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hyosetsu no hanayome
定番の転生ネタ。
お決まりの流れの連続。
記憶が無いのも、前世で酷い目に遭ったのも、女性だったのに男として転生してきた理由とかも、受が攻に反発するのも、レイプされるのも、愛されているのは前世で自分じゃないと打ちひしがれるとか、目新しいものは無く。
協力してくれるお狐様は中途半端だし。
人間の方でも安藤が中途半端だし。
ラストに再々会をして、復縁Hをして終わります。
え? それで終わり? という感じ。
その後に2人がどう生きて行くか、というような展望的な描写が皆無で。
土石流とかその辺りについて異様に丁寧に説明してますが、それよりもうちょっと締りのあるラストになるよう、文章を費やして欲しかったですね。
タイトルと作家さんで購入を決めた本です。
ファンタジーが好きなので、寒い時期にぴったりな内容かな?と楽しみでした。
受けさんの蓮が、大学のゼミ関連で登山をすることになり、クレバスで氷に埋まった人を見つけることで主人公2人の話が始まります。
輪廻転生ものは好きなんですが、どうしても何度違う作家さんで試しても駄目なのが、受けの前世が女性だということ。
この作品も残念ながらその設定だったので、途端、『まじかー…』と思いながらも読み進めました。
それでやっぱりな展開なんですが、攻めさんの白耀が今世でも愛しく思っているのが、前世の女性なのか今世で生まれ変わった蓮なのか、蓮自身分からなくなりそれが辛くなって結局逃げ出してしまいます。
それでも蓮は信念を貫く形で白耀の住む山に舞い戻り…と、最終的にハッピーエンドを迎えるまでが本当に長かったです。
それだけ物語としては凄くしっかりしているという事なので面白い内容ではあったのですが、2人の気持ちが通じ合ってからが1冊の割合で本当に短く、恋愛要素が少なく感じて物足りなさも感じてしまいました。
ただ、登場人物自体は割と好感の持てる感じで読んでいて気持ち良かったです。
白耀は白耀なりに蓮を理解しようとしていたこと、姿を現さずともずっと近くで見守っていたこと、蓮自身を好きだと真っ直ぐにぶつけるとこ、記憶を無くしたフリをするお茶目なとこがあるとこ、と最後の最後にキュンと萌えるところが一気にくるので、ここからの2人が知りたい!と思わされる、素敵な攻めさんと受けさんで(^^)
その2人を見守る結構な重要人物的立場の狐の神様・照現さんが可愛いおじいちゃん的な感じで。
だからこそ、3人の話をもっと読みたかったな…と思います。
ファンタジー色は薄めでしたが、読後感としては悪くないので“萌”にさせていただきました。
大学生の受けは、雪山で氷漬けになっていた男を発見する。氷漬けなのに生きていたばかりか、そのまま受けを攫ったその男は、自分は氷雪の妖怪で、前世で受けと夫婦だったという。到底信じられず、元の場所へ返せと喚く受けを男は「なぜ思い出してくれない」と陵辱し…。
輪廻転生ものです。氷漬けの男に誘拐され、閉じ込められ、思い出さないことを責められて陵辱される受けは本当に気の毒です。前世を思い出したら思い出したで、前世で女性だった受けは人柱として生贄に捧げられ、攻めと夫婦になるもその幸せな時間は長く続かず、ひどい目にあわされ、ひどい死を迎えるという気の毒さ。あまりにもろくな目に遭わないので、そういう意味ではまったく萌えられませんでした。
でも、俺様なのに受けに思い出してもらえない攻めも、まあ気の毒といえば気の毒なので、両成敗かなと。(?)
ファンタジーなのですが、かなり地に足のついたファンタジーです。しっかり現実世界とリンクしていて、さらわれた受けがニュースになったり、警察が動いていたり、土砂崩れが起きるかもしれないのに行政が動いてくれないとか、かなり現実的です。
そういう面では、かなりしっかりした設定の上に書かれた作品ではあったと思います。でもあまり現実とがんじがらめになっちゃって萌えないという一面もあり…。リアルと虚構のバランスが、もうちょっとファンタジー寄りだとよかったな、と思ったりもしました。いやはや難しいですね。
受けと攻めのお初が完全に強姦で、最近にしては珍しいタイプのお話でした。とにかく設定はしっかりしているので、ここが気になるとか、この展開ちょっとおかしいんじゃない? という引っかかり要素はほぼありません。とてもよく作り込まれたお話でした。
欲を言えば、もうちょっとラブラブな2人の描写が見たかったな、という感じです。
あらすじ:
森林科学部に属する大学生・蓮(受け)はフィールドワーク中、氷漬けの男を発見。
男の正体は、白耀(攻め)という氷雪を操る妖怪。
300年ぶりに目覚めた白耀は、蓮を結界の張り巡らされた社に拉致。
蓮を亡くなった嫁・タエの生まれ変わりだと言い張り…
受けが前世で女性で、攻めの嫁だった、という設定の転生モノ。
受けが前世で強姦被害に遭ったことや、攻めとの初夜などを(断片的にですが)思い出したりするため、ちょっと生々しい感じです。
強引に蓮を拉致し、昔のように夫婦仲になろうとする白耀。
蓮の激しい抵抗に一度は引き下がるものの、その後すぐ無理やり蓮を抱く等、基本的に俺様で独りよがりなキャラクター。
しかし、蓮自身のことを知ろうと歩み寄る優しさも持ち合わせており、そこまで悪い奴という感じはありません。
そんな白耀に対し、本気で抵抗する蓮がなかなか良いキャラ。
前世がどうであれ今の自分は男で、嫁としてではない自分自身の人生があるのだと幾度となく白耀に力説しており、容易には絆されないところが面白いキャラクターです。
白耀の優しさを知るにつけ彼に惹かれていく蓮ですが、白耀にとってのタエの存在の大きさを知って落ち込んだり、度々蘇るタエの記憶に自身のアイデンティティが脅かされる恐怖を感じたりと、何かと悩みが絶えません。
やがて人間界に帰される蓮ですが、白耀のことが忘れられず。
再び山に戻りますが、村に土石流が迫っていると知り、村の人々を避難させようと奮闘。
いつまでたっても名を呼ばれず、痺れを切らした白耀が自ら蓮の前に姿を現すシーンには、彼のツンデレ可愛い一面がよく出ていました。
最終的にはラブラブに落ち着いて良かったものの、
蓮を「嫁」として扱う白耀の態度にはやはり釈然としないものが。
前世関係なく蓮自身を愛するようになったのであれば、恋人で良いんじゃないかなと思ってしまいました。
蓮の境遇についても若干モヤっと。
前世で強姦されたため男に転生したのに、現世でも白耀に半ば無理やり抱かれ、最終的に嫁の立場に落ち着き…
蓮自身の人生がかなり前世に左右されているようにも思え、ハッピーエンドを素直に喜べない気持ちが残りました。
蓮のキャラクターや白耀とのテンポの良いやり取りなど面白い要素はあるものの、前世関連の設定には個人的に好みと言えない部分が多く、高評価をつけ辛い作品でした。
中立寄りです。