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koibito madeno AtoZ
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
翻訳ものの作品ですが、ミステリーやサスペンスでもなく、ファンタジーでもなく、コロラドの片田舎を舞台にした、本当に恋愛にのみ重点を置いてかかれた作品です。
この翻訳もののレーベルは自分も全ては読んでいませんが、どれか読みたいけどどうしようかと思っているかたには是非おススメしたいです。
こちらはシリーズものと銘打っていますが、主人公は違うし独立したお話ですのでこれ一冊で問題なく読め、一人称で読みやすく、しかし文章は非常にユーモアがあってほんとに上手い!って思います。
ストーリーは細かく説明すれば長くなりますが、大筋は非常にシンプル。
田舎でレンタルビデオ店を経営するザックと、そこにバイトで入ったアンジェロが恋人になって、その恋を育んで行くストーリー。
この2人の境遇は正反対で、新鮮なカップルでした。
ザックは世間に疎くやや温室育ち気味の鈍感なキャラクターで、アンジェロは施設育ちで周りを信用せず独りで行きて来たキツめの性格です。
お坊ちゃんとノラ猫という感じ。
私は最初ザックの性格がどうにもつかめず・・・遊びまくって恋人に捨てられ、したい仕事も見つけられない…頭のちょっと弱い小悪魔的なキャラなのか??と思ったら実は結構な温室育ちのお坊ちゃんです。
小悪魔的なのはアンジェロのほうかも。頭が回って小柄なのにエネルギッシュ
です。大してザックは慈しみに溢れていて優しく・・・読めば読むほどこの2人が本当に面白くて堪らなくなっていきます。
かみ合わない会話も面白いのです。
タイプは全然違うのに、2人はとてもよい友人になり、居なくては寂しい存在になっていきます。最初、この「友人」という期間を経たことがのちのち重要になってくる、そういう描かれ方をしていることがとてもよかった。
お話は両方の目線で進みます。それがどっちの気持ちに偏ることなく読めてよい演出だと思いました。
前半は2人が結ばれるまでなのですが、そこまでで十分ハラハラドキドキしたのに、後半は幸せになれたと思ったら、2人が本当に愛し合うまでにまだひと山もふた山もある…という展開。
本当に他に特別な設定がなく純粋なラブストーリー要素だけでこんなにハラハラと最後まで読ませられるというのはすごいと思います。
2人はビデオ店を追い出され、新しく住む町を探しながら、それでもいつしか今までとは違った「人生とは」という答えにたどり着きます。
2人が漂っている波間というのは生きるためにしなければいけない最低限のことで、仕事をして食べていかないととか、寂しいから恋人がほしいとか、家族のことも仕事のことも2人は「お互い」という基盤を見つけたことで、何もかもが不安になる必要はなく、取るに足らないことなんだと気づいていきます。
日々を生きるだけでいっぱいいっぱいだった2人が最後は未来のことを考えるように
なっていく。この一冊の本の中で2人の生活も考え方も大きく変わっていきます。
アンジェロというキャラクターがとても複雑で、このお話の後半部分をこんがらがらせています。
愛を返すということがとても難しいアンジェロと、何かをしてもらいたいわけでないというザックの会話、思念はこんがらがっていて同じフィールドで話ができていない感じです。
それを、ゆっくりゆっくりと紐といていき、最後には読んでいるこちらも納得して非常に感動できるような一本の道に繋がっています。
こうしないといけないとか、あの恋人たちみたいに、とか、そんなことはない、愛っていうのは同じものを返さなくてもよいのだと、何だか難しく考えてしまいそうですがとてもシンプルなお話で、でもとても感動します。
読んでよかった~と思いました。
最後に・・・リバーシブルがありますので苦手な方は注意を。しかし私はどっちが上になるのかかわからず読んでいたのでそこまで気にはなりませんでした。
