ほのぼのオフィス・ラブ♥

純情秘書の恋する気持ち

junjo hisho no koisuru kimochi

純情秘書の恋する気持ち
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神3
  • 萌×214
  • 萌17
  • 中立2
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
8
得点
124
評価数
38
平均
3.4 / 5
神率
7.9%
著者
名倉和希 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
佳門サエコ 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
価格
¥620(税抜)  
ISBN
9784403524387

あらすじ

秘書室所属の葵は、憧れの経営企画部長の伊崎に、
ある日仕事のお礼に個人的な食事に誘われたことから……?

表題作純情秘書の恋する気持ち

伊崎惣真,35歳,経営企画部長
山田葵,25歳,秘書室所属で伊崎に憧れている青年

その他の収録作品

  • デキる部長の最後の恋
  • あとがき

レビュー投稿数8

甘くてほのぼの(*´ω`*)

甘々ほのぼのお仕事BLです。
ストーリーとしては王道で、あんまり捻りなんかはありませんが、とにかく受けが攻めから大事に扱われ、愛されまくるというベタ甘作品がお好きならおすすめです。私は大好き(*´▽`*)

内容ですが、経営企画部長の伊崎に憧れている、秘書室所属の葵。彼の役に立ちたいと仕事を頑張る日々ですが、伊崎からお礼にと食事に誘われ-・・と言うものです。
2章に分かれていて、前半が二人がちょっとした事件なんかもありつつ結ばれるまで、後半が結ばれた二人の、これまたちょっとしたトラブルなんかも乗り越えつつのイチャラブ編。
今回も名倉作品お約束の健気で頑張り屋な受けと、スマートに見せかけて実は受けにメロメロ、そして絶倫攻めです。

葵が伊崎に憧れているのは、転職する前の会社でのある出来事がきっかけ。先輩社員のイジメにより現在の会社に転職した葵ですが、その1年後に伊崎がヘッドハンティングされて葵の会社にやって来て、という序章です、

伊崎が仕事でデータ持ち出しの犯人に仕立てあげられそうになったり、葵を苛めていた先輩社員が再び現れて葵に付きまとったりと、それなりに緊迫の展開はあるものの終始甘くてほのぼのムード。現在の会社では、葵は上司にも先輩社員にも可愛がられて大事にされており、仕事にも前向き。「伊崎部長の役に立ちたい」と健気に頑張り、伊崎とのプライベートな親交では乙女のように胸をときめかせています。ほんと、ほのぼのキュンキュン。

そして伊崎ですが、最初から包容力のあるスマートな男ながら、葵に惚れ込むにつけどんどんベタ甘に。10才年上という事もあり、表面上は余裕のある態度ですが、後半に進むに連れて恋する男モードで若干ヘタレ化します。

また、二人はくっつくまでも結構イチャイチャしてますが、くっついたあとは更にイチャイチャ。やたら甘くてほのぼのしてます。生真面目で伊崎の事を心から信頼している葵に、やや粘着質でジワジワ葵を囲い込もうとしている伊崎というのが終盤の二人ですが、もう二人が幸せいっぱいて感じなので、これでよろしいんじゃないかと・・・。
出来る部長設定なのに、一緒に居られるからと自分の部署に葵を誘ったりするのはどうかと思いますが。

とにかく、甘々ほのぼの気分に浸って楽しく読めました!

11

愛される純情秘書、萌え!

乙女の夢のど真ん中を行くようなお話でしたね。
伊崎部長素敵です!

恋愛初心者の真面目で一途な葵。憧れから好きになった伊崎と転職先の会社で再会。

転職先で真面目に伊崎の仕事に取り組む葵。
仕事のお礼に食事をすることになりますが一度だけときっぱり次の誘いを断りひっそりと恋していこうとする葵。

葵を溺愛する室長と部長の冷たい火花。

大好きな伊崎にじっくり口説かれ恋人になり何もかもを教えてもらう葵。はぁー!たまりません。

葵が酔って心の声が言葉になってたのもいいですね!

