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moonlit escape
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
ファンタジーの世界で真菜登場時、特に年齢を表す表記もなかったので特に考えたこともなかったのですが、知ってビックリ!
挿絵が白砂順さんで、とても綺麗に繊細にこの「ムーンリッド~」の世界を描いていて、真菜の挿絵から見る幼さは白砂順さんのセンスだろうと勝手に思ってたのですが、なんといいますか・・・犯罪ですよね。
さてさてこのストーリー自体はとても好きでした。
世間を冷めた目で見ている郭都の皇子・咲埜。
彼の前に突然現れた、なんとも秘密を抱えていそうな謎に満ちた少年・真菜。
真菜には暗い過去があり、その過去ゆえに追われる身。
その暗い過去がいい味を出していると思います。
もっと今の真菜に影響を落としてもいいと思いますが。
自分を追う者たちから逃げるために秘密を抱え、咲埜に拾ってもらい行動をともにして明るく献身的に咲埜の隊に尽くしていきます。
しかし追われる身なので追っ手に捕まりますがいろいろあるも、最後は収まるところに収まります。
何がいいって、真菜は自己犠牲受けなのです。
自分が追われる元になっているある秘密を咲埜に託し、咲埜に危険が及ばないように一人離れていきます。
捕まったらどうなるかわかっているのにです。
この思いが切なくていいです。
王道なんですが、真菜を失って絶望感に駆られる咲埜もいいです。
咲埜はこれで腹を括りますし、将来に対し一皮むけますね。
本当に王道ストーリーですが。
王道なだけに安心して読める一冊です。