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hanayome washinjitsu no ai wo yumemiru
アーサー(受け)は子供の頃早くに両親を亡くし、天涯孤独となったアーサーを救ってくれたのがローランドでした、それから9年が経ちローランドの『職業』である『怪盗』も手伝えるようになり、今では自他共に認める『右腕』になっていた。長年探していた獲物の一つの『ディアーナの真心』が『日本』で展示されることになり‥
既刊の『花嫁は二度さらわれる』(2006年)『花嫁は三度愛を知る』(2011年)のスピンオフでした。久しぶり過ぎで、前作と前々作を朧げながら覚えているくらいでした。
まず、蓮川先生が描く表紙のイラストが美しい!ローランドの金髪とアーサーの銀髪が対になっている感じでいい!アーサーの被っているベール(?)も全然飾りも無くて質素な感じなのに綺麗です。
アーサーは可哀想になるくらい一途なんですね、ローランドの事を愛しているけど、仲間の事も大好きなとても健気な人。
ローランドは楽園の主人として怪盗の長としてはカッコいいけど、アーサーの気持ちに全く気がつかないニブチン!敵対する警察の涼也の事が好きで、是非自分の花嫁にしようとしていて、アーサーの前でも『涼也、涼也』と彼の話ばかりする‥。
仲間のトリスタンとナダルは素敵な人!アーサーの気持ちに気づいていたけど、口出すこと無く、長い月日温かい目で見守ってくれていた仲間。
前々作と前作と主人公の涼也と恋人のキースですが、勿論今回も出てました、キースは少し登場しただけですが、涼也はちょこちょこ登場してました、アーサーが涼也を拉致し、迂回の途中でエンストになり涼也を担いで逃げ見つけた山荘でアーサーと涼也は話をして打ち解けかけた時、涼也の歯に仕込んであったGPSを頼りに警察が乗り込んできたり、捕まったアーサーは証拠不十分で釈放され警察と仲間から身を隠すのですが、涼也がバイト先に会いに来ます、涼也が帰った直後ローランドもアーサーを見つけ出し会いに来ました。が、また、警察が乗り込んで来ました、涼也と会った後には必ず警察が踏み込んで来る‥涼也がいい人なんだろうけど‥嫌な人に思えてきたのが残念でした。
面白かったのもありますが、文が詰まってないので、すらすら読みやすいと思います。挿絵も多かったので脳内でイメージしやすく楽しかったです。ローランドっていう何歳なんだろう?
アーサー(受)の視点でストーリーは進みます。
アーサーは既刊「花嫁は二度さらわれる」「花嫁は三度愛を知る」で涼也を花嫁にしようとするローランド(攻)に恋をしており、ローランドが他の人と幸せになるのを見るのが辛いと離れます。
アーサーがローランドに褒められた髪を切る場面や、ローランドにとっての楽園は自分にとっての楽園ではないという台詞が切なかったです。
ただ、前作の主人公の涼也とキースのその後の甘い話が垣間見られるわけでもないですので、シリーズのファンには物足りないかもしれません。
とはいえ、蓮川先生のイラストは素敵ですし(誘拐の打ち合わせをする場面が一番好きです!)、ローランド好きにはオススメだと思いました。