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kokuyou ni michibikarete ai wo mitsuketa otoko no hanashi
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
実はこちらの作品、こうして刊行されるまでに複雑な経緯がございまして。
出版社に対する怒りが抑えきれなかった私は、素直に楽しむ事が出来ないであろうと思っていたワケです。
しかし、読み始めたらアッと言う間にノックダウン。面白い! 面白いのです・・・!!
特に恋する男・レンドルフの迷走ぶりたるや、もう! アキにメロメロじゃないか・・・っ!!
それと、重複部分を購入しなければならない事に不満がある方。作品自体は大幅に加筆修正され、その上二段組みで文字数も最大までとってあり、300ページ超でお値段据え置きです。
加筆修正と言うより、もう新しく書き直した?てぐらい内容も新鮮味があります。秋人&レンドルフファンなら、購入して損は無いと思います。
まずこちら、アヴァロニスシリーズの「黒曜の災厄は愛を導く」と対になっている作品です。そちらが終始、受けである秋人の視点で書かれてるのに対して、今作は同内容を攻めであるレンドルフ視点で書かれています。
ちょっと複雑ですが、刊行されるまでの経緯だけ書きます。
「愛を導く」ですが人気があり、主役である秋人も好感度が高いんですね。ただ、異世界トリップした現代日本の高校生・秋人の視点で書かれているため、レンドルフとは終わりに近くなってようやく言葉が通じると言う状態でした。いまいちレンドルフの心情が分からないと言う点で、不満が残ったのです。
すると、今度はそんなレンドルフ視点で書かれた「黒曜の災厄に導かれて愛を見つけた男の話」が出る事になったのですが、何故か一冊では無く、同シリーズの「金緑の神子と神殺しの王」1~2巻に前後編で分かれて収録される事に。
しかも2巻に収録されるはずの後編が、ページ数の都合で入らず・・・。
後編は、果たして読めるのか?とヤキモキしていた所、一冊で刊行される運びになり、重複部分はあるものの購入しようと思っていたら、今度は発売延期につぐ延期・・・というものです。
作者さんもあとがきで延期の理由を書かれていましたが、作家さんも人間。病気になる事もあれば、創作活動というのは杓子定規にいかない事も分かります。
が、これって出版社側はどうなんでしょう?
「金緑の神子~」の方に前後編に分けて収録するのも、(穿った見方をすれば)人気のある「黒曜」カップルで釣ろうとしてるように感じられますし、延期を繰り返すのも納得いかない・・・。
編集者さんは、書籍を刊行するプロだと思うんですよね。ある程度、作家さんの状態や性格等も把握して、ちゃんと読者の手に届くようにして欲しいのです。延期、延期の見切り発車が酷すぎる・・・。延期されるたび、読者がどれ程ガッカリするか分かってるのでしょうか。
編集者さん、しっかりしてーーーー!!!
で、肝心の内容の方ですが、めちゃくちゃ良かったんですよ。
レンドルフ視点と言うだけで、内容自体は「愛を導く」と同じになります。ただ、秋人が知らなかったエピソードもチラチラ語られます。
異世界トリップしてきた秋人を保護して接するうち、愛しく思うようになるレンドルフ。彼の幼少期のエピソードや、黒曜の民を保護するようになった経緯。あと、新旧の神の交代劇なんかが書かれています。
個人的に一番萌えた部分なのですが、レンドルフの秋人へのメロメロっぷりだったりします。もともと、攻めが受けを溺愛してたりするのが大好きなんですね。
今回初めてレンドルフの内心が分かりましたが、意外な事に、彼はなかなかの不器用男でした。二人は言葉が通じない為、かなりの誤解が生じるんですよ。
秋人の表情や身振り手振りで察するしかないのですが、それに一喜一憂してるレンドルフのいじらしい事!!
秋人が悲しい顔をすれば、オロオロと狼狽えて動揺する。逆に嬉しそうな顔を見せれば、「私に好意を持ってくれてるのか?」と、天に舞い上がりそうになってる。いや、う~ん・・・。レンドルフて、こうゆうキャラだったのか。
あと、意外にムッツリだったのもニヤニヤさせられました。二人の気持ちが通じ合ってからの待望のエッチシーンがありますが、レンドルフが終始ニヤケてます。エッチの最中に、寝室に鏡を置く計画を練ってたりして。もう好きにして下さい!!
刊行される経緯が個人的に納得が行かないのですが、作品自体はホントに萌えました。「愛を導く」で言葉が通じない事にジレジレさせられたんですが、今作では通じない事で起こるアレコレに萌え転がる事になりました。
これは2冊合わせて完結してると言って良いと思います。
レン&秋人ファンは、読まないと損する内容じゃないでしょうか?
