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fairy tale
作家さんの新作発表
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三年生の夏休みに突入しました。
タクミくんシリーズ16冊目です。
学園を離れ、ギイとタクミは二人で某所で開かれる婚約披露パーティに出席するため旅にでる。そこで、乙哉と秀一の悲しい恋の顛末を知ることになる。
学園を離れたとたんにつまらなくなりました…。
ギイもタクミもしょーもない焼きもちやくしさー(幼児のときに花いちもんめやって「〇〇くんが欲しい」と言ったからって、なんで妬くの)。
乙哉と秀一の切ない恋の顛末も、萌えどころがなくてつまんなかった。
なにより、タクミやギイが乙哉と秀一の恋に首を突っ込む必然性を感じないというかなんというか。必然性を無理やりこじつけて作ってるようにしか思えなかった。
早く夏休みが終わって欲すぃ。
表題作シリーズのお話が2作品と真行寺x三洲カップルの短いお話が1作品収録されています。
全てギイとタクミが高校3年生の時の夏休み中のお話です。
メインは表題作にもなっている『フェアリーテイル』で、ギイとタクミも登場しますが、恋愛のお話としてはギイの友人である乙哉君のお話になると思います。
このシリーズ、今までも舞台が学校以外でメインがギイとタクミ以外のカップルのお話になった時に、ちょっと私にはモヤモヤ感が残るお話が多かったのですが、今回もそんな感じでした。
今まで必ずと言っていいほどそういうお話は切ない系だったのですが、どうもごとうさんが描かれる切ない系のお話はどこか引っかかる所があって、不完全燃焼感や腹立たしさを感じさせます。
物語の要となる真相もギイの推察の範囲で、結局真実はどうだったのかははっきりと分からない。
『夢路より』の中で乙哉が良美に話を聞いたのなら、そこで真実を知らせるチャンスはあったと思うのですが、それもなかったので、読後感は萌より残念感の方が強かった作品でした。
実は「フェアリーテイル」から「恋のカケラ」までの5冊だけは未読のままだった。
3年生夏休みバージョンをこれだけ無理に引き伸ばすなんて有り得ね~~っっと怒っていたが、最終巻を読む前にこの5冊もきちんと読まないと、という事で改めて挑戦。
本当言うと二学期編の「プロローグ」から萌えが再熱しなければここでこのシリーズ挫折するところだった。
まず、1冊目の「フェアリーテイル」は…
ギイが知人の婚約披露パーティに招待されて、一人だけは気が重いからと託生にも一緒に出席してほしいと無理を頼んだのがきっかけで、海のそばのリゾート地に行く事になったのが発端。
今までの番外編はたとえ本編と関係なくても託生とギイの目を通して何かしらの想いを感じ取れるのに、今回はさすがに難しい。
いつもの通りお節介を発揮するところもあるものの、今度は完全に巻き添えをくらったなぁって雰囲気に感じた。
話としては人魚姫、ロミオをジュリエット(これは戯曲だっけ?)、そしてもう一つ有名な童話を連想するものの、それらの雰囲気に浸る前に乙哉の自分勝手さが気になってしまう。
表現の回りくどさも気になってしまったし、結局は駆け落ちの夜の真相を推測でこねくり回すばかりですっきりしないしで、読んでいてもなかなか話に入り込めなかった。
故に、この巻は<趣味じゃない>評価としたものの、最後にチラっと登場した京介叔父さんに僅かに萌えを、あとがき後の補足の数ページにかすかな希望を発見…