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boku no sensei
あらすじ:
亡き兄のひとり娘を育てるピアノ講師・圭一(受け)は、ある夜腹痛を訴える姪っ子を連れ、総合病院の救急外来へ。
小児科医の末次(攻め)は、怜悧な美貌とはっきりした性格の持ち主で、苦手意識を覚えるが…
圭一は、音大在学時に姉を亡くし、留学の夢を諦め姪っ子を引き取った青年。
昼はピアノ講師、夜はレストランでピアノ演奏のバイトをしながら子育てを頑張っています。
そんな圭一の生活スタイルや、姪っ子の情緒面を心配して口出ししてくる末次は、クールに見えて意外と世話焼きな人物。
ゲイで、今までは身体から入るような恋愛ばかりしてきた末次ですが、圭一のピュアな美しさに惹かれ、彼を何かと気にかけてきます。
姪っ子の健康のことで末次にアドバイスを貰ったり、病院で演奏する機会を得たり…と、末次に出会って以後、圭一の生活は少し楽なものに。
そして末次に告白されますが、子育て優先なので今は無理、といったん断るところに圭一の真面目さが出ていると思います。
末次に会いたくないからといって、体調不良を訴える姪っ子を病院に連れて行かないのは親としてダメだと思いますが、その後末次にしっかり怒られていたので、展開としてモヤモヤする感じはありませんでした。
恋人になってからの二人の絡みは歯が浮くような甘い台詞のオンパレードで、それまでの真面目な雰囲気との落差にビックリ。
ラストで一気に盛り上がる感じが構成として良いなと思いました。
しかし、クールな末次が圭一にだけ優しいのはややご都合主義的に思え、もう少し圭一の個性や光る一面が分かるエピソードがあれば良かったかなとは感じました。
うーん。萌えをギリギリかすらない感。
ほのぼの子育てものはわりと好きなんですが、この作品は保護者である主人公圭一の追い詰められ感がすごくて。
責任感で潰れそうだけど、実は自分のことばかり考えてたのかな?というか。
色々ツッコミたいけどいいのかな?
攻めになる小児科医末次。
正直半分までは怖いです。じっと熱い視線でねっとり見つめてきて、やたら家庭の事情に介入してきて。
恋人をひどい切り捨て方するし、キスで黙らせるとか初めてですよ。
もしかして圭一のことをピアノ関係で知ってたの?ってわけではなく一目惚れのようでしたが。急患で診察室に子供を抱えて入ってきた患者に、一目でそこまでわかる?想像力すごすぎる。
圭一も。小児科医の末次に会いたくないからって39度の熱で苦しんでる陽菜子を病院へ連れて行かず、しかも自分も寝てしまうなんて!
末次に会いたくないのもわかるんだけど。
ここまで一人で頑張ってきたし、末次の気持ちを受け入れられないのに頼れない、頼っていつかモデルの彼のように捨てられたら…って思うのも分かるんですが。
39度だよ?苦しんでるんだよ?
最後の方で圭一から末次へ。まあ良かったのですがえらい急じゃない?まあここしかエッチはなかったですが。天使のような小悪魔のような…。
二人の奇跡の出会いと恋に、良かったね。
でも泊まっていって大丈夫?近所の大きな病院の先生がよく泊まっていくって噂にならない?
うーん。いつもはBLはファンタジー、だけど共感しすぎる読み方しちゃう自分ですが、こんなに現実的に突っ込むとか萌えられないのは珍しいです。
春原いずみさんの本を初めて読んだ時の感動で大人買いしたのですが、全部読めるかなあ。