というよりこの2人はもともと自分がこうだと固定した役割を持っていないようなので、そのあたりは普段読む日本のBLと概念が違っていて不思議な感じかも。
最後まで読んでも、2人はやっとこれから・・・という感じですね。
どこかでまた(シリーズの続きとかで)この2人のそれからが見られたらなぁと思います。
「人気のコーダシリーズ第2弾」とされていますが、全く新たな場所で、新たな主人公達のお話がはじまります。
ザックとアンジェロ、それぞれの語りで交互に進む物語構成は、それぞれの心情がとてもわかりやすいです。
最初の方は、自分で自分のことがわかっていなかったザックのことをアンジェロがやきもきしながら見ていることで、後半は、自分でも自分の感情を制御できずにいるアンジェロのことをザックが根気強く待つことで。
ザックがトムの本性と自分の本当の気持ちを知るきっかけとなったフォーク・フェス。
ここで前作の主人公達と今回の主人公達が偶然知り合う事で、ようやく前作とつながります。
お互いに愛し合い信頼し合っているマットとジャレドの同性カップルを目の当たりにすることで、ザックとアンジェロの関係も大きく転換します。
前作もそうでしたが、当然のようにリバあります。
トムに対しては受けだったザックが、アンジェロに対しては攻めになるからじゃなくて、ザックとアンジェロがお互いの愛を確かめ合うリバです。
これって、すごく自然なことだと思うの。
当方は、どちらかというと、BL小説でも、世界観が作り込んであるファンタジーものや歴史もの、事件・職業もの等を好み、ラブストーリーがメインの小説については、時には退屈してしまうタイプです。
コーダシリーズの第二弾のこの小説を読み、「日常系ラブストーリーも、こんなに面白く出来るんだ・・!」と目から鱗でした。小説家を目指している方にも大いに参考になる一冊じゃないでしょうか。
ビデオレンタルショップの経営者(ザック)と従業員(アンジェロ)のラブストーリーという地味目な設定です。・・なのに、出てくる登場人物もユニークで、やり取りが楽しく、彼らを取り巻く日常のちょっとした出来事に惹き込まれ、読んでいて非常にワクワクします。
ビデオレンタルショップ経営者なのに、映画の事を全く知らないザックが可笑しかった。最初は途中から出てくるコーダシリーズの第一弾のカップルに再萌えしていましたが、後半にはアンジェロの分かりづらい可愛さに目覚め、充分萌えさせて貰いましたww
アンジェロは名前通り、天使キャラ・・という設定ですが、なかなかいい性格をしています。最後まで読むと、アンジェロが天使である理由が分かります(笑)。コーダシリーズ第一弾はゲイのリアルな恋模様という感じでしたが、第二弾はプラトニックラブ(魂同士の結びつき)がテーマでした。簡単に二人は引っ付くかと思ったら、なかなか難しかったです。またクィアやルーベだのBL用語(?)を履修しました。無駄に知識が増えていく・・。
ビデオレンタルショップが舞台という事もあり、映画の話も出てきますが、知っているタイトルばかりなので、不思議な気分になりました。作家さんは、アメリカのコロラド在住の方なのに、遠く離れた所に住んでいる日本人がほぼ同じ映画を見ている。。日本は洋画鑑賞大国だなと感じました。映画の話も上手くストーリーに組み込まれていました。
これだけテンポ良く楽しく海外小説を読めるというのは、訳者さんの力も大きいですよね。モノクロームロマンス文庫は良作揃いです。作品のセレクトも訳もセンスが有ります。コーダシリーズの新作やこの作家さんの他の小説も是非是非読みたいです。
友人関係から心を丸ごと預けれるまでの流れがとても良い。
にぶちんお坊ちゃんザックがアンジェラの気持ちに気づいた時の反応!
天命受けたみたいにどーんってきて、そこからの見守り溺愛っぷり、
斜に構えたアンジェラが解きほぐされてく可愛さ、良い~
ザックをどんどん好きなってるのに友だち関係を崩したくないアンジェラがせつない。
やっと思いが伝わったね!これからますます?なのにアンジェラが本当に野良猫みたいで、ちょっと踏み込んだら逃げてきそうな雰囲気にハラハラしっぱなし。普段の掛け合いはとってもユニークで楽しげなのに!
