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hitorija dekinaimon
2016年の小説花丸掲載とのことですので『明日はきみと笑うシャラララ』と『ガンダーラにはまだ遠く』の間に書かれた作品なのですね。電子配信されていることに最近気づきました。
失礼ながら「ばきさん、若い!」と思ってしまいまして。
そう思わせられたのは、口調の所為でしょうかね?
お話は大和のモノローグで進んで行きますし、大和としぐれ、あと2人の友人である萃の3人がポンポンと良くしゃべる。これがねー、若さを感じるのですわ。
お話は出版社あらすじの通りに始まります。
間に入るエピソードは『しぐれの萃への片思い』『大和の家の事情』『ゲイであるしぐれが教員を目指こと』の3つでしょうか。
生きていけないほどではないけれど、心の底に寂しさを抱えた2人がルームシェアをして、一緒にご飯を食べ、掃除をし、日常的な会話を重ねていく中でどんどん近しくなっていく、いつの間にか互いのことをよく知っていく感じが良いんですよ、このお話。
当然の如く、私も「2人とも良い奴!」ってことを知ります。
なので「恋におちて順当であろう」と思う訳です、すんなりと。
こういう風に相手を徐々に知っていく描写は、ばきさんのお手の物だと思いました。
若干残念だったのは、主要な登場人物3人の口調が似通り過ぎていて、会話が続くと一体誰が喋っているのか混乱する所があったこと。
ただこれ、間違いじゃないんだよなぁ……仲の良い男子って口調が似てるんで。でも、読みづらさを感じちゃいました。
Loveに関して言えば『フェミニンな方が攻め』なんですね。
わたくし、これが好きなんですよ。フェミニン攻めと元気っ子受け。
ただ、濡れ場よりは日常的な部分(それも本人たちはいちゃいちゃしている訳ではないと思っている様な日常)が萌えました。
いやー、ルームシェアって良いわ、素材として。