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kare wa nido uso wo tsuku
失恋、再会もの。数多あるこの設定では作者さん独自の面白さが問われるわけですが・・・
文句なく面白かったです!!
なぜか途中から異常に感情移入してしまい、涙してしまいました。
このあたりは読者の個人差があると思いますが、ストーリーに引き込ませる力みたいなものがすごかったです。
この話はネタばれ厳禁の内容なので多くは語れませんが、物語のキーである
亮平の謎と答えが少しずつ明らかになっていく様が秀逸ですばらしいの一言です。
ちなみに私は主人公がタネ明かしのヒントにたどり着くまで伏線に気づきませんでした。まんまと作者様の思惑に乗ってしまい、悔しいようなここまでされたら気持ちいい?ような気分です。
あらすじを少し紹介しますと、
5年前に別れ、理由も言わずに自分をふった昔の男が会いに来た。
智哉がすごく好きだったの亮平に振られたときの傷ついた心。5年の間に忘れることまでは出来ないが傷付いたままでいたわけではない。
思いだすとそのたびに古傷が痛みだすだけ・・・
そんな状態での再会で相手の真意もわからないまま今でもまだ亮平を想ってるなんて思われたくない。
素直に再会を喜べず、冷たくしてしまうけど、同じ部屋で二人生活していくうち思い出があふれ出す。
状況も場所も違うけどあの頃と同じ空気が流れている。
気持ちがあの頃に戻ろうとしている。
けれど、やはり別れた時と同じように亮平の本当の気持ちがわからない。
亮平は何を思い今になって会いにきたのか・・・?
現在にいながら5年前にスリップしたかのようなストーリーに智哉の切ない気持ちが伴ってて、人を好きになるのはどういうことかを考えさせられました。
ありふれた日常の光景がすごく意味のあるものに思えます。
この作者さんの作品ははじめてだったので、神評価をつけてしまいました。
「一週間だけ泊めてくれ」
昔、一方的に別れを告げて去って行った恋人(亮平)が
突然、智哉の目の前に現れます。
突然の再会に怒りを感じるものの、
恋人同士だった頃の幸せな記憶も甦り、
智哉は戸惑いに揺れます。
この自分ではどうしようも出来ない感情に揺れる智哉が、なかなかツボでした。
そして亮平はなぜ、突然去って行ったのか?再会の意味は??
これが終盤に明らかにあるのですが……
ちょっとやりきれなくなって、泣けました。
メロドラマな感じの再会モノがお好きな方には、おススメかもしれません。