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suki no yamai
これは・・・正真正銘(?)ショタってやつです。(中学生なんですけどね。中学生もショタなのかは疑問)。そもそも『ショタアンソロジー』掲載作ですから。
このころの渡海さんは、『ショタ作家』と言っていいのかはともかく、ショタアンソロジーに定期的に書いてらしたようです。
それに、樹さんのイラストがもうまんまショタなんですよ。いや、可愛いんですけどね。
表題作シリーズと、他に2CP分収録されています。
あらすじは表題作のシリーズです。
中学の部活の先輩後輩・片山(攻・後輩)×矢板(受・先輩)はいわば公認CPなんですが、その想いの熱量には差があって、それが『強い方』である矢板の悩みになるんですね。結局のところ、わかってみれば両思いなんですが。
この矢板が恋愛至上主義(本人は『主義』なんて身構えてません。もうまさしく自然体なんです)というのか、誰よりも何よりも、そう自分よりも『恋人』が優先するんですね。しかし、この視野の狭さがいかにも中学生なのかなあ、とは思いました。作品自体が、あまあま・ふわふわのいかにもドリームなようでいて、実はすごいリアルなのかもしれない、とも。
中学生同志で、ふわふわしてるんだけどHはしっかりやってる。それでも、なんか可愛いんですよ。ラブがちゃんとある。私の好みかと訊かれれば違いますが、それでも結構好きなんです。
あとの2編はまったく別CPのストーリーです。
『再会の方程式』は、文字通り幼馴染みの中学生(後輩×先輩)の再会もの。先輩のキャラクターが、いわば見た目と中身にギャップがあるんですね。これはあんまり印象に残らなかったな。
『しあわせ家族計画』は、同じ商店街の中の大学生×中学生。これは『BLファンタジー』を越えたファンタジーというか、いっそのことコメディかもしれません。シリアス成分は確かにあるんですが、そもそもタカト(攻)が夢みるヘタレとでも言おうか・・・まあいいヤツです。アホだけど。
結構面白かったですね。
私はもともとショタ自体好みではないんですが、その中でもショタ同志・ショタ攻は特に苦手なんですよね。表題シリーズと『再会~』は、どちらも中学生同志の年下攻ですが、私はもともと年下攻が苦手な方なんです。まるきりダメというわけではないですが。
同じショタなら、あくまでも無理矢理がないという前提においてですが、年の差・年上攻(ショタ受)の方がまだマシです。
ですから、最後の『しあわせ家族計画』がいちばんよかったかな。
それでも、1冊トータルでも結構好きなんです。ショタだと思えば破格級かもしれん、と思うくらいには。
ただ、個人的に中学生はショタじゃないと思ってるからかもしれません。もともと若い受が大好きなので。