「愛してる」に「知ってる」でしか返せないのせつない~
子供の頃の生活環境から、愛することを信じされなかったアンジェラが
ザックのおおらかさ、尊重してくれる姿、見返りを求めない愛から
自分の愛は「丸ごと預ける愛」と気づけたこと、良かったね良かったねという気持ち。
そこに至るまでの過程でのリバは愛を確かめ確固たるものにするためのガツガツした感じでこれまた良きかな。
普段のザック×アンジェラの優男風なザックの雄味増し増しな攻め方や、いじっぱりで小悪魔なアンジェラも!アナル舐めもドキドキしたー
「ロング・ゲイン~」を読んでなくても楽しめる内容だと思うけど、
その後のマットとジャレドが見れるのはご褒美!
前作では片方の視点だったのが、アンジェラから見たマットとジャレド、
お互いぞっこんなのに、それぞれ注ぐ愛の種類が違うのは興味深い。
そして何よりジャレドにタトゥーが入ってるって!
え?それを慈しむマットがいるってこと?そこ!めちゃくちゃ気になる!
今回はメインではないのにマットの溺愛っぷりすごくてのたうち回った。
マット×ジャレド好きだ~~~
アンジェラがマットに懐くのもとても微笑ましく、兄弟みたいな関わり方も良い。
お互いに恋人以外に心許せる人がいるって良いね。
マットには言えるのにザックには…というのは、ザック残念だねと複雑な気持ちだけど
嫌われたくないという心の表れなのかな。
この後、ザック×アンジェラ メインが2冊あるようですが、
あらすじだけ見るになんとも興味深い…
ザックの元カレ、ジャレドの元セフレが絡んでくるとか気になる!!!
ザックとアンジェラには課題が多いから、巻数があるという原作者さんの言葉も興味深い!!!
あ~良かったね、という終わり方だったのに、2人に何が起こるのか、
アンジェラのわだかまりはまだまだ堅かったということなのか…
マットとジャレドも登場するようなので、ぜひともぜひとも続刊お願いします。
コーダシリーズ第二弾。1作目のジャレドとマットも出ています! 小さい頃に母親が家を出てしまって里親を転々としたアンジェロは愛を信じる事が難しい。物語はザックが経営するレンタルビデオ店から始まるんだけど映画の話がいっぱい出てきて楽しかった! ザックは冒頭鈍い奴と思っていたけど、彼の忍耐と深い愛に拍手アンジェロの苦悩に対してどんな時でも受け止めようとする彼の姿は素晴らしかった
『ロング・ゲイン~君へと続く道~』に続くシリーズ二作目。
主人公カップルは変わりますが、前作のマットとジャレドも登場。今回のカップルの良い友人&相談役として良い味出してます。
あらすじ:
レンタルビデオ店を営むザック(34歳)は、常連客のアンジェロ(27歳)をバイトとして雇うことに。
ビルのオーナー・トムとの虚しい恋に疲れ気味のザックは、アンジェロと映画について語り合う時間に安らぎを見出していき…
※前半はトム×ザック、中盤からはザック×アンジェロで、最後の方に一度だけアンジェロ×ザックあり。
ザックは大卒の坊っちゃんで、目的なくフラフラ生きてきたゲイ。
映画好きでもないのになりゆきでレンタルビデオ店の店長になり、
彼氏には逃げられ、新しく知り合ったトムとはセフレのような関係で…と、冴えない日々を送っています。
そんなときアンジェロと親しくなり、彼の映画への造詣の深さや利発な言動に惹かれていきます。
トムをフッたことで店を追われるザックですが、坊っちゃんタイプの彼が初めて一緒に未来を生きたいと思える相手と出会い、自分の意志で様々なことを決めていく姿にはじんわり感動。
小さな変化ですが、30過ぎて自分の内面が変わる程の相手と出会えるというのは得難い幸せだと思います。
アンジェロは母親に捨てられた過去から、人と深い関係を築くことに恐怖を抱いている青年。
一見物怖じしない性格ですが、後半明らかになる彼の心の壁はなかなか厄介。
そんな彼が、恋人のザックのおかげで少しずつ変わっていく姿も感動的。
