ポッチ
shishaku to tsumetai hana
『子爵と冷たい華』の帯についている応募用紙+82円切手だけで応募できた折本(残念ながら応募はすでに終了しています)。
表紙+裏表紙に、小説部分が14Pと読み応えたっぷりの折本。正味切手代だけでいただける全プレなのに、すごいボリュームでめっちゃ嬉しい。和泉さんの読者へのサービス心に感謝感謝です。
内容は、というと。すみません、ネタバレしています。
序盤は貴久と嵯峨野のやり取りから始まります。
タイトルは「玉響」。
志季と穂積について会話を交わす彼らですが、辛らつな言葉でやり取りしているのにもかかわらず、彼らの間に流れる親密な関係がそこかしこに漂っている。
誰とでも寝てしまう貴久と身体を重ねることこそないものの、貴久の信頼を厚く得ているのは…。
で、その後は穂積×志季のお話。
タイトルは『贈りもの』。
仲睦まじく共に暮らしている二人。
ある日手品のショーが開催されると知った志季は、穂積と一緒に見に行こうとこっそりと計画を立てるのですが…。
お互いに、相手を喜ばせたくて奮闘し、秘密裏に行動したがゆえにすれ違ってしまうけれど、でもやっぱり仲良し、という可愛らしいお話でした。
最後は二人のラブラブな濡れ場が。
これが超絶にエロい…!
穂積の言葉攻めが、ちょいオヤジっぽいのがこれまた良い。
『清澗寺シリーズ』の中では断トツにほのぼの系な『子爵と冷たい華』ですが、この折本も優しくほっこりとしたお話でした。