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scramble
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
「弾丸キス」の続編
イコール「リロード」シリーズのスピンオフ番外編です。
カップリングは元SATの堤と問題刑事の藤村。
体の関係を持つようになった2人。堤は余裕の藤村に対して自分だけが欲しがってるようで…
そんな時、新宿区内の公園を爆破するという予告メールが入る。捜査一課は総出で捜査に当たるが、予告とは別の場所で爆発が起こり、負傷者も出てしまう。
今回、藤村の同期で同じ一課の本条視点でも展開します。
セオリー通り地道な捜査をする本条に対して、藤村はいつも通り鋭い勘と命令を聞かない行動で犯人像を推理、追い詰めていきます。
前作同様、この事件の部分が結構面白いんですよ。
私的にはBLじゃなくても好きな部類。
2人の関係性については、本条は知ってます。本条視点では、堤が一方的に振り回されてる。
堤視点では、いつでも藤村のことばかり考えてしまう、刑事としても男としても肩を並べたい、でもそんな風に焦っているのは自分だけで、気まぐれに相手になってくれるだけだ…
でも勿論そんな事はありません。藤村視点でもアツいです。カワイイ奴って思ってるし、それ以上に命を預けられる信頼も。
藤村は身体的には受けだけど包容力あり。攻x攻とは違う形での男x男のBLを堪能できます。「萌x2」で。
年上アラフォー受けの余裕
リロードシリーズ、スピンオフ『弾丸キス』で誕生した元SAT･堤と我の強い先輩刑事･藤村メインの第2弾。
本条&吉見コンビに新人刑事･高橋君も加わって、今後の本編にも捜査一課メンバーがどう関わってくるのか楽しみが増える。
本条はさりげなく周囲をサポートできる行動や性格にほっとするし、天然ちゃんの吉見も一馬先輩が絡まなければまともに映る。
…いや、普通のサラリーマンだったら動画だのLINEだのに浮かれるのはまだ多目に見れるけれど、刑事としてならもっとしっかりしてもらわないとまずいよな(笑)。
爆破予告で警察を挑発する犯人を追うといった事件色の強い内容なのはいつもの事だが、前巻でもの足りないと感じた部分がこの巻で十分補充できていて満足いく読み応えだった。
作中での彼らの行動や台詞がそれぞれ20代、アラフォーらしく地に足着いていた感があったし、事件を追う緊迫感の中で堤が見せる若手刑事らしい負けん気、藤村が見せる先輩刑事としてもアラフォー受けとしても余裕を見せるふてぶてしさが良かった。
いおかさんの小説では度々年齢差の開いた年上受けカップルを見かけるが、同人誌を入手できない読者にとって彼らのその後がどう進展していくかが読めるのは貴重だと思う。
年齢差の開いた年上受けってのは特に好みじゃないのでピンとこないが、堤×藤村みたいな甘ったるくないビターな雰囲気ならばしっくりくる。
![nez [ネ]](https://img.chil-chil.net/goods_img/L/00039438_L.jpg)
