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koi no hana saku
単純なBLじゃなく、女性も絡んでくる。
濡れ場少な目。 心情描写重点。
焦れ焦れでグルグル回って前に進めない、トラウマ持ちが主人公。
心理描写が秀逸、構成がとても面白かったので、椎崎夕さんの他の作品も読んでみる。
★登場人物をメモ・・大体粗筋が分かると思う。
伊織:版画家。作家名は桐原織。混血、綺麗で華奢。祖母や年よりに優しい。
外観と、尻軽な母の噂で虐められて育ったので、性格が捻じれている。
寂しがりで人肌が恋しいのに、人嫌いで三日以上他人と暮らせない。別れた女から逃げる隠れ家を持つ。
冒頭の寝た相手は駒沢。実は、伊織が駒沢を誘って恋人になる約束をしていた。
大和:伊織と10才以上年下の甥。伊織が溺愛、信頼する唯一。ギャラリーの住み込み管理者。
見村:最初に伊織の作品を購入した画商。
駒沢大樹:やり手の美男会社経営者。親戚の井上夫人の紹介で伊織と交流。伊織より二歳年下。
伊織に一目惚れ。伊織が一緒に居て苦痛を感じない唯一。
矢野:駒沢の共同経営者。美男で行動がスマート。伊織が最も嫌うタイプ。
ミユキ:伊織の元カノ。振られた後、伊織に粘着、ストーカー化。二股をかけている。
ストレートじゃないロン毛は苦手かも・・・と思いつつ、
椎崎先生×麻々原先生だし読まなきゃな!と購入。
書下ろし本編340Pほど+天敵(後述)視点のショート5Pほど。
地雷は、伊織絡みのくず女+駒澤絡みのいけ好かない女。
女子をきっかけに二人は近づくという所もあるので、
いないと困るっちゃ困るんですが、いけすかない女子です。
ぐるぐる長め=ゆっくり心情を書いてあるお話だと思います。
椎崎先生の他作がお好きな方は、多分これも好きじゃないかなと思うのですが
どうでしょうか。
登場人物は
伊織:父親知らず&母とは絶縁。祖父母に育てられる。版画家。
駒澤:伊織より二歳年下の社長。
大和:伊織の甥、20代半ば。キレイな顔で、伊織にとても懐いている。
井上夫人:日本画の大家(故人)の連れ合い。若い芸術家を支援していて
伊織を可愛がってくれている。
矢野:駒澤の共同経営者。毒吐き。伊織の天敵らしい(笑)
です。矢野も大和もいいっすよ。楽しい。
*********以下 よりネタばれ
伊織がちょっと自分を大切にしなさすぎて、途中で説教したくなります。
井上夫人はじめ、伊織の周囲は皆、彼に説教垂れてますが、あまり効果なく。
彼の出自に大きくかかわるところなので、致し方なし なのですが
こういうタイプの人間に会うと、やはりせつない。
ぎゅーーーーーーーって抱きしめてあげたくなる。
最初敢無く駒澤に堕ちていったときは、「えー苦手やったんちゃうん」と
違和感感じていたのですが、私もまんまと丸め込まれ、
すっかり駒澤に甘やかされている気分になります。
(この甘やかしが、伊織に効いたんだと推測)
甘やかされちゃった伊織が、最後半泣きになりながら
自分で頑張って大切な人を守ろうとするところは、胸が痛いです。
(椎崎先生のこういう記述の所が 好きだったりする(笑))
ストレートでないロン毛は苦手なのですが、あまりに頑張り屋さんなので
すっかり絆されてしまいました。
あー日本語拙くて悔しい、そしてすいません。
長いけど私は切なくて好きなんです とお伝えしたい。
最後に。天敵 矢野さんがすごーく気になります。
あと大和君も。先生、スピンオフお願いします!!!!
スピンオフは既にありました、よんでました、お恥ずかしい。
SHYノベルスさんの好きにならなくてもいい
気になって電子買って読み返したら、めちゃ矢野さんと大和の話だった。やっぱり天敵矢野さん、最高。
やっぱり好きな作家さんだなぁと、読み出すと止まらなくなりました。
なぜか、他の作家さんの作品より読むのに時間がかかります。文章って自分の中では大事な要素で、話の内容よりもそこをクリアしないと読めません。この作家さんの文章は、じっくりと読んでしまいます。なので、今回脇役が多かったのですが、その一人一人を感じることができました。その分、2人の恋愛部分は薄まったかなーという気がします。それと、多少なりとも助けてくれた友人くんの名前がなかったのがかわいそうだったかな。
自分が老いてきて(アラフォー)、恋愛中心よりも、たくさんの人(社会)の中の2人という位置付けの作品が好きになってきました。なので、こういう作品も評価されたらいいなと思います。
それにしても、大和くんの描写は過剰な気がしました。すごい重要人物かと思ったらそこまでではなかった。人物描写の配分が妙だなとは思いました。きっとスピンオフがあるんでしょうね。
個人的には、絵を贈った時の状況や、その後絵を部屋に飾っているところを見てみたかったです!
強引で狡猾な攻めに押されてズルズルと付き合う羽目に陥りいつしか心を持っていかれて自覚した途端にうろたえる、という話しはよくありますが
このズルズルのところがイライラしてくるので気弱または流され系の受けは好みではありません。
けれどこれは予想外の展開があって面白かったです。
伊織が金だけはあるエロオヤジに迫られ脅されれたところでは、誰かを守るために自分さえ我慢したらいいと無駄な自己犠牲を見せられたらこの先は読む気にならないと思いましたが、1回はきっぱり言い返したどころか100倍にして返り討ちにした度胸と男らしさに惚れました!!