頼りになって最後の恋人と言われ全力で守ろうとしてくれて。
老後の将来設計まで!
過干渉で過保護で囲いこむ伊崎とそれを愛情と喜ぶ葵。いい相性ですね。

後半の寺西事件はこちらもしんどかったです。そこに久保田に伊崎との関係を知られていることがわかりパニックになって。職場で変な噂をたてられるトラウマを刺激します。
寺西はどこまでも葵を苦しめますね。
結局伊崎が寺西を撃退してくれますが寺西の動機がまさかので。

週末も連休も思う存分伊崎の部屋でイチャイチャしてちょうだい!そしていつか同棲できるといいですね。

2

デキる部長と純情秘書の恋(⌒‐⌒)

思えば、雑誌掲載にて読んだこちらが、名倉先生との初めての出会いかも。

受け様の葵は、新入社員として入社した会社で、先輩にいやがらせを受け体調を崩して辞めた経緯を持つ。
今の職場では、データ解析と書類作成を得意とする秘書として奮闘し、かわいがられている。

攻め様の伊崎は、部長待遇で引き向かれてきたデキる男。

実は葵と伊崎は前職が同じで、伊崎に助けてもらったこともあり、その時から伊崎に恋をしていた葵。
伊崎の役にたちたくて、伊崎からの仕事の依頼には気合いをいれて頑張っております。

そんなある日、お礼をしたい、と伊崎から食事に誘われて。
楽しく食事をしたけど、次回のお誘いは断った葵。
その理由に納得して、その時は引き下がったけど、しっかり口説く気満々の伊崎ですよ。
紳士なハンター( ☆∀☆)

酔っ払った葵が、かわいくて楽しくて、こりゃ〜伊崎ってばお酒勧めちゃうよなぁ。
お持ち帰りされた葵が、朝になって伊崎と2人でくっついて寝てると理解した時。
掛け布団ごと起きたら、伊崎に寒いよ、と言われ、謝りつつ掛け布団とともに伊崎の横に戻るって(≧▽≦)
静かにテンパってる素直な葵に笑いました。

伊崎の為に危険も顧みず動いていた葵に対して、心配のあまり叱りながらの伊崎の性急な告白。
いいなぁ、茶目っ気もあり強引さもあり。


書き下ろしでは、恋人となった葵がかわいくて、同棲に持ち込みたい伊崎のウキウキにやにやぶりが楽しめます。
食事デートの後、我慢できず暗がりに引き込んでキスしちゃったのを、部下に見られていた事に気付いた伊崎が、口の前に指を立てて『内緒』のサインを送るんですけど。
ギャーーーσ(≧ω≦*)
そんなんデキる男にされたら、悲鳴ものですよ!!

前の会社で葵を辞職に追い詰めた先輩に再会した上に、ストーカーされ心労する葵でしたが、伊崎との仲直りエッチは盛り上がってました(///ω///)♪


イラストは佳門サエコ先生。
男っぽい色気のある伊崎と、純情かわいい葵が素敵でした。

1

まさに割れ鍋に綴じ蓋

表題作+「デキる部長の最後の恋」の2本立て

表題作は新入社員の時先輩から虐められていた受けが一度だけ助けてくれた攻めに恋をし、転職先で偶然再会し恋人になるまで。

食品会社の秘書室勤務の山田葵(受け)はデータ分析を得意としています。ある日、いつも解析を依頼してくる経営企画部長の伊崎惣真(攻め)に礼をしたいからと食事に誘われます。女性だと勘違いされていたので、これで今まで通りの関係に戻るだろうと思っていたのですが、なぜか世間話のメールで交流が続け、再び食事に行くほど親しくなります。

葵は新卒で入社した会社で教育係から虐めにあい、身体を壊してしまいます。しばらく静養した後、伯父のつてで現在の会社に再就職することができます。
この会社では、優秀だというのも当然あるでしょうが、前の会社のように虐められることはなく秘書室長深石を筆頭に皆にかわいがられながら秘書として重宝されています。そこへ偶然ヘッドハンティングされてきたのが先輩にコーヒーを零された葵を助けてくれた伊崎でした。

酒に弱い葵はすぐに酔ってしまうのですが、寝ながら時々意識が浮上して会話を続けるらしく、酔って理性の無くした状態でいろいろ暴露してしまいます。
伊崎との食事で何度かやらかしてしまい、本人無自覚に告白してしまうという失態も犯してしまいます。なんて怖い酒癖なんでしょうか。

