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kurojishiou no reiki
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
定番の執着物を読みたくて手に取ったのですが、意外と穏やかなトーンで肩透かしを食らってしまいました。
まず受けが名前も見た目も性格も女性のようで、男性同士の醍醐味を感じられませんでした。
燃えたぎるような憎しみがのちに愛に変わる!みたいなのを勝手に期待していたので。
攻めの王様もふつーに良い人で、受けを無理矢理自分のものにしちゃった以外は至極まともな感じです。
甘々な展開に耐え切れず、残念ながら後半は流し読みになってしまいました。
健気受け好きやモフモフ好きには良いかもしれません。
小山田さんの美しすぎる表紙に釣られ購入。
ネタバレ含んでいます。
主人公は国籍を持たず放浪の旅を続ける「自由民」と呼ばれる民族である17歳の少年・凜花。
かつて生き別れた母親の病を治す薬を渡すため、薬師である父親とともに母親が住むバルバロス帝国へ赴きます。しかしバルバロス帝国は自由民の入国を許可しておらず、嵐の日に不法入国しようと試みますが、嵐によるけがのため父親は亡くなることに。
失意の中、それでも病の母親の治療のためと、命を懸けて薬を探してきた父親の遺志を継ぎ入国しようとしますが、そこをバルバロス帝国の兵士に見つかり捕まってしまい…。
というお話。
バルバロス帝国の国王であるアレクシオに、「自分の奴隷になれ」と告げられ、そのまま捕虜としての生活が始まります。が、基本的にアレクシオが凜花に惚れまくっていることが序盤から透けてみえているので、痛い話にはなりません。
凜花は密入国した理由をとある理由からアレクシオに秘密にしている。
その「秘密」を知りたくて躍起になるアレクシオが、恋する男子って感じで可愛いです。
タイトルや表紙からも分かるように、このストーリーは「獅子」が大きなキーポイントになっていますが、この獅子たちがこれまたかわいい…。小山田さんの描かれる挿絵も可愛らしくって萌え度が上がります。モフモフです。
一家の国王であるアレクシオと、奴隷の立場である凜花との身分違いの恋。
凜花の母親への思慕の思い。
アレクシオの腹違いの兄たちの、アレクシオへの迫害と凜花への攻撃。
そして、アレクシオは妃を娶り子を成さなければならない立場であるという事。
設定としてはシリアス寄りな展開なのですが、それら諸問題を上手に解決に導く展開になっているために、シリアスすぎない。ややご都合主義な感じはあるものの、盛りだくさんな設定を、伏線を上手に回収しながらストーリーが進んでいくので終始甘い空気が流れている。
序盤は凜花視点で描かれていますが、その後アレクシオと交互での視点で書かれているので、二人の気持ちが理解しやすく話に入り込みやすかった。
がっつりシリアス系で、痛い話が読みたい、という気分の時にはやや不向きかもしれませんが、甘くて受けさんを溺愛する攻めさんのお話が読みたいときにはぴったりなお話になっているかと思います。
それと、なんといっても小山田さんの描かれた挿絵が美しかった…。
アレクシオはめちゃんこイケメンだし、凜花は可愛いし。
表紙も綺麗で、小山田さんの画集を出してほしいなと切望しています。