愛され慣れていないアンジェロにとって「愛してる」と言われ「知ってる」と返す行為は大変大きな意味を持つものと思います。
アンジェロの母親が彼を捨てた理由について最後まで明らかにされないところもポイント。
理由はどうあれ彼女が息子を捨てたことは事実で、アンジェロがトラウマの元凶たる彼女を少しだけ許せるほど幸せになれたということが重要なのだろうと思います。
全体として、何気ない日常の中で最愛の相手に出会えた喜び、その相手と時を重ねていける幸せがひしひしと伝わってきて、そこに何とも言えないリアルと感動がある一冊。
相手を愛する自然な行為としてリバが描かれているのもとても素敵でした。
ザックとアンジェロの視点が交互に入れ替わる構成も、相手への想いが少しずつ変化していく過程を丁寧に描く手法として、非常に良かったと思います。
前作のマットとジャレドがその後非常に良い関係を築いており、それが第三者のアンジェロ視点で描かれるというのも萌ポイント。
ストレートのマットとゲイのジャレド、それぞれの相手に対する接し方の違い(byアンジェロによる考察)も想像して萌えました。
今後も既刊カップルが次回作カップルの相談役として登場するのであれば、巻が進むごとに世界観の深みが増していきそうで楽しみです。
次回作の邦訳も近いうちに読めることを祈りますv
読み応え十分だった「ロング・ゲイン〜髪へと続く道〜」の続編…というかシリーズ作品。前半は、舞台となる土地も全然違うし、少しあれれ?と思います。
本作の前半の舞台は、前作の舞台・コーダよりは少し開けた街。やる気のないビデオレンタル店の店主ザックとそこにバイトとして入るエキゾチックな少年(のように見える)アンジェロが主人公カップルです。
前作同様アメリカらしいモチーフやエピソードも多いのですが、日本のBLに慣れた人には本作の方がとっつきやすいように思います。親に捨てられ里親を転々としていたという過去を持ち、野生の獣のような一面を持つアンジェロというキャラは、割と「キャラ萌」的な視点も抱きやすいし、特にBL黎明期の小説などを読み慣れた層にも馴染みやすい気もしました。
大きく分けると、前半はアンジェロがザックに抱く気持ちを慎重に隠しながらザックを見守り、ザックはタチの悪いセフレに翻弄されつつも無意識にアンジェロに惹かれていく、アンジェロが気の毒なパート。
そして間に前作の主人公カップルと出会い、ラブラブぶりに影響されたりして、後半で2人の想いが通じ合い、関係を深めていきます。
色々な問題が起き着実に解決していく様子は、(前作以上に地味ですが)グッときます。
アメリカの翻訳物と言っても、FBIとか麻薬とかギャングとか!? そういった派手な人たちも、クラブのドラァグクイーンも出てきません。アクション要素? は、アンジェロが手負いの獣のように暴れるシーンくらいかな。ですが、ゆっくりと心を通じ合わせ、愛を見つける2人を見守りたくなる一冊です。
■ザック(レンタルビデオ屋の店主)×アンジェロ(映画好き)
視点がくるくる変わるタイプの作品です。互いの考えていることがわかる、実は思い合ってのすれ違いとわかるので、安心感があります。
ザックがあまり見ないタイプの人物で興味深かった。最初、トムといういかにも付き合っては(恋愛はもとより人として)ダメな男に振り回されるザック。ザックもアンジェロほどではないにしろ自己肯定感が低い。でもアンジェロに目覚めて、不安がるアンジェロを諭すときの彼は包容力を見せます。それも「自分はこれができないけど君はこれが出来る」という論法で、自分を大きく見せようとはしていない。しかも余りにもキャラクター違わない?という疑問を抱かせることなく、二面性がきちんとザック1人におさまっていました。
ジャレドにタトゥー入ってるなんて聞いてないですよ!電子書籍なのをいいことに全文検索かけたけど書いてなかったね。ええいマットめ大事なことを秘密にしおって。