何度も食事に行き二人の仲が少しずつ深まってきたころ、伊崎を妬んだ古株の社員による陰謀が発覚します。葵は自分が昔された虐めで辛かったことを思い出し、伊崎を心配します。そして社内で調査が入っていることを知っていたにもかかわらず、伊崎のために何かしたいと我慢できずに勝手に動いてしまうのです。
この行動は少し社会人としてはどうかと思いました。

そして、目の前で部下と他の部の部長が告白合戦をしているのを見せられた上司の深石の気持ちはどんなだったのかと想像するとちょっと同情します。が、臆病な葵には会社で確固たる地位をもつ深石公認で、伊崎と付き合えるのはとても幸運だと思いました。


「デキる部長の最後の恋」では二人の蜜月が続く中、昔葵を虐めた教育係に再会します。

偶然元教育係の寺西と再会した葵はメールや電話で何度も連絡をよこしてくる寺西に昔の傷が呼び起こされ疲弊します。ここでの葵は以前と立場が違うというのもあるでしょうが、電話では聞き流すという技を使い、本気で誘われたときは毅然と断ることができたのでよかったです。

再会してからは他愛ない話や愚痴をこぼすために何度も連絡をよこし、飲みに誘う寺西。会社の同僚でもなくなった今、好きな子虐めだと伊崎がいっていたように、本当は親しく接したかったのについいじわるをしてしまっただけなのでしょうか。
結局は以前の虐めの理由はわからないままでしたし、普通に食事したいだけといいながらストーカー紛いな行為をしていた理由もわからないままでした。とはいえ、今仲良くしたいと思っていたことは事実なので、最初から優しくしていたら葵はすぐになついただろうと思うと馬鹿なことをしたものです。

この松中の接触により葵は疲弊しますが、真っ先に気が付いたのが出張の多い伊崎ではなくいつもそばで見守ってくれている深石室長というのも面白かったです。
そして、可愛がっている部下に手をだされ気に入らない深石と葵をり守ってくれると信頼している伊崎のちょっとしたいがみ合いも楽しいです。
葵の不調に先に気が付き相談を受けたことを伊崎にそれとなく自慢し、伊崎がまだ相談されてないことをうれしそうに慰めるところは、ブラコン兄か過保護父にしか見えなくててニヤニヤしてしまいました。
でも、こんなに心配してくれる人がそばにいるなら伊崎も安心して出張でかけられるというものです。
葵は、これからもきっと何かあるたびに両方から心配してもらうことでしょう。

葵視点なので、彼の伊崎に対する切ない想いとか、伊崎のことを心配したりしますが、恋人を甘やかして世話を焼きたい伊崎によって付き合う前から結構甘々です。
両想いになってからは同棲しようと何度も誘い掛ける伊崎と本当はしたいけど両親の事とか、他の人に知られるのを恐れて同意できない葵の攻防が続きます。
臆病な葵が決心するのは時間がかかると思いますが、伊崎はいつまでも待ってくれるから大丈夫でしょう。

虐めにあい会社を一度辞めますが、描写としては過去のことだし生々しいものはあまりないので苦手な方も大丈夫だと思います。

粘着質で過干渉な伊崎と構い倒されることが全く苦にならず逆に安心する葵は相性のよい相手に巡り合えて本当に良かったです。

3

超王道BL

超王道お仕事BL。溺愛系オフィスラブ。読んでいてなんだか懐かしくなりました。昔のBLってこんな感じだったよなぁと。ニヤニヤしてしまいます。

ストーリー展開もキャラも王道。仕事もちゃんとしてんのかとツッコミたくなりますが、それがまたいい所。読んでいてほっこり優しい気持ちになります。とにかくあらすじに間違いなし。溺愛でほのぼのが続きます。

ちょっと引っ込み思案な葵。バリバリ仕事のできるスパダリの伊崎。そんな葵が課長のために頑張る!みたいなところが凄く響きました。

伊崎の葵に対する気持ちもなんだかかわいい。恋愛に慣れてる伊崎は性技に長けていて、それを驚きつつ受け入れる葵が愛おしい。行為も濃いのにかなりピュア。お互いの気持ちが見えるような温かさがありました。スパダリの良さを余すとろこなく堪能した気がします。

