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キャラクターがみんな自然体で、青春もので、でも萌えもある素敵な作品でした。
BLではないと思うのですが、このくらいのテイストが読みたいと思う時もあります。この子たちは絶対お互いを好きだよね、と読み手が勝手に妄想するというよりは、作者さんがわかっていて書いているニアBLという感じでした。
サッカー馬鹿の瑞紀は、天才的なサッカーセンスを持った朝生に出会って彼を部活に勧誘しますが、朝生はサッカーが好きじゃないからと断ります。二人は賭けをして、瑞紀が朝生の言うことを何でも聞くという条件で朝生は仮入部することに。
朝生はサッカーが出来ない深刻な理由があります。
おそらくティーンズ向けにかかれた小説なのだと思うのですが、部活のメンバーのそれぞれの思惑や、ラストの急展開など、最後まで引き込まれました。
何だかこの二人、友情というのも違う気がするんです。
同級生ならそう思うかもなんですが、朝生が自分の境遇を隠したあまのじゃくで隙のない後輩だからか、瑞紀が単純素直ですぐ朝生にからかわれて真っ赤になる可愛い先輩だからか、「先輩後輩」という普通の域を超えて見ていて飽きない二人、という感じでした。
朝生が瑞紀に対して「可愛い」と何度も発言するとことや、二人の関係がアヤシイと疑う周りの人間や、頼りになるキャプテン・雨宮が他の子に構いすぎるのを見て何故かわからないけどイライラするマネージャーの一之瀬、恋愛要素でないのに不自然じゃないキスシーンなどなど。青春小説の範囲に収まらない、作者さんの手腕に見事に萌えました。
ニアBLの域を出ないけどとっても楽しかったです。
このくらいのテイストでいいとは思いましたが、これ、ほんとに恋愛ものならものすごく好みのカップルになっただろうなあ~と思うと、やはりそういうのも読んでみたかった気もします。
瑞紀はスポーツの盛んな私立高校にサッカー推薦で入学したサッカー馬鹿。
ある日公園でチンピラに絡まれているところを、抜群のコントロールでボールを蹴った少年に助けられる。
たったそれだけで少年のサッカーセンスに惚れ込んでしまった瑞紀は、サッカー部に勧誘するために必死で少年を捜した。
灯台元暗し。少年の正体は瑞紀と同じ学校の後輩、朝生だった。
本場イギリスでプレーしていた朝生はなぜかサッカー部への入部を拒むが……
ほんのりBL風味。
や、別に恋とか生まれていないからそういうのもアレなのかもしれませんが。
まあでもこの場合作者の朝香さんは狙ってやっていると思われます(にやにや)
いわゆるにおい系というヤツでしょうか。
だって!!朝生くんったら話すの二回目くらいの瑞紀に先輩可愛いですねとか言いやがりましたからね!!
ワケありで練習のたびに瑞紀の家にシャワーを借りに来る彼との関係を周りは邪推しまくりです。でもそう見えるよね普通。外から見たらあからさまに怪しい二人です(苦笑)
ちゃんとサッカーへの情熱とか試合とかもからめてあっておもしろかったです。
だがしかし。
サッカーのルール認識が微妙な私は言葉でプレーの実況をされてもきちんと理解できないのでありました。
インターセプトって聞いたことあるけどなんだい?
えーと、私のサッカー知識の元はホイッスルです。ジャンプの。
そう思うとマンガっていいよなあ。
あ、ちなみに野球のルールは大きく振りかぶってです。
スポーツが……遠い!!
クソ生意気な朝生と、一生懸命ちょっとカラ回りな瑞紀の掛け合いは楽しかったです。