ひそやかな微熱

hisoyaka na binetsu

ひそやかな微熱
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神5
  • 萌×22
  • 萌11
  • 中立2
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
10
得点
68
評価数
21
平均
3.4 / 5
神率
23.8%
著者
きたざわ尋子 

作家さんの新作発表
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イラスト
陸裕千景子 
媒体
小説
出版社
角川書店
レーベル
角川ルビー文庫
シリーズ
ひそやかな微熱
発売日
価格
¥514(税抜)  
ISBN
9784044462055

あらすじ

エリート弁理士×ワケあり美少年の、シークレットラブ!!遣り手の弁理士だが、楽だという理由だけでホテル暮らしをしている皓介は、父の恩人・坂崎に、美貌の少年・景を託される。坂崎の元愛人だと思い込んでいた浩介は、ささいな口論から景を手酷く抱いてしまうが…。

表題作ひそやかな微熱

樋口 皓介,29歳,エリート弁理士
水橋 景,19歳,いわくありげな美少年

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数10

おこもり系⁉ エロ色っぽくて好き‼

『微熱』シリーズです。二冊完結の一作目のお話になります。
きたざわ先生といえば、囲い攻でしょうか⁉ 年の差・大人の年上攻で生活力があり、受けの面倒をみるパターンが多ような…そしてエロ描写はたっぷりとがお決まりかと(笑)
今回も、ある事情から引きこもる生活をせざるおえない受様が、ずっと思いを寄せていたエリート年上攻様に、飼われる?囲われる?て幸せになるお話でした。私的に凄く好みのお話なので、何回も読み返している作品です。そして、大好きな陸裕千景子先生のイラストがお話によくあっていて、2人の艶やかな雰囲気を、より引き出してくれているのでさらに萌大です。

内容は、ホテル住いのエリート弁理士・皓介×訳あり引きこもり美少年・景の年の差もののお話です。
皓介は、29歳と若いながらも父の仕事を継ぎ、オフィスも住いもホテルというエリート実業家。
ほとんどホテルの中で話が進んでいきます…なので私的におこもり系かなあと(笑)
父親の恩人である阪崎になんの前触れもなく「引き取ってくれ」と頼まれ、景とのホテル生活が始まります。最初は追い出そうと模索するんですけど、なぜか寝顔に誘われてしまい、彼を無理矢理抱いてしまいます。それから、景の謎めいていて…でも何処かしら懐かしさも感じせる雰囲気と色香に、どんどんハマって惹かれていく皓介。ただの飼い主だと言い切ることで自分の真理には触れないようにします。でも二人の過去と、景の引きこもざるおえない事情知り変わっていきます。 無理やり関係を持った罪悪感を感じつつも、真実を知り嬉しい気持ちと、嫉妬や独占欲…人生で感じた事のない感情が渦めきます。景の真意は何処にあるのか気になり、悩み、葛藤するんです。それからは、皓介なりに甘やかし優しく接し始めます。景のツレない返答が、逆に可愛いく思え意地悪く返して大人気なかったりするものだから、景曰く優しいんだか…?て気持ちになるのもよくわかる(笑)
意地悪く言ってても、初恋みたいにベタ惚れな皓介が萌えです。結構ポンポンハッキリいうタイプなのでキツそうに聞こえるんですけど、行動は甘めで愛情を感じられたので、ニヤけながら読ませて頂きました。エッチの前戯&後戯もエロく甘く甲斐甲斐しくて萌ポイントでした。

景は、顔立ちも綺麗で、控えめな印象。でも最初は、口はよくない必要最低限喋らない、やっとしゃべったかと思えば悪態をつく!余り可愛いタイプではありません。その態度は皓介の前でだけ現になります。皓介の気持ちと態度が変化し、抱かれ方が変わると余計に嫌がる態度ばかり! 景自身も思い悩んでいたんですよね。景は身よりも無く帰る所が無いから逃げ出さなかったのではなく、皓介の事が子供の頃から憧れの人で、好きな人だっんです。せつなくなります。『ずっと皓介に逢いたかった』と思っていた…坂崎さんも景の気持ちを知っていて連れてきたんです。この感情が健気で可愛いです。なんといってもHシーンの景は色っぽく、艶やかで萌ます。
あと、脇役の皓介の女性秘書さんと旅館のお友達だちもいい味を出してくれています。