終始、甘々。ラブラブ描写が延々と続きますが、疲れた時にスイーツのように読みたくなる安定の王道BLでした。
佳門サエコ先生のイラストも凄く素敵でしたよ。やっぱりオフィスラブ&スーツは最高です。

2

ほのぼの王道

イケメンエリート溺愛攻め×控えめでピュアな癒し系受けという王道で、さらっと楽しく読めました。

でも、ときどき受けの言動が古い少女漫画のヒロインみたいに感じてしまうことがあって、そこが微妙に受け入れられなかった……。

憧れの人である攻めから食事を誘われるも、これからどんどん膨れ上がるに決まっている恋心をずっと隠し通す自信はないから、食事は一度だけ応じてそれを一生の思い出にし、それ以降は社内メールのみで仕事面で陰のサポートをしていきたい、直接会わないという決意を受けはするんです。
まるで電信柱の影でこっそり見つめてるだけで満足してるような何ともいじらしい決意。
ここは好感が持てました。

だけど、攻めからそっとキスをされたシーンで
「いま、伊崎部長になにされようとしていた?まさか、ままままままま、まさか、キス?まさかのキス?嘘だよね、だれか嘘だと言って。そんなことありえないって!」
というくだりが、男性感皆無というか古き良き乙女感満載で、読んでて思わずムズムズしました。

そして防音って何?レベルの全てが筒抜けアパートで目隠しエッチをおっぱじめて、初ドライまで経験して派手に喘ぎまくる受け。
これはきっと、近隣から苦情が殺到→恥ずかしくてアパートにいられなくなる→僕のマンションに引っ越しておいで(しめしめ)という攻めの外堀作戦の一つかと思ってたら、外廊下にいる当て馬に聞かせるだけだったとの事でちょっと拍子抜け。
あんなに派手な嬌声を周囲に響かせながらも、その後も素知らぬ顔をして安アパートに住み続けている受けは、意外と強心臓だなと思いました。

攻めは仕事が超できるエリートなんだけど、後半になるにつれ溺愛ぶりにタガが外れかかってる感が加速していて、そこはなかなか良かったです。

2

甘くて、時々笑わせてくれる

上司に対する初心な恋心がさらりと書かれていて実に読みやすいお話でした。
結構シビアなシチュエーションがたくさん出てくるんですよ。
会社でのいじめで体調を崩して退職するとか、創業者一族が幅を利かせていた過去のある会社に役職付でヘッドハンティングされた場合のやりづらさとか、顧客名簿の持ち出しとか、同時収録作品ではストーカー被害とか。
でも、全然ドロドロしないの。
主人公の葵が『自分の窮地を救ってくれた憧れの人』である伊崎部長を必死で想ういじらしさだとか、健気さだとかが前面に押し出されている所為で、シビアな現実に読んでいるこちらが傷つくことなく読めます。

ただ、あまりにも物事が上手くいきすぎて、個人的にはちょっと物足りなさもありました。
私は、名倉さんの『愛に目覚めて~』とか『始まりは窓~』とか『恋をするにもほどが~』とかが大好きなんですけれど、あの破壊力を期待した所為もあるかも知れません。

でも、酔い潰れたために伊崎部長のマンションにお泊まりしてしまった葵くんが、部長の「恋人はいない」という言葉を「ゴミ箱に長い髪も落ちていなかった」という事実で確認する所は、ちょっと吹いちゃった。恋愛初心者なのに、何を確認しているんだか!
あと、超スパダリのはずの伊崎部長が葵を愛するあまり、どんどん変態チックになっていく所とかも。
この手のおとぼけをかましてくれる名倉さんが好きです。
大変和みました。

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ちょっと強引すぎるかな

タイトルの通りです。名倉さんが書く攻めは、変態だけどかっこよくて優しくてたまにちょっとヘタレ、でもスパダリ紳士みたいなのが多いんだけどこの話の攻め(伊崎部長)はスパダリ紳士というよりわがまま強引攻め?みたいに感じました。読んでいてオイオイ強引だなあと思うことがしばしば。あと言葉使いがちょっと偉そうでそこがマイナス。ドS攻め?なのかなんなのか、私は冷めてしまった。好きな人は好きだろうし人それぞれだと思うけど、葵が大事ならもっと優しくしてやってくれよ〜とモヤモヤしましたね!

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