chikichikibonbon
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2段組で60頁。
一つ前の同人誌の後書きで成瀬さんは攻が受を思いっきり甘やかすのが好きだと書かれていたが、私も好き。でも、ここのところのクラウディオの甘々ぶりには少し……(苦笑)。
冒頭は里玖の元クラスメイトたちのネット上での遣り取り。
そこでは里玖のことが話題になっている。「渋谷で白瀬そっくりな人を見た」とか「白瀬の母親は、白瀬が旅行に行ってると言い張って、行方不明だと認めていない」とか。
場面は変わり、里玖がいるシチリアのガゼッラ家。里玖は、キアラの誕生日パーティーの準備をしたいとクラウディオに相談するが、里玖を他の男の目にさらしたくないクラウディオは、難色を示し考えさせてくれという。「リクを鳥籠から出すにはいささか勇気がいる」らしい。
そして2日後、里玖はクラウディオからスマホを渡されて、マンマと一緒に誕生日パーティーの準備をすることに。キアラのリクエストのドルチェを用意すべく、ケーキ職人・カルロとの打ち合わせのために、マンマとローマに飛ぶ里玖。護衛はもちろん、フェランドとテオ。
ローマに到着した一行は、ピエールルイージと共にローマにあるカルロの店へと向かう。一般人らしい服装をしているフェランドのワイルドな魅力にウットリする里玖。(里玖からすると、クラウディオは柔らかな美貌なのだそうで)そして、車中で里玖は、ピエールルイージから「ガゼッラ・ファミリーを継ぐ前のクラウディオに似ている」と言われる。権力に無関心な目をしているところがにているのだとか。
その後、里玖は、楽しく打合せをしたり、クラウディオに写真やメッセージを送信したり。一泊するホテルでは、何故かフェランドとテオがクイーンサイズのベッドで同衾することになり、慌てふためくテオ。ここでフェランドの口から、アメリカでの凄いモテ男ぶりをにおわせる発言が飛び出し、里玖はフェランドの過去に興味津々。
マンマのシャワー中、里玖はスマホに夢中。「白瀬」で検索するとSNSがヒットして、里玖の元クラスメイトの掲示板に辿り着くログを遡る。そこへ、クラウディオからの着信。カルロが里玖に馴れ馴れしすぎないか?と不機嫌なクラウディオ。焼きもちをやかれて嬉しい里玖…この辺りではバカップルぶり炸裂。
翌日、ガゼッラの屋敷に戻ってみると、エプロン姿のクラウディオとレンツォが、夕食を作って待っていた。食事後、クラウディオの寝室のベッド上で日本語サイトを熱心に見る里玖。そこで、元クラスメイトたちが里玖のことを忘れていないことも、いきなり消えたこと心配してくれたことも、身体のあざのことも覚えていてくれたことも知る。日本語サイトを見ている里玖に表情を硬くするクラウディオ。でも里玖は「帰りたいと思わない」「みんなを遠くに感じる」と言う。なぜなら今の里玖にとっては、このガゼッラ・ファミリーの皆がいる場所が現実だから。皆がいるから僕のいる意味があると思っているから。だから、この場所を脅かすようなものが現れたら、どんなことだってするという覚悟がある。けれど里玖の心中を知らないクラウディオは、必死な顔で「私のリク」と言いながら里玖を抱く。
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