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shousetsu hanamaru anohi no kimi wo oshiete
全4話で全て攻め(剣一郎)視点。
突然、記憶喪失になり気づけば病院のベッド。手には何か特別なものが握られていたと思うのに、それが何だか思い出せない。そして目の前には、病院まで自分を運んでくれたという医師と、なぜか記憶が戻るまで世話をすると言いだす男(受・良)がいる。
良との穏やかな生活、でも色々な場面で既視感を覚えたり、良への強い執着心に戸惑い始めます。
なかなか記憶を取り戻せない歯がゆさや焦り、苛立ち、良への芽生えた恩人以上の気持ち。
記憶を取り戻すまでがなんと終盤まで続きますが、この思い出すまでの過程がすごくよかった。
案外早く思い出しちゃってハッピーエンドって展開が多いなか、攻めの剣一郎の葛藤を切ないほど丁寧に描いてくれています。
完全に記憶が蘇る前の敏感な時期に、迷いながらも求める感情のまま肌を合わせる展開もよかった。
挿入はありませんが、確かに良の自分への気持ちを感じての行為なのに喜びよりも心許なさを連れてくることに。
その後は上辺は穏やかな生活が続きますが、思い出せない大事な何かから目を逸らした上での危うい生活に突入。
良への気持ちは日増しに熱くなるけど、あれ以来キス以上のことはしていません。
ランドセルを背負った良、ひまわり畑の良、少しずつ思い出してきた部分もあるのに肝心なところがどうしても思い出せなくて苦しむ剣一郎と、思い出して欲しいけど思い出して欲しくない、本当の気持ちを隠したままの良。
終盤からラストまでが本当に切なくて悶える。
最後呼称が「剣一郎さん」から「ケンちゃん」に戻った時思わず涙が…。
電子だけなんてもったいない。後日談つけて本で出してほしい。
神よりの萌え2にしたけど、やっぱり神で。