「黒曜に導かれて愛を見つけた男の話」の続きだ!!と喜びながら読み始めたら、強烈なデジャヴ。
「金緑の神子と神殺しの王」に同時掲載されていた前半部分が、加筆修正でこちらの本にほぼほぼ収録されているんです。・・・「金緑~」に載ってる部分読み直す必要ありませんでしたね。
アヴァロニス王国の話を4冊読みましたが、「黒曜の災厄は愛を導く」とこちらの「黒曜に導かれて愛を見つけた男の話」だけでも充分楽しめると思います。
「金緑~」のCPであるルシアスとハルカも悪くないのですが、彼らは世界観や起こった出来事を明確に語ってくれませんでした。
その点、今回の語り手のレンドルフは鈍いのは色恋だけなので(笑)、世界の成り立ちや情勢についてちゃんと説明してくれます。「金緑~」では結局どうなったのかよく分からなかった“神殺し”の顛末もしっかり描かれているので、空白だった部分を穴埋め出来て良かったです。
アキ視点の「黒曜の災厄~」は何も分からないままアキと一緒の目線でアヴァロニスを見て、この「黒曜に導かれて~」でその補完をする。同じ物語を別の視点の語りで見るというのは、なかなか面白い体験でした。
結局は、レンドルフとアキのCPが好きなんです。そしてアキに引っ付いてるクロ。
この二人と一匹が好きで、彼らのことが知りたくて、幸せになって欲しくて、この物語を追いかけました。
あの時レンドルフは何て言ったのか、この時アキは何と言っていたのか、通じ合っていたのかいなかったのか、それを確かめながら読むのも楽しかったです。
「黒曜の災厄は愛を導く」を読んだなら、こちらも是非読んでいただきたいです。
2冊で完成するレンドルフとアキの物語です。
おかえりなさい、クロ♡変わらずぎゅいぎゅい鳴いてました♡あんなにコケにしていたのですが、焦らしプレイのおかげか、久しぶりに会えたので可愛らしく見えるこの不思議(笑)
「黒曜の災厄は愛を導く」(秋人視点)のレンドルフ視点版です。当作だけでも読めなくはないですが、かなり損すると思いますので、せめて「黒曜の災厄は愛を導く」はセットでどうぞ♡
内容は「金緑の神子と神殺しの王」に収録されていた内容を大幅加筆修正したものとその続きが310Pほど+後日談ショート12Pほど+六青先生のあとがき+カゼキショウ先生のあとがき でした。最初、加筆修正したものと知らずに読み始めて、???既視感たっぷりすぎないか?いやでも????と思い、確認しましたら、85Pだった内容が103Pほどまで伸びるという感じの改稿です。レンドルフが、黒曜の方々にこだわるようになったいきさつが良く分かって、うーん、なるほどーと思い、既存概念にとらわれなかったレンのお祖父様のエピソードを読んで深く感謝したりで、良かったです。
秋人、春夏の冒険談は「黒曜の災厄・・・」「金緑の神子・・・」で読んでいるので何がどうなったかということは分かっているため、どうなるどうなると気が急いて、たたーと読んでいくと、埋め込まれたレン視点の新しい情報をうっかり読み飛ばしてしまいそうになります。細心の注意が必要でした。
そう、レンがクロとクライマックスで衝撃の会話をしてます。ええーーーーーーーーーーーーーそんな裏幕があったのか!とびっくりするのですが、最後をお楽しみになさってください。
秋人verほどの壮絶さは感じないですが、おお、レンも頑張ってたのね・・・と感動です。レン、格好いい・・・
今も既刊3冊と当作を並べて、あちこちをつなぎ合わせつつ楽しんでます。来月中旬ごろにもう一回、ゆっくり楽しまなきゃ♡ああ、楽しい。そしてレンドルフの気持ちがいっぱい分かって超嬉しかった一冊でしたー
先生、ゆっくりでよいので、また新しいお話を読ませてください。絶対です!
楽しみにお待ちしております。
電子書籍で読了。残念なことに挿絵なし。あとがきあり。
アヴァロニアスシリーズの完結編な訳ですが、まだ一冊も読んでいらっしゃらない方は一気に四冊購入した後に、この本のあとがきから読み始めることをお薦めいたします。何故かと言えばあとがきに作者のお薦めの『読む順』が書かれているから。確かに、その順番で読むのが一番正統派の様な気がします。
実は、私は違う順序で読んじゃったんですね。まあ、それはそれで作者のお薦め二番目の読み方だつたのでよしとしていますが。この『黒曜に導かれて~』を一番最初に読むと、あとの三冊の楽しみが半減してしまうんじゃないかな。
この四冊のお話は、ものすごく簡単に言ってしまえば、アヴァロニアスを統べる『神』の争いについて描かれています。新しい王を選ぶために現代日本から召還された春夏と、それに巻き込まれてしまったアヴアロニアスでは忌まれ差別されている黒髪黒瞳の秋人、四人いる王候補のうちルシアスとレンドルフが主人公。
確かにちょっとずつは違うのですけれど、四冊ともあらすじ自体は簡略化してしまうと同じなのです。だけれども、視点が違うから面白い。一冊だけ読んでいるとあまり好みではない言動も「ああ、そういう訳だったのねぇ」と納得がいくことが多く、より深く物語世界を堪能出来るという作りになっています。
全部読み終えて口をついたのは「大切なことは目には見えない」という某名本の某有名科白。
そうなのよ。だから、渦中の人たちは翻弄されちゃって、その結果、悶々としたり、いらぬ事をやってしまったりしてドラマが生まれるんだけどね……
大変読みごたえがあります。お時間がある時に続けてどうぞ。
黒曜の災厄は愛を導くのレンドルフ視点のお話です。
長い!果てしなく長い。
そして前作ではわからなかったレンドルフの内面がしっかり書かれていて、また秋人に会えない間に何をしていたかもしっかり書かれています。本当に忙しかったんですね。大変でした。
そして終盤も秋人視点ではなかったエピソードも入ってますね。レンドルフの秋人への愛が溢れて深いです!
レンドルフがそんなに秋人を愛していたなんて。
初めから秋人の行いに惹かれ、秋人を知れば知るほど気持ちを奪われ、秋人がたまらなく可愛く見えて恋愛をしたことがないレンドルフが初めて恋を知る衝撃!
愛を知り嫉妬を知り独占欲と愛されたいと願う気持ちが渦を巻いて。かなり年下の秋人相手にこんなおじさんでは相手にしてもらえないだろうかとか、あー秋人の気持ちを教えてあげたい!
すれ違いが切ないですがレンドルフがこんなことを考えていたんだと思うと、あれ?この時の秋人の反応は何を考えていたんだっけ?と前作と照らし合わせて読み返したくなります。