2人の気持ちの変化が読んでいて楽しめる作品かと。
皓介は、手放さない自分が幸せにすると決心し、一方の景は出て行こうと決心するシーン…ホテルのエレベーターでかち合わせするんですけど、タイミング良すぎて笑えましたが、良かったなあと少しホロリでした(笑)
皓介視点で書かれている事が多いですが、ちょこちょこっと景視点でも書かれているのも良かったです。
坂崎さんが手放さなければならなかった理由と景の引きこもる原因は、すごくシリアスなんですけど、よく考えると多少無理があるかなあと思えなくもありません(笑)でも、事情が解りやすく書かれ読みやすいので、段々きにならなくなり2人の世界観にどっぷり浸っていました。王道なお話ですけど、きたざわ先生の読者心をくすぐる構成にどっぷりハマっていきます。

年の差、囲い系、俺様攻&悪態はつくけど、そこが可愛い健気受、エロが色っぽく艶やかな2人をみたい方にはオススメかと…きたざわワールドが、好きな方にも古い作品ですけど楽しめると思います。

2

儚い。庇護欲をそそる作品ですね~

純愛:☆☆☆
H度:☆☆☆
オススメ:☆☆☆☆
登場人物 景、皓介
きたざわさんは好きな作家さんです。
今回も切ない話です。毎回受けの男性は心に傷をもった男性が登場します。
しかも儚い。折れそうな感じ。
攻めの皓介は、話が進む度に過激に愛が深くなっていきます。
読み応えあります。






0

数ページも続くエロ描写を普段は( ̄ω ̄)←こんな顔で読んでる私

最近エロエロ展開な小説をことごとく中立評価にしちゃってる私なんですが、これはなかなか面白かったです。
エロエロ展開に食傷してて、どぎついエロにはときめかなくなっちゃったんですよねぇ。エロに至るまでもっと焦らしてくれ、そこはチラリズムにしてくれと、違う意味でエロへのハードルを上げまくってます。

で、この小説ですが、エロいです。
ホテルのスイートルームで暮らしてる、金持ちの攻めが主役。
父の恩人に頼まれて、イヤイヤながら、いわくありげな少年を引き取り、一緒に暮らすことになる。
イライラが高じた挙げ句、その少年をレイプする。エロ描写がっつり入ってます。
少年を抱き、少年の過去を調べて知るうちに、だんだん少年にハマっていく主人公。で、セックスもだんだん甘くなっていく。このあたりはキタキターって感じでしたw
ちなみに少年の性格は、正統派ツンデレです。正統派俺様キャラの主人公の性格と、いい具合いにマッチしてました。
エロいけど面白かったです。エロエロ展開なお話もいいなァと、久しぶりに思えた作品でした。

4

CD→原作の順番で

CD→原作の順番で読みました。
ホテル暮らしの弁護士・樋口〔攻〕の下にかつての恩人である男がやってきて、彼に景〔受〕という少年を預けます。
恩がある人の頼みだから一応、樋口は景を預かるんですが迷惑しているという事を隠しもしないでホテルの奥の部屋へと住まわせて放っておくんですね。
まあ確かに理由もよく分からず人一人押し付けられても困るだろうなーとは思うんですが。

景が男の愛人だったんだろうと決め付けていた樋口はついに景を犯してしまい、そこで彼に性的経験が皆無に等しく愛人といのは誤解だったと知ります。
それでも樋口は景を抱き続け、次第に魅かれてもいきます。
そして景の事を興信所で調べていく内に、彼と自分とが過去に出会っている事や、景の生い立ちや今の状況を知るのですな。

学校にも行かせず外出もさせず5年間、閉じ込めていたというのにはちょっとやり過ぎじゃ……と思いましたがそこまで弟の執着が凄かったって事なのかなー。

2

ここまではいらない・・・と思ったくらいHが濃い。

ストーリーやキャラクターはもうホントにきたざわさんにはよくあるタイプだし『王道』には違いないんですが、それでも好きなんです。

でも↑レビュータイトル通り、なんでこのストーリーでここまでH増量にしたんだろう、と思ってしまうくらいでした。
きたざわさんのH自体は、濃厚でもそれほどしつこい感じはしないんですが、それでもここまではいらなかったです、私は。