主役以外の登場人物の背景が強く印象に残りました。
訳ありっぽい伊織の甥っ子とか同業者の友人、性格悪そうな伊織の共同経営者など別の恋の花が咲きそうなあるいは咲いている気がました。
いい年した大人同士の不器用な恋愛です。
ホテルのベッドで全裸で目を覚ますと、隣には苦手で避けている男がという、(個人的に)かなり萌えるシチュエーションから始まり、スカッとしてジンワリ胸が熱くなるラストです。しかし、その間が中だるみ(´・ω・`)
350ページ弱となかなかボリュームのある作品なのですが、序盤と終盤を除き、やたらとダラダラ長くて間延びしている印象です。
なんというか、登場人物が多すぎてゴチャゴチャしてるのです。美人な甥っ子に、共同経営者、理解のある老婦人に、親友に・・・と、そこそこ重要な役どころのキャラが結構な人数なんですね。それぞれのキャラとのエピソードを消化してるので、とにかく中盤が長い!またこのエピソードが、読むのが苦痛と言う程では無いのですが、すごく萌えると言う事も無い微妙なもの。ちょっと詰め込み過ぎなんじゃないでしょうか。
好きな作家さんですが、最近このパターンが多い気がします。
しかし終盤に入り、話が動き始めると面白いのです。
ちょっとズレた所のあるスパダリと、色々拗らせていてかなり意地っぱりな美人受け。二人のすれ違いっぷりがもどかしいやら、切ないやら・・・!
そして攻めの為に自分が悪者になって身を引こうとする受けの健気さに、そんな受けの思惑なんかぶっちぎって颯爽と現れる攻めの格好良さ!しっかりツボがおさえられており、胸を熱くさせてくれます。
あと、なんだかんだ言いつつ、二人のイチャラブシーンが多いのも嬉しい所。特に風呂場での絡みは萌えました(//∇//)
中だるみの件だけでは無く、受けの言動が(多分)30代後半にしては幼いような気がして引っかかったりするのですが。
面倒で不器用な両片思いを楽しませてもらえました。
人気版画家の受けと、よくパーティーで顔を合わせる会社経営者攻めのお話です。
受けの視点です。お互いほとんど口を聞いたことはないけれど、なぜかよくじろじろ見られたり、態度が良くないので、受けは攻めをいけ好かないやつだと思っていた、という間柄。
新進気鋭の芸術家で長髪の美青年な受けは、ひたすら素行が悪く、付き合う女の子が途切れません。遊びだと言って付き合うのですが、相手がストーカー化したりすることも多々。
そんなある日、知らないホテルで目覚めたら、部屋には裸の攻めが。しかも下半身には鈍い痛みが。
パニクった受けは、攻めがシャワーを浴びている間に逃走。でもそれから攻めの猛追が始まって…という展開です。
いけ好かないと思っていた攻めに全力で口説かれる受け、というのが個人的に萌えツボで、楽しみに読んだのですが、もうとにかく文章が説明くさい。受けの視点なんですが、受けの行動いちいち全部描写しないと気が済まないのかと思うくらいの描写。受けが仕事場に来て、何をして、何をして、何をして、スマホチェックして、そしたら甥っ子から電話がかかってきて…って、そんな描写にこってりページを取るせいで、全体的にすごくダラダラした印象がありました。
そして受けの独り言や、攻めとの会話、セリフ全般なんかがすごくわざとらしい。バブル時代の軽妙洒脱な会話、的なやり取りが延々。何かっちゃあ絶句する受け。語尾が「〇〇だけど?」「〇〇だし?」「何か問題でも?」みたいに疑問形だらけ。あと甥っ子が褒めたたえられすぎ。甥っ子がいかにきれいで優しいか、そこまで言葉を尽くさなくてもいいと思います。スピンオフにでもなるんだったら分かるけど…。
椎崎さんは昔から好きな作家さんで、今ほどBL小説が発売されていない時代に作品をたくさん出しておられて非常に助かったのですが、もうちょっと今風な文章文体だといいなと思います。
読み終わってぱっと浮かんだのは、「椎崎先生クオリティ」という言葉。
椎崎先生の作品が好きな方には超お勧めだけど、今までの作品が合わなかった方にもぜひ読んでみて欲しいとは勧められないかなぁと思いました。個人的には、駒沢の背中が印象的だったので、麻々原先生のファンの方にはぜひ読んでもらいたいですけど。お風呂のHとか素敵なイラストばかりでしたよ!
椎崎先生の作品で王道な、「周囲を気遣うあまり自己完結して突っ走る受け」と「受けを溺愛する高スペックな攻め」の話でした。伊織が女ったらしかと思えば実は…とか、なんだかんだ言い訳しつつも二人とも甘々な暮らしをしている様は楽しかったのですが、伊織の噂に対する対処法にはいまひとつピンときませんでした。その辺がもたついて感じてました。
甥・大和が主人公の「好きにならなくてもいい」のスピンオフ作品っぽいのですが、他社の書籍だからかあとがきでも触れられていませんし、未読でも問題なく単独で読めます。ただ、名前が出てこなかった伊織の「友人」や、駒澤の共同経営者である矢野といい、今後スピンオフで登場するのか気になる人物はいました。私は矢野が影の薄い「友人」にメロメロになる話が読んでみたいです。