一度も行った事ないけど。いいよね、BLで世界旅行気分を味わえて。私はコロラドの家の壁になりこのカップルの愛を見守った気分です。
攻めのザックはブラウンヘアで青い瞳、おっとりしたお坊ちゃん育ちの34歳です。受けのアンジェロは小柄で細身の褐色黒髪。親に捨てられ里親にも何人にもたらい回しにされて育った苦労人の27歳。気が強い。
リバが一回ありますが、攻めも最初の元彼との関係では受けだったし、長身ですがキュートな人なので違和感ありません。百合カップル?アンジェロのイラストは可愛くて萌えの塊だったけどちゃんと大きい人を後ろから攻めてる絵がありました。
ザックの元彼のトムはザックを都合よく利用する最低な奴だったのですが結果的にはこの悪役のお陰でザックとアンジェロが結ばれたと言えなくもありません。
両思いになってからもアンジェロは幼少期に大人に愛されなかった事がトラウマとなりザックと噛み合わない部分も多く本当の恋人への道のりが遠い2人でした。過去の思い出に苦しむアンジェロを焦らず辛抱強く待つザックの態度が包容力のある大人で素敵でした。前作の「ロング・ゲイン…」も好きだったのでそのキャラ達の出番も多く嬉しかったです。
レンタルビデオ屋さんのお話なので沢山の映画のタイトルや内容紹介が出てくるのも楽しみの一つです。映画好きの方はぜひ。
マリー・セクストンによるM&M小説の翻訳2作目
シリーズ名とは裏腹に、実にページの半分近くの舞台はコーダではなくアーバダだったりする
この作者に限らずモノクローム・ロマンス文庫で翻訳される作品全般に言えることだが、
主人公たち自身がセクシュアルマイノリティのクローゼット化やゲイ・フォビアによるバッシング等の問題を抱えており、主人公たちを取り巻く好意的でない環境とそれに対する彼らの思い無しが描かれている。
一部好意的な州や同性婚の全州合憲化等アメリカは同性愛に寛容というステレオタイプなイメージを持ちやすいが、前作作中でしきりにマットとジャレドが気にしていたように、地域にも大きく左右されるし田舎では偏見も根強い。
アンジェロも一見自身の性的嗜好に肯定的なようだが、その実クィアであることを気にし、パートナーと同居して人並みの幸せを得ることに強く不安を抱いている。
そんなアンジェロと人間はいいけどにぶいと言うよりフォローのしようがないザックの恋の鞘当てを縦軸に、アンジェロが自身と彼の家族だった人を赦し始めるところまで、彼が本当に自分を肯定できるようになるまでが丁寧に描かれている。
彼の心情がそこに至ったのは、人間はいいけど以下略なザックのずれてるけどだからこそ論理的な答えより先行する包み込むような優しさと、コーダの友人たちやその家族の肯定的で好意的な環境によるもの。
この、「自分を肯定できない人たちが内面の傷を癒し、自分や相手ひいてはそれをとりまく世界を肯定できるようになる場所」がコーダであり、今後もコーダシリーズはこの路線で行くのだろうという優しいお話しだった。
それにしても、トップとボトムはお話のニュアンスで意味は分かるものと思うが、「クィア」なんて言葉は一般的な腐ってる層には馴染みがない言葉かと思うし、その辺は訳者さんが注釈するなりニュアンスが通りやすい言葉に意訳出来なかったものかと思う。辞書で引くくらいではとても軽くなってしまう言葉だし、日本のBL作品と違って別に明確に読者が女性を想定されているというわけでもないM&Mを翻訳する意義に関わることかと思うのだけど・・・。
あとちるちるのシステム上仕方ないことではあるけど、他のモノクローム・ロマンス作品を読んだことある方はご存知の通り、基本的にどちらが明確に受けでも攻めでもないのがリアルなゲイを題材とするM&Mの性質であるし、作中であるようなトップを譲る譲らない問題にあるように本人たちも受けは受け~攻めは攻め~みたいな意識もないのでBLとして読む方はリバ前提だしそれが当たり前の世界とでも思った方がいいかも