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hikari no kuni no koimonogatari
*ちなみに表紙は光華国の四人の皇子達で、こちらが【前編(上巻)】となる。
最初にどちらを先に読めばいいか迷ったので、タイトルに前後編(上下巻)の明記があったら助かるのになぁ…
chi-coさんの小説はまだ読んだ事がないうえにこの本のあらすじ等の予備知識もなかったが無性に読んでみたくなって手に取った。
通常のBL小説4~5冊分に相当する分厚い前・後編を読み切るのに結構な日数がかかったが、それを承知で凝縮された内容をゆっくりと噛みしめながら読んでいった。
念のため、苦手要素が気になる人がもし居るならば、登場人物に両性具有者が居て、物語後半にかけて重要視されていくってのを先に告げておく。
長い物語は大国・光華国の四皇子の長兄・洸聖の元へ嫁いできた奏禿の王女・悠羽を迎えるところから始まる。
自身の結婚にさほど関心がなかった洸聖の前に、小国とはいえ花嫁道具も持たず、側仕え一人しか連れて来ずに現れた悠羽はどう見ても男子だった。
しかし、性別を問わずとも瞬く間に周囲の心を掴んでいく悠羽に対して、プライドを傷付けられたと思った洸聖は力ずくで手籠めにしてしまうが、彼の誇り高さを少しも損ねる事は出来なかった。
皮肉にもこの強引な行為を犯した洸聖が自らの過ち、了見の狭さに気付き、悠羽に心を開いていくきっかけとなる。
悠羽もまた、光華国の皇子に気に入られなくとも構わないって心意気で輿入れしたはずなのに、素直に歩み寄ろうとする洸聖に次第にほだされていく。
前編ではそうした洸聖と悠羽の二人が心情の変化から相手を伴侶とする精神的な結び付きを意識するまでと並行して、秦羅の若き王・稀羅が見初めた第三皇子・莉洸を強引にさらって花嫁にする宣言から生じてしまった光華国との軋轢もじっくりと書かれている。
さらには、第二皇子・洸竣と黎の出逢い、第四皇子・洸莱に対しては不思議と自身の秘密を打ち明けるサランにも触れて後編へと続き、光華国の賢王・洸英と長年彼を支えている影・和季の関係ってのも加わって、5カップルもの恋模様を見届けていく事となる。
前編は花嫁騒動、後編は世継ぎ問題とそれぞれに重点を置き、まとまった形になっているが、個人的には前編の花嫁騒動のほうが緊迫感のある展開を楽しめたので面白かったかな。
*今回は文章が相当長くなってしまったので、前後編読み切った感想については後編のレビュー欄にてガッツリといくので…
<続く>→