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yuuwaku no lesson
『誘惑のレッスン』、『夜の家庭教師』の単語からどんな怪しいお話なのか想像してしまうんですけど…全く想像とは違ったお話で、逆に面白かった作品でした。
昔はよく読んでいた作家さんだけに愛着もあったので、峰桐作品再読4冊目にして、好物な年上攻にも魅力を感じることができて嬉しかったです。
財閥の御曹司の亘(受)は父子家庭で育ちます。
学校が終わると家庭教師との時間に追われる毎日。
父親は仕事で忙しいので会えなくても、寂しさを忘れる位絶えず誰かに囲まれている生活。
自分の意志はなく、ただ与えられた時間だけを淡々とこなし、時間に身を任せ流されていくばかりの亘の日常。
そんな、諦めることに慣れてしまった10代の亘を心配した過保護な父が、『夜の家庭教師』と大人のレッスンを受けさせるために真人(攻)を連れてきます。
出会いも最悪、亘にだけは口が悪く、鬼畜で意地悪な真人に振り回されていくうちに…⁉︎
真人も亘を色んな場所に連れていき、行く先々で様々な事を教えていくうちに、素直に学び吸収しようとする姿勢が微笑ましく…⁉︎
と、亘がレッスンをうけ、年相応に変化しいく過程が描かれていきます。
あとがきに、ちょっと小難しいので、お姉さん向け?と書かれていましたけど、亘の家庭環境面で小難しい話がちょこちょこ出てくるので、確かに!とは思いました。
でも、読むと想像している事とは違うので、その予想外な展開が、逆に新鮮で最後まで楽しく読める作品かと思います。
亘も真人も屈折している部分を持った似たもの同士なので、なんとなく惹かれていった気持ちも分かるし、
真人が鬼畜系ではあるものの、優しく亘を思う気持ちも伝わってくるので、今回のお話は甘さもあって、キャラも好感で良かったです。
あと亘の親友もいい味だしていて好きでした。
如月先生のイラストも好きなんですけど、古いな〜と懐かしく思いながら読ませて頂きました。