イヤもう、続編も合わせて結構好きなんですが、再読しようとして手に取って表紙見ただけで『そうか、アレか・・・』と読む気をなくしそうになります。
それで気が変わることもあり、頑張って読むこともあり。まあ、なんだかんだ言って繰り返し読んでるんだけど。

内容としては、きたざわさんお得意のパターンである『セレブな年上攻』に『薄幸美人受』の年の差もの。
景(受)のキャラクターがちょっといつもと違うかな?いかにもな健気ではなく(でも健気だとは思います)、結構強気なあたりが。

皓介(攻)は、もうまさしくきたざわさんの『傲慢』系統のキャラクターって感じでした。
個人的に、同じようなきたざわさんの『年上セレブ攻』の中でも、こういう『俺様・傲慢・意地の悪い系統』はすごく苦手です。でもまさにテンプレートでよく出て来るんだけど(きたざわさんにはまた別方向の『溺愛・包容力攻』もいますがそっちは大好き)。

とにかく、皓介の誤解から体の関係が始まるんですが、私は『無理矢理から~』が心底ダメなんです。これがなきゃ(皓介のキャラクターは、きたざわさんのこういう系統の中ではまだ『どうしてもダメ・無理』までは行ってないので)大好きな作品になったかもしれません。

それにしても、この元になる誤解って景を連れてきた阪崎が最小限の説明をしてればよかったんじゃ?と身も蓋もないことを考えてしまいます。
いえ、ストーリー展開上そうするしかなかったのはわかるんですが、阪崎のキャラクターから見てあの無責任さはやっぱり辻褄合わないと思えます。

あとは、景の過去や行動に大きな影響力を持っていた弟が、こちらでは回想でしか出て来ないんですね。だから、ラブ面ではハッピーエンドとはいえ、トータルではまったくスッキリしません。そのあたりは『終わらない微熱』に続きます。

陸裕さんのイラストがもうホントに綺麗なんですが、作品のH度が高いため挿絵も言うまでもなく・・・そして口絵がスゴイ。

2

わけありが絡まった面白さ

ある事情で恩人から少年景を預かる事になった主人公。

いわくありげなだけでなく、誘うような魅力にいらなくなった愛人だと思い込み、やっかい払いをしようと行動を起こす。

兎に角最初は一方的な関係。なのに、行き場のない景は淡々と受け止めていて……

過去が分かるにつれ、景が何故自分の元に来たのか、何故行き場がないのかが分かりだす。


事情が一つじゃないから、読んでいてグイグイ引き込まれます。甘いだけじゃない。でもきたざわ先生王道の年齢差やセレブ感があって王道もはずしていません。

1

激しくない穏やかな最初は無理やりもの。

“楽だから”という理由で、ホテルのスイートルームで暮らし続けている皓介は、突然訪れた亡くなった父の恩人・坂崎に、景という名の美貌の少年を託される。
 景は、その美貌とは裏腹に、奇妙なほど、気配を殺して暮らそうとしている。
 皓介は年の離れた景と坂崎の関係をいぶかり、愛人関係にあったのだと思い込む。
 皓介はそんな厄介な居候を早々に追い出してしまおうと、景が居づらくなるようにほとんど声をかけることもなかった。
 そんな時、ささいな言い争いから、皓介は景を酷く抱いてしまう。
 それでも出て行こうとしない景をいぶかりながらも、何度も景を抱く皓介。
 次第に、景の過去が気になり始め、調査会社を使って調べる。
 すると、自分と景が一度、関わりあっていたことを知った皓介は……

 という話でした。
 この作者さんは、別の話も読んだんですが、こういう身寄りのない男の子がどこかに転がり込んで、ひっそりと息しているうちに、不幸な目に合いながらも、最後ラブラブ的な話がとても上手ですね。
 酷いことをしているのに、どこか淡々としていて。
 夢中にはなっているけど、ヒステリックになってなくて。
 すごく落ち着きます。

 多分きっと、受けが何かを諦めちゃってるから、そんな風にテンションの低い小説になるんだと思うんですけど、それに対抗する攻めも、受けを引っ張ったりゆさぶったりして、その諦めを取り除こうとするんじゃなくて。
 ちょっと寄り添って歩み寄って、それを取り除いて守ってあげようとするからこういいう小説になるのかもしれない、と思いました。

