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dekiai shacho no senzoku hanayome
あらすじ:
恋人に裏切られ、家も職も失ったデザイナー・千映(受け)。
偶然再会した学生時代の知人に誘われ、VIP専用コンシェルジュとして働くことに。
そこで、初めての客である外資系ホテルオーナー・怜央(攻め)に気に入られ…
攻め受け両視点あり。
一見完璧な王子様に見える怜央が実はトラウマ持ちで、千映を愛することでそのトラウマを乗り越えていくという展開です。
千映は、同棲していた恋人にデザインを盗用されたことが分かり、自ら彼のもとを離れる形で、家も仕事も失った人物。
家と仕事を失ったその夜に昔の友人に再会し、彼に誘われる形でコンシェルジュになり、初めての客の怜央に気に入られ…と、かなりラッキーですが、またデザイナーとして働けるよう努力しているところに好感が持てる好青年です。
怜央は優しく包容力ある王子様キャラ。
一見非の打ち所のない人物ですが、実は過去のトラウマからEDになり、定期的にカウンセラーにカウンセリングを受けています。
こんな怜央の事情があるため、いい感じになってもなかなか本番までいかず。
最初は怜央が一方的に千映を気持ち良くするだけだったのが、千映も怜央に奉仕しようとし始め、その後自然と怜央のEDが治り…という流れ。
怜央のEDのことも、千映の仕事も、あまりにトントン拍子にうまくいきすぎて、ちょっと起承転結のメリハリに欠けるように思えました。
後半明らかになる怜央のトラウマについては、当事者たちが生きているにも関わらず再登場のシーンがなく、ただの怜央の思い出として語られているので、何とも座りの悪い印象。
怜央のEDの原因は、愛してはいけない人を愛したことで周囲を傷つけてしまったことにあると思うので、やはりトラウマの原因たる人物ともう一度会って話をするシーンは欲しかったです。
千映とイチャついている内に何となく治りました、ではちょっと説得力に欠ける気がしました。
怜央の「君を泣かせるのは私だけだ」
という口説き文句や、跪いてのプロポーズなど、甘いシーンは多いため、溺愛モノとしては楽しめるかと思います。
その後の番外編は、あの脇キャラとこの脇キャラが実はそういう関係でした〜というこぼれ話。
千映が脇カプ2組の絡みを立て続けに目撃してしまい、その関係性とプレイ内容にいちいち衝撃を受ける〜というコミカルな内容で、
ドS支配人攻めカプも、ツン秘書受けカプもどちらもなかなか個性的で面白かったです☆