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dakaretaiotoko 1i ni odosareteimasu
旅行会社のCM撮影で沖縄に来ている高人さん。
浜辺でスタッフさんに「明日ですね、西條さんの誕生日」と言われ、『どうやら明日は俺の誕生日らしい』と自分の誕生日すらすっかり忘れていた様子のプライベート廃人高人さん(若干気の毒です)。
夜になり、沖縄ふうのステキなホテルでシャンパンを手に「なんてこたぁない、ひとつ年を取るだけの日だろ」とバスローブ姿で「ふっ、ハッピーバースデー 俺」と一人カンパイしようとした瞬間チャイムが。
マネージャー佐々木さんかと思いドアを開けると、きらめきながら天使の羽を飛ばしまくったちゅんた登場!!
「高人さん♡、ハッピーバース…」でドアを閉める高人さん。
「あれ?なんで閉めるんですか?開けてください、高人さーん」とドアを叩くちゅんた。
高人さん、ものすごい顔して脅えています。
「なんでお前が!?」とパニくる高人さん。もうフェリーも終わってる時間。ちゅんたはどうやら夜釣りの漁師さんにたまたま乗せてもらってやって来たようです。
「そんなことよりもう時間がないから開けてください!千円あげますから!」と粘るちゅんた。「いやだ!恐い!このストーカー天使!!」とぶるぶる震える高人さん。
しかし、ドアを開けないとピッキングするというちゅんたの言葉に根負けし「わかった、開けるから!!」とドアを開けた瞬間…「誕生日おめでとうございます!高人さん!!」と羽飛ばしつつ満面の笑みで高人さんを抱きしめるちゅんた。
「…それを言いにここまで?」と目をぱちくりさせる高人さん。
「どうしても一番初めにおめでとうを言いたくて」というちゅんたの言葉に思わずきゅんとする高人さんの表情がたまらなく乙女です。
その後2人で泡盛で乾杯。すっかり出来上がっている高人さんに「飲みすぎると明日に響きますよ」と心配するちゅんた。「そんら素人じゃねぇんらよ!お前も飲め!よし、この西條高人が飲ませてやる!」とちゅんたに口移しでお酒を飲ませる高人さん。
そして小さい声で「た」「誕生日…」「ありがとう…」。
キタ━(゚∀゚)━!高人さんのデレキタ―!!!
「そんなに俺を喜ばせないでください」と切なげな表情のふたり。
ここからはいちゃいちゃえっちタイム。
えっちしながら、「ありがとうございます 俺と出会ってくれて」「来年も再来年もその先もずっとずっとこの大切な日を俺に祝福させてくださいね」というちゅんたの言葉に少しだけ泣きそうになりました。(もちろんえっちは激しいんですけどね)
子役時代から仕事が忙しく仕事関係者と家族にしか誕生日を祝って貰ったことのなかった高人さん。本当はちゅんたにおめでとうを言ってもらえてきっとすごく嬉しかったんだろうなぁ。
最後に「お前十一月十一日だよな、誕生日」「俺も祝ってやるよ」と言われパァ…と赤面するちゅんた。「はいっ!」と大喜びでお話は終了です。
ベテラン俳優である高人さん。でも誰かに誕生日を祝ってもらうというあたり前の嬉しさをきっとずっと知らなかった。仕事一筋だった故に欠落してしまったたくさんのモノを(多少強引ではありますが)ちゅんたがひとひとつ無意識のうちに埋めてあげているのが本当に見ていてほのぼのします。
来年の誕生日も再来年の誕生日もこの先ずっとふたりで幸せにお祝い出来ますように。
そんな気分になる小冊子でした。