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coffee to kouglof tonariagari to denka
樹生先生は予想外のお話を書かれることがあるので今回も期待していましたが、今回は残念ながらハマらずでした。
確かにオリジナリティはあるのですが。。
受けの第二皇子が本当に馬鹿過ぎて、終始イライラしてしまいました。
みんな僕に優しくしろー!と喚く携帯小説によく出てくる王道くんのような空気の読めない馬鹿発言や態度にゲンナリ。。
攻めは本当にこんなお馬鹿皇子を好意的に感じてるのか??普通に煙たく思ってるのでは??と攻めの真意も全く謎でした。
世間知らずだけど純粋で心優しい、とかだったらまだ納得できますが、お菓子や愛してると言えーとそればっかり。。
いくら絶世の美男でも、こんなのが隣にいたら本当に煩わしいだろうなと同情しました。。
あらすじ:
兄の皇子と争わぬよう、賢さを求められず蝶よ花よと育てられた第二皇子・アレクシス(受け)。
隣国の新皇帝・エドモン(攻め)は和平条約を結ぶ条件として、アレクシスとの婚姻を求めてきて…
アレクシスは音楽とお菓子に囲まれ毎日のほほんと暮らしていた皇子。
世間知らずで天然ボケですが、小さい頃から知性を身に着けぬよう教育されてきたことを思えば仕方ないことと感じます。
天然ボケな性格と身分の高さ故に、誰に対しても物怖じせず常に自信満々なところはなかなか面白いキャラ。
エドモンの不躾な態度を改めさせようとしたり、自分の他の愛人と手を切るよう指示したりと、やたら態度がでかく口やかましいところが(ウザ)可愛いです。
そんなアレクシスの美貌を気に入り嫁にしたエドモンですが、アレクシスへの態度はかなりぶっきらぼう。
キャンキャン吠えるアレクシスを適当にいなしていますが、実はアレクシスにベタ惚れでただのツンデレ…というキャラ設定かと思います。
全体としてかなりライトかつコミカルな展開。
アレクシスを花嫁にと求められた側近たちの反応も、
他国に嫁がされることになったアレクシスのリアクションも、
エドモンとアレクシスの初夜も、
全てが軽いです(数回ある絡みはほぼ全て朝チュンレベルの描写)。
エドモンとアレクシスの関係についても、お互い何か強い決め手があって強烈に惹かれ合うわけではなく、ナァナァでいつの間にかいい感じに。
エドモンは終始ツン気味なので、展開として甘さやメリハリに欠ける嫌いがあるかもしれません。
タイトルに出てくる"クグロフ"(スイス、ドイツ、オーストリア、フランスのアルザス地方の焼き菓子)については、作中でそれほど詳しい薀蓄や重要なエピソードがあるわけでもなく、ちょっと物足りなさが。
語感の良さだけでタイトルにした?と少し穿った見方をしてみたくなってしまいます。
この先、続編等あれば面白くなるかもしれませんが、本書単独では物足りなさの残る読後感でした。
すみませんが、中立評価とさせて頂きます。