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dekiai voice to momo no yuuwaku
あらすじ:
人気作家の喜多川(攻め・37歳)は、書くことに情熱を見出せなくなり、2年ほど休筆中。
ある日、自宅の庭の手入れにやってきた植木職人・貴悠(受け・20歳)の尻に一目惚れ。
筋金入りの小尻フェチである喜多川は、理想の小尻をもつ貴悠を「小桃ちゃん」と呼び猛アプローチをかけるが、貴悠にはドン引きされ…
小尻フェチの残念イケメン・喜多川のキャラが大変良い味を出しているコメディ。
最初は喜多川視点ですが、途中から貴悠視点も入ってきます。
高身長イケメンで作家としての才能もある喜多川ですが、引きこもり生活のため、一見ただのモサいオジサン。
貴悠に飛びかかって度々ぶん殴られる等、肉体的にも非力です。
無気力に生きていた喜多川ですが、貴悠に一目惚れしてからは、彼に気に入られようと必死。
自身の本を薦めてみたり、貴悠に言い寄る元カレを撃退したりと、良い歳のオッサンが色々と慣れないことを頑張る姿にキュンときます。
元々イケメンで、結婚経験もあるためか(尻の形に妥協して結婚するも、うまくいかず離婚)、
貴悠に変態オヤジと罵られてもめげない謎の自信に溢れているところも笑えます。
一方の貴悠は、ゲイで声フェチという嗜好の持ち主。
実は喜多川の声がどストライクなのですが、ノンケの変態オッサンとなんてうまくいくわけない、となかなか素直になれないツンデレぶりが可愛らしいです。
そんな貴悠、過去に酷い男に遊ばれたトラウマもあって、人と深く関わるのが苦手。
大人な喜多川がそんな貴悠を包み込むように愛している姿に萌と感動がありました。
小尻フェチ×声フェチという面白い組み合わせですが、それぞれが恋をして変わっていく過程も丁寧に描かれており、意外と真面目なストーリー展開が◎
両想いになった後のHシーンでは、二人のフェチ設定を活かしたプレイも堪能できます。
貴悠の生尻に興奮する喜多川、喜多川の声に腰砕けになる貴悠、後日談の褌プレイなど、コミカルかつ甘々な雰囲気が良かったです。
もっとイチャついてるところが見たかった気もしますが、よくまとまった一冊かと思います。
残念なイケメン/変態攻めをお探しの方にオススメしたい作品です☆
人気作家の喜多川は無類の小尻フェチ。創作意欲が無くなり休筆中の喜多川にやる気を出させようとする担当編集の楠木から、祖父から譲り受けた荒れ放題の日本庭園に植木職人に手入れさせることを承諾させられます。
やってきた4人の植木職人の中に自分の好みど真ん中の小尻の持ち主貴悠(受け)を見つけ、我を忘れて飛びついてしまいます。抵抗され他の職人たちに引きはがされるのですが、貴悠が気になって仕方ありません。
恋愛をしたことがない喜多川が初めて執着を見せたことに喜ぶ楠木は、自分をもっと知ってもらうようにとアドバイスします。
喜多川は高校でデビューした売れっ子作家です。小尻が大好きで、妄想癖があり、それを本にして売れまくり、あまりに簡単に売れるのでやる気がなくなってしまい休筆しています。バツイチですが、相手が好きになったという訳ではなく、妥協した小尻だった上相手も自分が好きだったわけではないと気付いてしまい、2か月で離婚してしまいます。
貴悠は植木職人になって3年目の新人で、声フェチで好みの声に欲情してしまうゲイです。喜多川の声がこれまた好みど真ん中のイケボだったのですが、初めての恋人がクズだったせいで恋愛に臆病になっており、いきなり口説いてくる喜多川に素直になれません。又、自分が声だけに惹かれる人間なのではと自分のことを信用できないこともあって喜多川を信用し始めても一歩が踏み出せません。
両視点で話が進むので、お互いの心情がよくわかります。
初め、周りに他の植木職人もいる中、ゲイだということを一生懸命隠している貴悠の苦労も知らず、ぐいぐい口説いてくる喜多川にはもうちょっとデリカシーを持とうよと思わないでもなかったですが、諦めかけてた自分の好みど真ん中をやっと見つけた喜びを素直に表現し自分のことを知ってもらおうとして、必死に頑張る姿には好感を持ちました。
編集の楠木も貴悠の伯父の植木屋社長もいい人でした。楠木は始めから協力的でしたし、貴悠の伯父さんも貴悠はひた隠しにしていますがゲイだということに気付いています。心配しながらも見守っており、貴悠が初めて感情的に対応した喜多川に何かを感じたのか協力しようとしてくれます。
この二人が陰で協力してくれたおかげで、臆病になってしまった貴悠もやっと素直になれて喜多川の気持ちを信じることができて本当に良かったです。
受けが大好きでぐいぐい迫る攻めが大好きなので、どんなに酷く拒否られても頑張る喜多川によく頑張ったねと言いたくなりました。