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sukesuke hero
ひょんなことから、男性の衣服だけが透けて見えるようになってしまった男の子のお話。
せっかくの夏休みだから、明るい感じのカバーイラストに惹かれて購入。
あらすじからして「トンチキなアホ話」(後書きによる)だけど、主人公の未慧の前で繰り広げられる様々な衣服の下の欲望には、いろいろ考えさせられるものもあったりして、少なくとも未慧にとっては何かしらの人間的成長の糧となったであろうことがせめてもの救い。
で、そんな未慧の成長物語とは無関係に、一途なワンコ一臣の妄想と性欲の爆発が!
アホかわいくって、楽しくサックリ読めて面白かったです。
6月なのに暑い日が続くので電子書籍で読了。読み終わったら天候も涼しくなったという不思議。
挿絵、あとがきあり。番外編のSSが2つ入っていました。
いやー、高校生、可愛い!
ここの所、大人可愛いお話ばかり読んでいた所為か、男子高校生のワジャワジャしている可愛らしさを堪能しました(えげつなく悪い奴も出てくるけどね)。
未慧は男子校に通う高校3年生。そこそこの私大付属校でエスカレーター式のため受験生とはいってものんびりムードの学校。今日も今日とて友人らに、隣の女子校のプールを覗き見しようと誘われて、自習時間に教室を抜け出し時計塔のバルコニーに。女子の水着姿にあまり興味を覚えなかった未慧が目を移すと、自校のプールで泳ぐ幼馴染み、一臣の姿が目に入ります。小さい頃は小さくていじめられっ子で、スイミングだって自分が通っているからという理由で始めたのに、今では一臣はオリンピック強化選手に選ばれるほど。今も一臣は未慧のことが大好きで仲が良いのは変わりませんが、未慧は少し複雑です。それにつけても一臣の体は未慧がなりたかった理想そのもの。水泳の授業が終わりつつあり、一臣が服を着ようとしているので、綺麗な筋肉をもっと見たかった未慧は「服いらねぇ」と呟きます。その瞬間、時計塔の針が正午を指し、鐘が鳴りました。その日は、一年に一度だけ時計台の鐘が鳴る日だったのです。そしてその直後、サボリがばれて教師に追いかけられ、未慧は階段から落っこちて病院に運ばれ、気がついた時には、男性の服だけが透けて見えてしまう状態になっていました。どこを見ても男の裸、裸、裸。満員電車で裸の男達に囲まれるのが耐えられず、また、話しても信じて貰えないだろうと誰にも言えず、未慧は学校に行けなくなります。一臣が訪ねてきて、半泣きで未慧に嫌われたのではないかと心配するので、未慧は一臣に自分の状況を告白するのですが、それを聞いた一臣は、自分が手を引いてあげるから未慧は目をつぶって学校に通おうと提案します。登校日数不足は進学に響くから、と。毎日、手を引かれて学校に通ううちに未慧は、一臣の優しさに感動すると共に、一緒に過ごした今までのあれこれを思い出します……
華奢でアイドルなみに可愛いのに、元気が良くてやんちゃ、そのくせ面倒見が良い未慧と、大きくてイケメン、くそまじめな努力家、乙女で……変態の一臣。
そして、可笑しくも哀しい『スケスケの病』。
鉄板です。
面白いに決まっています。
特に『素敵で可愛い変態』がお好きな姐さま方は満足されるはずです。
お話の途中で、洋服の下には外から見ては解らないそれぞれの秘蜜が詰まっていることに未慧が気づく部分があります。
これ、深いですよ。
「なるほどなぁ」と思っていたら、後半に入って、子どもの様に未慧を慕う一臣が『あらぬ方向に豹変』して「あれー?ひょっとして、これも伏線?」と思わせちゃう辺りも、二重に美味しかったです。
お話のクライマックスでは胸が悪くなる様な事件が起きて、これはちょっときつかったのですが(でも、満員電車のエピソードからして、物語の必然性はあるのかな)それを超して余りある可愛らしさとクスクス笑いが詰まっているお話です。
もっと評価が高くても良いと思うの。
夏に向けてお手にとってくださる方が増えれば良いなぁ、と思います。
男性が全裸で見えるようになってしまった受け、という斬新な設定のラブコメディ。
作者様がおっしゃる通り、ちん○という単語がたくさん出てきて、エロさ皆無のまるで小学生のような低レベルなやり取りが笑えます。
確かに満員電車は地獄。。!!
対する攻めは、オリンピック目指せるほどのイケメン水泳選手なのに、受け一筋の超絶ワンコで、受けに嫌わられたと思って泣いてる姿は子どものよう。
競泳水着を履いてのHはエロかったです。
深く考えずに軽く楽しめるので、やんちゃ受け、ワンコ攻め好きにはオススメです。