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yusou na lovely mofumofushitemiro
もふもふシリーズ大好きでした。どのお話も、毎回楽しく読みました。終わってしまうのが残念です。
ただ、この1冊はひとつの話としては物足りないです。既刊本のキャラたちが出てきて、キャラを思い出す方に脳みそを使って、お話を存分に楽しめませんでした。どうしても今までのキャラたちのやり取りにページを取られ、メインカプのお話は少なめでした。もっとラブラブしたところを読みたかったです。
イラストもあまり好きではなかったのですが、それぞれのもふもふが受だったり攻だったり、身分差があったりで、キャラクターがみんな違っていたので、なんとか得意でないイラストでも十分楽しめました。
また人外を書いてくれないのかなと、思うばかりです。このシリーズはただただ楽しいので、時々引っ張りだして読み返したいです。
人狼と人間のもふもふBLスピンオフシリーズ、9冊めにして完結巻です。
今回は、引きこもりの科学者攻め×ボディガードの人狼受け、そこに加えて受けがお世話をしている人狼の元王子が一応メイン。でもシリーズの既刊のいろいろなカプ(魅惑、孤高、無敵)も登場し、シリーズの集大成になっています。
人狼の国でクーデターが起こり、不吉な白毛の王子・ルリに危険が迫ったので、亡命を図ったお目付役が今回の受け。受けは、まだ人型になれない仔狼の王子を守りながら、先に亡命した幼なじみを頼って日本にたどり着きます。
そこで、幼なじみ(『無敵のラブリー』受け)と合流し、その相方の紹介で、科学者・攻めのボディガードに推薦され、住み込みで働くことに。
発明を悪用しようとする一味に狙われている攻めをガードする、という仕事なのに、なぜか自主的に攻めのおさんどんまで始めた受け。受けは勤勉で有能で、引きこもりで人嫌いの攻めを食べ物でソッコー懐柔します。本人には懐柔する意図はなかったのですが、寡黙で研究のことしか頭になかった攻めは即堕ち。
その展開は微笑ましいのだけど、あまりにあっさり餌付け&懐柔に成功したため、ここが萌えどころなのにちょっともったいない気はしました。
ある日、攻めに人狼であることがバレます。受けに完落ちしているし、研究者で好奇心旺盛な攻めはあっさりそれも受け入れます。
そして、攻めの研究を狙う一味とお約束な悶着があり、結ばれる2人。…とそれはまあいいのですが、あまりに展開が駆け足。この受け攻めの話が1冊にまとまっていれば割としっかりした作品になったのでしょうが、かつてのシリーズのメンバーがゾロゾロ出ばってくるので、今回のカプがオマケっぽくなってしまった感がありました。
シリーズを通して読んでいる読者にとっては楽しい作品でしたが、できることなら今回のカプの話だけで1冊ぶんのボリュームを取り、既シリーズ登場人物が出てくるボーナストラック的な冊子を別に作られた方が、どちらも中途半端にならずに楽しめたのでは…という気はします。
シリーズ完結巻ということで、この1冊だけで読んだらあまりストーリーが分からないかもしれません。
でも全作は読んでいなくても、『無敵なラブリー』だけ既読なら世界観はわかるかと思います。