雪豹公爵×屋敷の管理人の青年の異世界ケモ耳ファンタジー!

雪豹公爵としっぽの約束

yukihyo koushaku to shippo no yakusoku

雪豹公爵としっぽの約束
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神4
  • 萌×217
  • 萌8
  • 中立2
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
6
得点
114
評価数
31
平均
3.7 / 5
神率
12.9%
著者
成瀬かの 

作家さんの新作発表
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イラスト
みずかねりょう 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
価格
¥620(税抜)  
ISBN
9784041061237

あらすじ

化け物屋敷の管理人を依頼された千歳は、その屋敷内に神出鬼没の希少種の雪豹と遭遇し、世話をするように。すっかり懐いたある日、発情期に見舞われた千歳を癒やしてくれたのは、美しい貴族姿に変身した雪豹で…!?

表題作雪豹公爵としっぽの約束

公爵,年齢不詳
屋敷の管理人

レビュー投稿数6

もふもふ描写がとても良い

獣たちの国が舞台のファンタジー。とにかく雪豹が可愛かった、これに尽きる。

初めて姿を現した雪豹は、必死になって大福を食べている。次に現れたときは、千歳のピンチを救いつつ、ご飯の催促を。このときのしっぽの描写がたまらなく可愛い。
人の姿を見せた後でも、千歳の機嫌を取るために雪豹姿になり、豪華な食事を用意するその行動が可愛かった。

千歳はいじめられたときの対応に慣れていて、それなりにトラブルを収めてきた雰囲気。ただ全てにおいてあれもこれも自分のせいだと考えるキャラで、卑屈さの度が過ぎている。この性格が最後まで変わらなかったのが残念。
最初は楼嵐の言葉も嘘だと決めつけていて、自信の無さからくる判断だとしても、行き過ぎた結果失礼になっているようで、読んでいて楽しいと思えなかった。

ストーリーはお決まりの流れ。千歳が危ない目に遭うと、すかさず楼嵐が助けに来る。とはいえ、地下牢に捕らわれた際、楼嵐が来てくれるかも……楼嵐の足音かも……楼嵐来た!と捻らない展開は逆に新鮮に感じてびっくりした。

手紙が来ない両親のオチは拍子抜け。初期から何度も書かれていたので、もっとなにか深刻な問題でも起きているのかと思った。伏線の描写量に回収内容の重さが見合っていない気がする。

最初の四行の詩に“自分の居場所は自分で勝ち取れ”とあったが、そんなのとは逆の主人公で、攻めに助けられて生きる受けの話だった。ただのよくあるBL。
もふもふ描写は萌えがいっぱいでとても良かった。

0

No Title

満点!!!
もふもふ系が読みたくて見つけました。
成瀬かの先生は契りシリーズがすごく良かったので
世界観も文体も好みのはずだと安心して楽しめました♡

ヒトが好かれていない世界。
ウサギの両親の元に生まれたけれど、見た目はヒトの千歳。
大きな御屋敷の管理をすることになり、
そこに【いる】雪豹と...♡

とにかくですね、雪豹状態の楼嵐がめっちゃくちゃかわいい...!!
千歳も何回も言ってるけど、あざとい...♡

不憫な受けがお金も地位もある優しい美丈夫とつがいになるお話って最高ですよね♡

あ!
みずかねりょう先生の絵がとんでもなく良いです!
(特にカラー絵の千歳の顔)

0

可愛い大人の御伽噺 千歳の魔法の花

絵師買い。
みずかね先生の挿絵が綺麗可愛くて、雰囲気が盛り上がってます。
ちょっとひねった伏線が仕込まれている、ハッピーエンドのファンタジー。

うさぎの獣人を二親にもつ、主人公千歳は、先祖返りした外見人間。
尾も耳もない。人属なりそこないの千歳の魔法の力は一つだけ、花を出現させること。

両親は帝都の御屋敷の庭師だったけれど、
千歳が陰で虐待されていることを知り、田舎に引っ越す、
でも田舎でも千歳は親が居ない所で虐められていた。

母親の出身地に両親が転居することになり、千歳は自立を決意。
帝都に居る父親の知人を伝手に、帝都に行き、屋敷の管理人になる。
そこは有名な幽霊屋敷で、何人も管理人が代わっていた。

その屋敷、千歳の父が昔、勤めていた屋敷だった。
憧れの純血統モフモフと再会する千歳。
そして虐待される理由を知って・・

・・・という具合に、実は、実は・・と伏線が回収される都度に、物語の方向が変わる。

結末部が、「実は僕・・」で終わっているのは、続編の予定があるから??

0

大正ロマンとファンタジー



舞台は大正時代がモチーフで魔法が存在し、獣が世界を統べている世界。
とは言え、純血種と言われる天子以下高位の華族のみが獣本体に変化することができるだけで、獣耳尻尾がついている獣が大半です。ヒトは魔法が使えるため裕福ですが獣からは蔑まれています。

ヒトもどきの千歳(受け)は故郷へ帰るという両親から離れ一人帝都へやってきます。頼りは伊織という父親の古い友人のみ。
いずれは花屋を営みたいという千歳に伊織は住み込みでの屋敷の管理人の仕事を紹介してくれます。その屋敷は「出る」と有名な屋敷だったようで驚くのですが、悪さをするようには見えなかったので神棚にお供えをし、おまつりします。
その物の怪は雪豹で、お供えを食べに、時には泥棒を撃退するために姿をあらわすようになります。
そんなある日、初めての発情期が来てしまいうまく処理できずに困っている千歳にその雪豹・楼嵐(攻め)が手伝ってやろうと申し出るのです。

