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elite joushi no h na omocha
私は勝手に、伊勢原先生はオフィス描写が上手い、と思っていて。
と言っても別に仕事の場面ばっかり書いておられるわけではなくて、むしろ受けや攻めの心情に重点を置いて書かれるのですが。
しかしその背景となる職場描写に違和感がない、と言えばいいのかな。そんな気がしてます。
本作は、そんな伊勢原先生だからこそ面白くなった作品かなと思います。
総務部からエッチな玩具の開発部署へと異動になり、しかも試作品のモニターをすることになるというトンデモ設定なので、普通なら下らないアホエロ本になりそうなものですが。
仕事に熱意を持った大人たちのお話にもなっているのが本作の魅力だと思います。
トンデモ設定だとあらすじを読んだときは思った、上記の設定にも、実際に作品を読み始めたら、段々と読んでいるうちにリアリティを感じ始めてしまって。
しまいには攻めが語るモニターの意義にも納得してしまい、「そうか……。よし、陽向!モニターがんばれ!!」と心の中で受けにエールを送ってしまいました。
またお話の展開自体は、設定の割にはゆるやか。
攻めが、とんでもないことを言い出す変人割には堅物だからかな。
もっと爛れた感じになるのかと読む前は思いました(笑)
受けがドキドキして、落ち込んで。切ない展開もあって。
でも受けも攻めもしっかりした人たちなので、楽しく最後まで読めました。
コミカルでなかなか面白かったです。
陽向は新入社員。いきなり倉庫で上司らしき人にいたずらをされてしまいます。これも何かの調査なのか(いや、違うし!)と、いちいちツッコみながら読んでました。
総務からいきなり特殊部門に引き抜かれ、その上司と対面することに。そこはHなおもちゃの開発部で、同僚は変人ばかりだが、チーフの氷神が一番変わってる、かな?
本人は大まじめで、Hな健康器具(自慰用)の開発のことしか頭にない。恋もしたことがないような堅物リーマンです。陽向を実験台にいろんな器具を開発していきます。
色々されているうちにゲイの陽向は氷神を好きになってしまうが。。
変な器具がいくつも登場して笑ってしまいます。よく思いつくなー。ネーミングがまた、ひっくりかえりそうなおバカなセンスです。
堅物上司は陽向の気持ちを理解せず、陽向は恋の悩みを同期の友人に打ち明けますが、友人は上司にパワハラされていると誤解し人事に直訴し、大事にはならないまでも陽向は氷神のチームを離れることに。
しかし、離れてお互いに意気消沈しているところへ、氷神の部下(女装の麗人)が陽向を呼びに来て、なんとか氷神を元気づけて欲しいとー
思い切って告白すると、氷神も自分の気持ちに気づいてめでたくゴールイン。
今では自宅で器具の開発、試験に余念のない二人でした。
末永くお幸せに~。
氷神チームの部下で色々スピンオフとかできそう。
元気よくコミカルな文体は読みやすく楽しめました。