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とあるバーに集まるゲイの人々を描いたオムニバス形式の短編集で、二つのカップルのお話が入ってるのですが、どちらも短編と思えないくらい、一話一話読みごたえがありました。
一話でも一冊の本として成り立つのでは、と思うくらい、満足できた一冊でした。
心理描写がしっかり書かれていて、「男同士の恋愛」というものを、ストーリーは地味なのにとてもしっくり味わえます。
ドキドキして嫉妬して悲しくて嬉しくて・・・地に足の着いた恋愛作品が読みたい方におすすめです。
舞台はとあるバーで、普段は普通のバーですが、ゲイ専用の日もあるという設定。
一話目は、大人しい大学生と、遊びなれした紳士風の男性の歳の差カップル、もう一つは野良猫タイプの男性と、温厚なモデルの歳下攻めのお話です。ストーリー自体は、とても地味なんです。
感情をじっくり描いた作品で、具体的に事件が起きたりはしません。
二つとも共通しているのは、最初は本気でないのに、次第に本気になっていくということ。その流れはとても器用に、綺麗に描かれていて引き込まれます。モノローグがとてもいいと感じました。
純粋に恋をしていく辛さと幸せを短い中にしっかり書き込んでいると感じた作品でした。
こういう作風大好きです。