千歳は両親はウサギなのに獣の耳尻尾がありません。ヒトは魔法が使えるものなのですが、使える魔法は一種類だけで魔力も多くありません。そのため獣人にもなれずヒトにもなれず中途半端な姿で周りから悪意を向けられて育ちました。
が、両親や親しい人たちにはとても大切にされていたため、とても素直で優しく他人の痛みがわかるとてもいい子です。
千歳が傷つけられるのをみて両親が悲しむのがなにより嫌で故郷へ帰るという両親から離れる決意をするのです。

楼蘭ははじめは雪豹ということ以外正体がわからないまま進みます。獣になれる純血種なのでとても高位な存在であろうと想像できます。

花屋を開くことが夢である千歳は偶然知り合った古着屋を手伝いながら花屋を開く準備をします。客の中にはヒトもどきの千歳に酷い態度をとるものもたくさんいるのですが、周りの店の店主たちは皆いい人ばかりです。
過去の千歳が受けた仕打ちは酷いものばかりで心が痛みますが、両親からのたくさんの愛情を受けていたからこそ耐えられたんじゃないかと思われ、帝都での生活といい、酷い態度を取る人がいる一方周りに味方がいることである意味相殺されていたように思いました。

性欲に関してはウサギの性質を色濃く受け継いだようで、楼嵐が煽るのもあって2日ともたず盛ってしまいます。素直で純粋なのにエロエロというギャップが楽しいです。
今までされた仕打ちにより、両親が悲しむのを見てきたため、楼蘭に対して素直になるのに少し時間がかかり切ない思いもしますが、千歳の花目当てのトラブルに巻き込まれたりしながらも、楼蘭は千歳に対して終始甘々でエロエロで楽しかったです。


1

大正風異世界×けもの

俺様白豹(人型にもなれます)× 素朴な綺麗め黒髪青年
キャラの外見性格は王道ながら、やっぱりいいですね。好みです。

舞台はどことなくレトロな明治大正あたりの日本に似た、でも獣とヒトが同居する異世界。ヒトは魔法を使うことができるので、みんなお金持ちだけれど、獣からは嫌われている。
主人公の千歳は、親はウサギなのに先祖返りでヒト型。魔法は一つだけ使えます。
この魔法が、とってもかわいらしくて素敵なんです。読んでいてほんわかした気分になりました。
サブキャラの古着物屋の店主夫婦や、おでん屋の店主もいい性格をしてます。

攻の白豹、楼嵐は、純血種で公爵でイケメンと非の打ちどころがないですが、
ちょっと甘えたなところが母性本能をくすぐってくれました。この辺は成瀬先生万歳!という感じです。
ただ前半部分では「姿が見えない」という魔法のために主人公との絡みが少なく(モフモフシーンはあるのですが)、見えるようになってからも二人っきりのシーンが少ないがために、恋愛の印象が弱い…と感じたかな?
うーむ、もっと彼のことが知りたかった。

世界観はすごく好きなので、続編が出たら買いたいです。
もし同じ主人公たちだったら、今度は存分に最初からイチャイチャしてくれたら嬉しいなあ!




4

あーん雪豹♡

雪豹!雪豹!雪豹です!
犬派ですが、ネコ科動物たちのあのうっとりする毛並みは別腹だー。
この本はそんなケモが好きな人には嬉しい記載が多めです。
本編210Pほど、書下ろし+かの先生のあとがき。ショートなし。
地雷は、あんまり思いつかないです。
はみ出しっ子が自分の居場所を見つけるお話・・・かな。

舞台は、獣たちの国の都。読んでる印象では明治時代の東京。
完全獣化できるのは天子や高位の一部華族のみで、その他は耳しっぽ付きの「ヒト」に似た姿。
耳しっぽがない代わりに魔法が使える「ヒト」もいる国です。
千歳はウサギの両親から生まれたのに耳しっぽなく、魔法も1つ使えるだけ。
ただし跳ねるのは超得意というちょっと変わりだね。
思うところあって両親から独り立ちしよう と帝都に出てきて
紹介されたのが古いお屋敷の管理人というお仕事。
最初は姿が見えず物の怪か? と思っていたら、少しずつ姿を現したのが
雪豹~といった感じでお話は進みます。

攻め受け以外の登場人物は
市場で最初に千歳と関わりをもつ古着屋さんや、千歳に絡んでくる男爵、
魔法使うヒト、父の古い友人などなど、割合多めですが、
皆さん特徴あるので混乱はしなかったです。

****以下はよりねたばれ

受けはヒトというだけに苛められる事もあったのに、いい子な頑張り屋さん。
怖い顔したおでん屋さんにも、「耳が可愛い」とまっすぐ言っちゃう
やや怖いもの知らずな一面も。
耳しっぽや毛並みが大好きで、最初出会った雪豹にびびりつつ
触りたいという欲求に耐えられず、もふもふ始めます(笑)
途中からは、「ヒト」なので、攻めを好きになっちゃダメだ
と無意識にこらえてます。

攻めさんは公爵様なので、高慢なのかもしれないけど
雪豹姿ですりよる様子などを読むと、ちっとも高慢に思えない(笑)
みずかね先生の挿絵がそれに拍車をかけてます。個人的神絵が3枚。
お座り雪豹をぎゅうする図と、雪豹に寄り添って眠るちみっこ、
そして「あーん」する雪豹!!!!!!
驚愕しました。こんな雪豹なら家に飼いたいー

雪豹をはじめとするかの先生の耳しっぽ、すりすり記述は大好き。
みずかね先生の挿絵とあいまって、その部分は萌え萌えだったんですが
なぜか今一つ恋話の方で萌え萌えになれなかったのが至極残念。
受け攻めに、もう一歩何か入れ込めると良かったんですが・・・

しばらくしたら読み返そう。
とにもかくにも耳しっぽ毛並みで癒されたい時にはばっちりです!

6

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