デザートにはストロベリィ

dessert niha strawberry

デザートにはストロベリィ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神4
  • 萌×26
  • 萌2
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
4
得点
50
評価数
12
平均
4.2 / 5
神率
33.3%
著者
マリー・セクストン/Sexton Marie 一瀬麻利 
イラスト
RURU 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
モノクローム・ロマンス文庫
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784403560507

あらすじ

夕食と一夜限りの相手だったのに……。ブラインド・デートに参加した会計士のジョン。待ち合わせのレストランで出会った相手のコールは、傲慢で派手で、ジョンのタイプではなかったのだが……!?

表題作デザートにはストロベリィ

ジョナサン・ソフトウェア会社・顧客担当
コール・資産家

レビュー投稿数4

凸凹カップル

1作目のジャレドの友人コールと、2作目のザックの元カレのジョナサン。ジャレドの仲介で知り合った二人が“気軽な関係”をスタートさせるけど、お互いに深みにハマってしまう話。仕事に忙殺されている真面目なビジネスマンのジョナサンと自由に各地を飛び回る高等遊民なコール、正反対な二人が衝突しながらも仲を深めていく様子が良かった。コールの自由奔放な振る舞いは自分を守る為の壁でもあって、その奥にはとても臆病な一面が隠れているのが明らかになっていくのも面白かった。ベッド以外でジョナサンとの親密な接触を避けたり、キスを拒んだりする姿がもどかしかった。そんな警戒心の強いコールがビックリしないように少しずつ彼に触れていくジョナサンが野良猫を手懐けているみたいなのも良かった。そして堅物だったジョナサンが自分の人生に何が必要なの気づき選び取っていく様子も良かった。イチゴにシナモンにフルーツケーキ、そしてブラックベリーメルロー(果物フレーバーの安価なワイン)いろんな食べ物が効果的に物語のキーになっているのも面白かった。

1

セレブに振り回される

コーダシリーズの1作目と2作目の主役達である元セフレ、元彼達の紹介からブラインドデートをして(紹介してくれた人抜きでいきなり2人きりでデートする)恋が始まる…というお話。今回の2人はコロラドへは行きませんでした。

攻めのジョナサン視点で話が進みますが、彼は毎日社畜のように働かされ、明らかに尋常じゃない状態なのに出世したいがために必死で働きアメリカ中を出張で飛び回っている人です。対して受けのコールは本物のセレブで働かなくても一生遊んでいけるような人。

こんな2人うまくいくの?って感じですが、コールは料理の腕が最高なので、気まぐれにそれをジョナサンにふるまってベッドでの関係も重ね、ゲイ同士の割り切ったセフレ以上・恋人未満みたいな関係が続きます。

コールが「いかにもゲイ」なピッタリした中性的な服を着た、オネエさんっぽい人だったのであまりBLという感じはしませんでした。イラストでは可愛くて言葉遣いも普通でしたが。攻め受け固定型でしたが、本当は攻めのジョナサンもたまには抱かれたい人だったのでは?と思いました。彼の方が父親の前で涙しちゃったり可愛い面も持ってる人なので。

コールは富はあっても親の愛はない、みたいな環境で育った人でジョナサンとは対照的。だからこそお互いにない物に惹かれ上手くいったのかもしれません。コールの自由奔放で先の読めない感じ、急に怒り出す感じ、自分だったらついていけないなあと思いました。ジョナサンは辛抱強い。

コールが謎めいた自由奔放なキャラクターでそれが少しずつ解き明かされ、ジョナサンもそんなコールに感化されて人間らしい生活を取り戻す…というような話ですが、ラストが少し不穏な終わり方でした。私の読み取りが足りないのかもしれないですが、養子をとる?それとも自分もそれで傷ついたのに女性に生ませる?私にとってコールは最後まで読めない、理解し難い人でした。

2

フルーツ

続刊が出ていることを全く知らなかったので、偶然出会ってびっくり。既刊2冊を読み返してから読みました。読まなくても然程問題はないですが、読んでおくとより楽しいかと。

コールのような…作中ではフルーツケーキと呼ばれているようなタイプのゲイって、日本の作品ではあまり主役として登場しない気がします。もっと増えても良さそうな…とも思うけど、実際のところ自分も最初は「コールが好みではないからあまり話に入り込めないかな」という印象だったので、さもありなん。結果、あまりみかけない主役2人の属性を楽しめる作品でした。海外の作品はこういうところが楽しい。

さて、読み始めてすぐコールに対しては「あの彼はこういう人だったのね〜」って感想をもった一方、ジョナサンは"その人"と気づくのに時間がかかりました。あぁ、ゲイシャの飼い主ね。コールがいかにも世間とズレた人のようでいて、ジョナサンが母のレシピに対するコールの反応をちっとも理解していないのを読んで、ジョナサンも相当ズレた人だぞと思う。コールが主導権を握っているようで、人と深い関係を築くことがより困難なのはジョナサンの方かもしれない。

ずっとあまり描かれなかったところ、後半、関係が近づくにつれどんどん増えるセックスシーン。コーダシリーズはどれも、側から見ると好き合ってるのは明らかなのに、それを認めようとしない2人の描写が長いです。ある意味ジョナサンのシンデレラストーリーなんだけど、彼はそこにずっと争いたがってたよなぁ。幕引きに、やっぱり貰いのいい仕事が最強だよなって気持ちにさせられるので神にしきれず。勿論信頼されるべき人であることを証明したジョナサンの人柄が全てなれど。

0

3巻だけど4巻??

感想、内容というより、出版順についての不満。

シリーズ3作目、とのことですが読んでいて違和感。
今回の主役は1巻のジャレドのセフレのコールと2巻のザックの元彼ジョナサン。接点のない二人です。
どうやらマットとジャレド、ザックとアンジェロの4人でラスベガスに旅行に行ってコールやジョナサンとなにやら色々事件があった後の話とのこと。

詠み終わってから調べると、ラスベガスのお話The Letter Zが3巻(飛ばされた!)で今回のお話は4巻だったようです。
(文字数の都合とかで英語版でも電子と紙本で出版順序が入れ替わったりしているようなのですが)
ネタバレなので詳細は伏せますが、気になる方はamazon.com(アメリカアマゾン)等で作者さんの名前で検索してみてください……。
続編7巻まであるようでそちらは嬉しい驚き、ラスベガス旅行含め全部翻訳されるよう祈っております。


なんでジャレドがコールだけでなくジョナサンを知っていて二人を引き合わせるの!?という謎はこの本だけではなんとなくしか分からず、序盤で躓きお話に集中できませんでした。細かいことを気にせず読めばよかったのですが、私はだめでした……。
その他、ところどころラスベガスのできごとが語られるのですが、飛ばされているとは知らずに読んでいたため、もっと詳しくその話を聞きたい〜いつ詳しく回想してくれるの!と楽しみに読んでいたらそのまま終わってしまいとても残念……。


シリーズは好きですが、ジョナサンとコールもそれぞれ譲れないこだわりが強く、面倒くさそうな人たちだな、と思ってしまいあまり萌えられず……二人のやり取りはとても楽しかったのでこの評価で。

2

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