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kagirinaku kiken na aitsu
作家さんの新作発表
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裏稼業を持つ年下バーテンと警官のカプ。
年下でイイ男の設定なのに、何だかオヤジくさい。
だけど、本当は年齢相応の子供な部分も見せ、魅力的な攻め像にしあがっていました。
受けも警官というストイックな職業の割に交番勤務というせいか、特別優秀とか上昇志向の人間とかそうわけではなく、縦社会の警察という組織に多少嫌気がさしている美人という設定。
快楽に従順でエロいだけではなく、後半腹をくくった彼はかなり男気あふれるいい受けでした。
泥酔して道に堕ちている所を拾われて、それから恋人になったバーテンの大神と警官の恩田。
捨て猫を拾うような感覚だったようですが、動物好きらしく、一度関係したら最後まで面倒みるから付き合わないか?って恋人関係がはじまったという二人。
付き合って一年経つのに、恩田にはまだ大神に対して知らない事がたくさんあり。
丁度巷で「お札屋」なる警察で処理してくれない、主に酷い目にあわされた女性が相手の男性に報復をするという、私的制裁をする稼業が出回っているという事件が絡んできます。
主役の二人を取り巻く人間として、無精ひげで、何かと恩田に絡む獣医の百目鬼、オカマの美容師・水島、家出中の女子高生・ありさ、この3人が出てきます。
特にありさが自分の抱えるトラブルをお札屋に何とかしてもらおうと家出したところを大神に拾われて(またかよ!?)大神の家に居候することで、二人の関係がこじれてくる。
それにしても、高校生のありさの前で思惑ありですが、恩田を犯しちゃう大神、とても25歳の若さは感じられません、まるでエロオヤジです♪
そして、また恩田が快楽に弱くてエロエロモードに突入する様はおいしさ満載です。
ラストへの道筋もいくらか気分爽快なラストへの持って行き方をしていて気持ちがいい。
個人的にとても気になって、うまいチョイスだと思ったのが、大神が好んで聴くというTheTheの「MINDBOMB」というCD。
直接ミュージシャンと題名を出すということに意味を感じます。
jazzでなくオルタネイテブロックである部分、イギリスによくある、お洒落で格好いい曲に社会批判を歌詞で載せるというそういうモノを持ってくる当たり、大神の裏稼業と警察に理不尽を感じている恩田という二人の人間のモツモノをあらわしているな、と思いました。
ジョニー・マーが参加したマットジョンソンのユニットで、ヒットした名盤でした。
イメージと言う部分で、このイラスト・・・苦手です!
合わない、ちょっとそこでマイナス評価ですね。
大神は動物でも家出中の女の子でもなんでも拾ってきてしまうのですが、一番の拾いものは受けの巡査です。
大神には秘密がある。
ただのバーテンのはずなのにお金があるし、自分には話してくれない。
流れで関係を結んでいるだけとは、誤魔化しきれない思いが溢れて……。
恋愛だけじゃなく、ちょっとしたミステリー要素もあって、予想はつくのですが楽しかったです。
主役二人だけではなく個性のあるキャラが多く、受けを利用しようとする周囲も曲者揃いでした。
それに負けじと、並び立つ恩田の男らしいこと!攻めの大神の方が女々しいかも。
今後も、嬉しそうに恩田の尻の下に敷かれることは間違いないなと思っています。