 最初は無理やりだけれど、決して激しい内容ではないので、そういう話が好きな方にはオススメします。
 これって、続編がありそうな予感がいっぱいしてますが、どうなのかは調べてないので知らないので、また探してみてください!
 これだけでも楽しめますが、ちょっと伏線のようなものが気になったりはします。

0

思ったより心にこなかった…

ドラマCD→原作の順で読みました。
Hシーンが多いことと細かな点を除けばほぼほぼ原作通りだったんですね…。

なんでしょう。
スラスラ読んでしまったんですけど…これといって読みやすいというだけではなく…お話が深くまで心に入り込んでこない気がしました。
皓介さんは結局景の容姿あってこその惹かれ具合ですよね…。
心の変化も文字で語っているだけというか…いまいちグッとはきませんでしたね。

音声があるとないとじゃこんなに作品の印象って変わるんだなって驚きました。
これからの一番のお楽しみは景くんの弟とのひと悶着なのですが…自分の中で盛り上がれるといいな。

ホテル暮らしは憧れますねー。
お金さえあれば色々楽そうでいーなー。

一番の萌えポイントは浴衣もしくはバスローブ姿を強制されている景くんの姿でした。
挿絵でも見れて嬉しい…!!
ろくな扱いされていない序盤はド好みでした

0

いろいろひっくるめた評価

んー、やっぱりきたざわさんってちょっと苦手な作風かも。

あらすじは他の方が書いているので割愛します。ストーリー自体は無理が少ないしまあこうなるよね、というのもわかるのですが、受けの景があまり好きになれなかったためどうしても評価が下がります。

こういう何かを諦めきって厭世的なキャラがそもそも好きじゃないです。特に景のようになよっちいタイプがそうだと正直イライラします。きたざわさんの作品にはよくいるキャラなので好きなんでしょうね。

でもきたざわさんの文章はけっこう淡々としているので、そこまでイラつくことなく読めたのは良かったです。

ただそのせいですかね、弟に怯える景の描写にあまり緊迫感が感じられません。続編も読みましたが弟はわりとあっさり引き下がってるし何がしたかったの?今までの苦労はなに?

いまいち納得いかない作品でした。

2

好きという言葉が実感出来ない

きたざわさんお得意の年の差カップルです。
年の差好きなわたしですが、きたざわさんの作品にはさほど興味がないもので(すみません・汗)、あまりたくさんは読んでいません。
ファンの方にはきっと、わたしが物足りないなあと感じる部分が安心感となるのだと思うのですが…

********************
攻めの皓介はホテルで暮らす弁理士、28歳(もっと上の方がリアルだったのに)。
清潔感のある容姿をうまく仕事にもプライベートにも利用する、腹黒タイプ。

受けは小柄で中性的な顔立ちの19歳、景。
小卒で、五年間皓介の知人の屋敷に隠れ住んでいました。
そんな知人の屋敷から、今回皓介の元へ移ることに。
********************

相変わらず陸裕さんの描かれる若年受けは素晴らしいですね!
攻めも、いかにも仕事は出来るけど他人に執着しない、自分が大事というタイプがうまーく描かれております。
そんな身勝手とも言える皓介の元へ、恩人から引き取って欲しいと言われ景がやってきます。
内心渋々ではやく追い出したいと考えているため、実は魅力にフラフラきたくせに自分に言い訳し無理矢理抱いてしまいます。
なんだか最低野郎なわけです。
個人的に感じていたきたざわさんの書かれる攻めは、年上でしかもぶっきらぼうでも包容力のあるタイプだと思っていたんです。
が、今回は違いました。
わたしの苦手なタイプでしたー(涙

そして皓介が景を好きになった理由もなんだかあやふやで、景が女の子みたいな美形でなければこういった感情は持ち合わせなかったのではないかと思う書き方です。
愛という言葉が軽過ぎると感じます。
景は悪い子ではないですが、景の方も皓介を男として好きになる気持ちがサッパリでした。
これはどうやら続きがあるようなのですが、ある程度一冊でも解決するようにして欲しいと思います。
景が家を出て五年間隠れていた直接の原因となった人物も次巻へ持ち越しで、名前のみで顔を出していません。
何もかもが中途半端でひじょうに残念です。
ファンの方には申し訳ないのですが、久々にガックリきた作品でした。

2

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