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深井先生が描かれてる表紙のものがどうしても欲しくて、でももうどこも絶版扱いで手に入らないかーと思っていたところ、先日、ついに手に入りました(嬉)
木原先生ではお馴染み?の死にたがりの受け、きました。
高校生の吉川×高校教師の泉野のお話。
吉川は、今時のルックスがよくて、周りのみんなよりもいろんな意味で進んでる男子です。あるとき、吉川の彼女が、同じ高校の教師、泉野に告白され、吉川から断ってくれるようにと、いわば嫌な役目を強要します。つまり俺が彼氏なんだから手を出すなと言えってこと。
それまで吉川と泉野には特別関わりはなく、彼女の頼みだから仕方がなく、嫌なことは早く済まそうと、何も知らない泉野に現実を突きつけます。
一途な思いを踏みにじられ、痛いくらいの悲しみと絶望によって泉野は自傷行為に走ります。というか、どうしてこんな女が好きなの?って何度も反芻してしまいました。
ここで、ビルから飛び降り自殺を図ろうとした泉野を止めようとした吉川の父が怪我をしたことにより、謝罪の気持ちと泉野は恩人の息子の夕食作りをかって出ます。その息子が吉川で、気まずいったら・・・。
吉川は、長年家事をしてきたこともあり、泉野の申し出を断ろうとするのですが、自殺をしないように見張ることを父に促され、二人の奇妙な夕食の時間が始まります。泉野の不器用さは、そのまま不味いごはんに直結していて、さぞ吉川の舌は悪い意味で鍛えられたことでしょう。
こんな二人に恋など生まれるはずはないのに・・・。
吉川が大人の男にどんどんはまっていく過程が面白いです。どうか、脆い男を救ってあげてね、吉川。
そして、吉川が大学生になってからも二人の煮え切らないような関係は続き、ふらふらしてる脆い男、泉野には彼女ができます。吉川のことを邪魔に思いながらも、気兼ねなく付き合える心地よさも捨てられない泉野はまたまたその彼女の不実によって痛い目を見ます。ちょっと自業自得↓
こんなにいい男(吉川)がそばにいるのに~。ほんとにできた男だよ。
だって最初から泉野を嘲るようなことはしなかった。
お見合いをして落ち着くために故郷に帰った泉野。相手を送る途中の事故で、足を悪くします。何かを失ったときに、自分の本当に大切なものに気づくのかもしれません。よく動かない足で吉川の通う大学まで会いに行くシーンでは、すごくせつない感じで、よかったです。
大人の男、おじさんを組み敷くかっこいい男ってすばらしい。
繰り返し読みたいお話です。