終わらない微熱

owaranai binetsu

終わらない微熱
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神1
  • 萌×21
  • 萌6
  • 中立4
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
5
得点
31
評価数
12
平均
2.9 / 5
神率
8.3%
著者
きたざわ尋子 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
陸裕千景子 
媒体
小説
出版社
角川書店
レーベル
角川ルビー文庫
シリーズ
ひそやかな微熱
発売日
価格
¥514(税抜)  
ISBN
9784044462062

あらすじ

ワケあり美少年と、遣り手弁理士の、シークレット・ラブロマンス!20歳の誕生日を迎え、ようやく平穏な生活を手に入れようとした景の前に突然現れたのは、あれほど怖れ、逃げ続けてきた義弟・貴史だった!!だが彼は、別人のように穏やかになったように見えて……?ルビー文庫創刊11周年 冬のフェア開催!ラヴァーズ・キングダム2003 今夜、貴方がボクの支配者―

表題作終わらない微熱

29歳?、弁理士
20歳、ワケあり美少年

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数5

いろんな意味でもっとドキドキしたかった…

CD→原作の順で続編も読み終わりました。

ひそやかな~の時から思いましたがこの方の作品は読みやすいですね。
ページ数が少ないせいもあるでしょうが今回もスラスラ読めました。
だからといって大きく心に残るシーンがないのがな…うん。

エッチシーンも多いですが個人的には別にエロエロでもない気がします。
今回も皓介に抱かれるのは好きだしおもいきり感じてしまう景くんは可愛かったです。

そしてとうとう…前作から楽しみにしていた…弟の出番!!!
だけど…思っていたよりも…盛り上がりに欠けましたね。

というか20歳の誕生日を迎える部分にももう少しスパイスがあっても良かったのではないでしょうか…。
待ちに待ったところに落とし穴を用意してドキドキヒヤヒヤさせてほしかった。

弟くんの最初は牙を隠した狂気的な部分は楽しめましたがもっとやり取りを描いてほしかった。
寧ろ弟くんとの全面戦争の話で良かったのでは?と思ってしまう。

景くんの今まで背負った思いの割に起こる出来事が淡々としすぎていた気がします…。
設定は好きなんだけどもっとこう…攻めてきてほしかった。

悪いわけではないけどかといって超良くもない…。
全体的にあっさり風味だった気がします。

0

弟・・・半端すぎ。

『ひそやかな微熱』の続編になります。

前巻で無事に気持ちが通じてラブラブCPになった晧介(攻)と景(受)。
ようやく20歳の誕生日を迎えてとりあえず『呪縛』から解き放たれた景の前に、すべてを捨てて逃げる原因となった弟・貴史が現れて・・・

しかし、景の薄幸の大元とも言える弟・貴史が、ただの幼稚でくだらねぇガキだった。

イヤ、徹底的な悪を望むわけじゃないんですが、それにしても景が5年も家の外に出ることもできないほど怯えて隠れていなければならなかった元凶が、ここまでつまんない小物でいいのか!?と正直拍子抜けでした。

なんというか、貴史は姿が見えなかった時の方がなんとも気持ち悪い存在感があった気がします。登場した当初も、爽やかな仮面の裏の不気味さが透けて見えてなんともイヤ~な感じだったんですが(つまり『悪役』としては十分よくできていたというのか・・・)。

とにかく最後の引き際があっさりしすぎ。今まで執着したのはなんだったんだよ!そんなに簡単に諦められるんならそこまで引き摺んな!と無茶は承知で突っ込みたくなりました。

読み始めてしばらくは、前巻よりH度もちょっと控え目になったのかな?と思ってたら、結局は変わんなかったな。飽きるくらいHシーンは多かったです、ハイ。←一生懸命書かれたのに申し訳ありませんが、やっぱりこんなにはいらない・・・

全般に、私はどうしても続編は物足りないと思いがちですが、こちらは別に悪くはないし2作トータルで好きは好きなんです。

そして、ホントに陸裕さんのイラストが素晴らしかった!表紙が、2冊並べるとまた素敵です。赤と青で色調はまったく違うけど『ペア』なんですね。

1

攻様が! だんだんオヤジ化していってるのでは(笑)

『微熱』シリーズ二作目完結篇になります。
相変わらず、甘く艶やかな2人のお話が読めて萌でした。恋人になっても、皓介の景に対するセクハラいじりは止まりません(笑)もう可愛くて仕方がない感じで、あまあまエロ色っぽい2人でした。今回の陸裕千景子先生のイラストも色っぽくて美味しく読ませて頂きました。特に表紙がキレイ‼

