らしの高校生透。
透はゲイで親友を好きになってしまったことを悩んでいて、それを宏一に打ち明けます。宏一はお世辞にも愛想がいいとは言えないけど、面倒見は意外といい。
透の友人に対する気持ちがお話の半分くらいを閉めているので、いつ二人の恋愛が始まるのかな?という感じでした。
本当に嫌な人というのは出てこなくて、雰囲気の柔らかいお話です。
でもやはり主役二人の恋愛はまだまだこれから、という感じ。
前半は宏一視点、後半は透視点です。
でもくっつくのが透視点の後半で、前半はまだ恋心のようなものは互いにはっきりしていなかったので、宏一の気持ちがどこでどうやって年下で学生で同じ男である透に向いたのかがわかりにくいのが難点でした。
ラストには宏一の双子の妹のラブストーリーが入っています。
月村さんの作品はたまに女性のラブストーリーも独立して入ってることがあるのですが、この女性はサバサバして前向きで好感度がありました。
(たまに、すごく卑屈な女の子を書かれるときがあって、そういう女の子はちょっと苦手なんですが・・・)
この子が透にどうせ人類は滅ぶのだから、やりたいことをしたもの勝ちだというのが後押しの台詞としてはよかったなあ~と思いました。
月村さんの本を数冊購入した中の一冊でした。
歯医者さんと高校生。
興味がある設定ではなかったのですが
同じ設定がかぶらないように選んだので
よめる範囲。かなと。
2人はマンションの隣同士で、
ゴキブリが苦手な高校生透はゴキブリが出ると
助けをもとめます。
この設定にまずひっかかりました
なぜゴキブリ?
透は親友と女友達と三人でつるんでおり
親友と女の子が実はつきあっている事を
親友から聞かされます。
透は女の子ではなく親友が好きだった。
その事を歯科医の宏一に話す事となり
2人はより近づきます。
歯科医の宏一には双子の文乃がいます。
メイン2人より、この文乃が切なかったです。
2人の父親の話、メインよりも
ポイントがあちこちにあり
気が2人にあまりむきませんでした