内容は、景の引きこもりの元凶、義弟・貴史が登場‼ 余り好きになれないキャラでした。景にゾッコンなブラコン弟!景が居なくなってからも、ストーキングのように探し続けていて怖い。なまじ外見がよくエリートタイプなため、周囲の評価は高い。でも本当はプライドが高く、欲しいものに対する執着心が凄いです。その対象が自分の思い通りにならなくなるとキレてしまい、本当はこんな奴何とも思ってないんだ、とかいう始末。曲者で厄介です。景が怖くなって逃げたのも分かります。坂崎さんが皓介と似ているといいますけど、優秀でキレものな所は似ていても、タイプは全く違います。皓介の場合、強引で意地悪いですけど、景の事を尊重してくれています。景にとって皓介は運命のように特別な相手、どんなに義弟が絡んできても、気持ちは揺いだりしないのが分かる分、読んでいてもそこは安心でした。
何年も警戒していた割に、弟が謝ってきたものだから油断してしまい捕まった時は冷やっとしましたけどね(笑)最初から義弟を信用していなかった皓介の機転で、救出されて大丈夫だったから良かったですけど…義弟に対するハッキリした景の拒絶はスカッとしました。カッコ良かった!
義弟に関しては、解決の仕方がバタバタといった感じで、今ひとつスッキリしない中途半端な終わり方だったかなと感じました。厄介な相手として、これからも2人の関係に関わってきそうな感じです(笑)

終始、ラブラブ幸せな2人のシーンは萌だったので良かったです。最初は義弟の影に怯えて、自分を押し殺して生きてきた景も、皓介に愛される事で、少しずつですけど自分らしく、もっと自分に自信をもってもいい事を教えられていきます。大きな変化は、皓介の事務所で働くようになった事。恋人に守られている感は否めなくても、五年のせつない日々を思えば、景にとってはとても嬉しい事!必要とされる場所を見つけて幸せになって良かったです。雇い主の皓介が甘いといえば甘過ぎるんですけどね(笑)でも、景はもっとワガママに貪欲になってもいいくらい…で皓介を困らせて欲しい(笑)
皓介はどんどん甘く、だんだんオヤジ化⁉といった感じで、読んでいて楽しかったです。相変わらずホテルの中が舞台でしたけど、景との今後の生活を考えて、マンション購入を考えたり…理由が恋人の手料理が食れるとか、人目が少なくなれば、もっと甘い生活が送れそうだとか想像してるのが笑えましたけどね(笑)景を買い物に連れ出し、着せ替え人形のように遊んで嬉しそうな所や、景が靴ズレすれば靴を作らせようと言う、義弟から景を救出する時には、恋人にしか反応しない景の色香をたっぷり見せつけたり…悪趣味だけどこのシーン凄く好きです(笑)
あとは、友人の旅館でも、坂崎に会いに行った所の旅館でも、景の色香には我慢できなくて…(笑)エロも濃厚で、色気たっぷり美味しく読ませて頂きました。

きたざわ先生の年上攻様は、独占欲が強く、包容力があって優しいタイプが多いような気がするんですけど、皓介みたいな意地悪い…でも甘い年上攻め様も好きでした。
2人の新居生活スタートのお話も読みたかったなあと心残りです。

1

ちょっとあっけない

 やり手弁理士の皓介が、父の恩人である阪崎から託されたのは、美貌の少年・景であった。
 当初、皓介は景が阪崎の愛人であったのではないか、と考えていたのだが、その誤解も解け、今は二人は恋人同士として生活をしていた。
 ただ、景には極端なまでに人目を気にしなくてはならない事情があった。
 それは、複雑な家庭事情の持ち主で、景の義理の弟・貴史の景に対する異常な執着から、家出してきたことに関係があった。
 景が二十歳になるまでは、見つかれば景は家に連れ帰らされてしまい、挙句、皓介や阪崎が誘拐犯として逮捕されてしまうかもしれない。
 景はそれに怯えていたのである。
 ようやく二十歳の誕生日を迎え、幸せな生活を送っていた二人の下に、ついに貴史が現れる。

 という話でした。
 前作でラブラブになったものの、どうしても存在が気になっていた貴史君がようやく正式登場……も。
 案外しょうもない男で、大分気が抜けました。
 なんというか……ただのクソガキ。
 まぁ、景が成人していたのもよかったんだと思うんですが、本当にしょうもなくて、最後の幕切れもあっけなくて、本当にこれで終わり?? という感じ。
 景にはかわいそうですが、個人的にはもう少しもめてくれてもよかったような気がしました。

 そういう意味では、かなり期待はずれ。
 でも、景にはようやくの安らげる幸せが手に入ったから、よかったのかな……という気はしています。
 前作を読んで、貴史が現れたことによる、どろどろを期待している人にはちょっと残念になると思います。

0

そして心配性な恋人

微熱シリーズの2冊目で完結。

子どもの頃の事故がきっかけで晧介を慕い続けていた景。自分に言い寄る血のつながらない弟から逃げ出した景が成人して、ようやく2人で出かけたりできるようになったある日、会いたくない弟が現れて……

ホテルのスイートに住んで小さな会社を経営している晧介の景への溺愛っぷりもいいですが、晧介以外の人に触れられても反応しない景の一途さがいい。

きたざわ先生の本ではこの展開多いと思います。でもこの話は前作で恋人になるまでの紆余曲折の余韻が響いていたのと、本当に危機がさったのか、その辺りの終わり方もあって、この後も溺愛するのかな。とか景は相変わらず自分への好意に鈍感かな。とか想像できる終わり方でした。

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