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hisui no hanayome ouji no chikai
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
『翡翠の花嫁、俳優の溺愛』を最近購入し、前作がある事をその時に知ったので、それならこちらから読まなければ!と慌てて購入・読ませてもらいました。
ヤーデンブルク王国という架空の国や、翡翠うさぎ、王宮ものといったファンタジー溢れる内容なので、その要素を説明しなければ設定(世界観)が読者には上手く伝わらないかと思うので、中盤あたりまで国の特色などの説明にページ数を費やされていたことは、私としては一つ一つじっくり理解していきたい派だったので、「なるほどね~!」と納得しながら物語の世界観に浸ることが出来ました。
がっつり恋愛ものを読みたい方には物足りないかもしれませんが…(^_^;)
ですが、歴史ファンタジーも楽しめ、もふもふには癒され、最後には濃厚ないちゃいちゃシーン満載で、好きな要素たっぷり詰まったこの本は、凄く楽しめました(^^)
成り立ちがわかったとこで次が読めると思うと、今からワクワクです( *´︶`*)
占い師の一族の跡継ぎとして生まれた受け。一族に昔から伝わる翡翠の指輪と、受け自身を迎えに遠いヤーデルブルク王国から金髪碧眼の王子がやってくる。占って見た結果は「是」で、受けは王子とともにその国へ向かうことになるが…。
キラキラの金髪碧眼王子様が攻め、占い師一族の跡継ぎが受けです。
受けは両親が若くして事故で亡くなったため、急に跡を継がなきゃならなくなり、占いの才能はあれど日々修行中の身。顧客にようやく認められはじめたある日、海外から王子様が迎えに来て、占いの助手をしている次男とともに攻めの国を訪れることになります。
弟と2人セットじゃないと占えない設定だったり、弟のトラウマだったり、攻めの国の状況だったり、攻めの師匠とか幼なじみの映画俳優とか、あんまり受け攻めの恋愛に関係ないふわっとした設定やエピソードにベージを割きすぎ。特に受けの弟くんの描写が多くて、弟は要らん、と思いました。あとがきによれば次は弟のスピンオフ作だそうで、あざとさが透けて見えてしまった。
そんな感じで、肝心の恋愛描写がおざなりでした。いつ惹かれ合ったのか、なぜそこまで惹かれ合ったのかの説得力に欠ける印象。
攻めの国の天然記念物のウサギたちは可愛かったけれど、そのウサギの生態やら何やらの説明はそれほど必要じゃないというか…。
ただ個人的に、くっついたあとのエッチがやたら好みでした。天然誘い受けな受けとか、経験豊富なのに受けを前にやたら余裕がなくなってしまう攻めとか。
想いが通じ合った途端に一気になだれ込むのが情熱的で萌えました。あとおまけのSSが巻末についていて、寝ぼけた受けに見事に煽られる攻めにニヤニヤしちゃいました。
あらすじ:
占い師一家の長男・晴季(受け)のもとに突然現れたヤーデルブルク王国の王子・ヴォルグルフ(攻め)。
国のため力を貸して欲しいと頼まれ、弟と共に王国を訪れるが…
晴季は占い師一家の長男に生まれながら、一家に代々伝わる翡翠の指輪『神秘の翠』をうまく使いこなせない占い師。
客の前では、いつも弟の助けを借りて占いを行っています。
そんな晴季が王国でどんな活躍を見せるのか?
『神秘の翠』はヤーデルブルク王国の歴史とどのような関わりがあるのか?
というような謎をはらみつつ、まったりゆったり進行する展開です。
王子が何のために晴季を連れて来たのか物語終盤になるまで明らかにならず、
それまではヤーデルブルク王国に数多く生息する『翡翠うさぎ』なるものと戯れたり、ピクニックに出かけたりとなかなか脳天気なストーリー展開。
メインプロットがどこにあるのかいまいち把握できず、ちょっと読み辛さを感じてしまいました。
王子は美形で紳士的、晴季はそんな王子に少しずつメロメロに…というラブ展開は甘くて良いですが、王子が晴季のどこに惚れたのかよく分からないという難点も。
占い師としても長男としても頼りなく、弟への過保護っぷりを王子にたしなめられる等、全体的にいまいち良いところがないような…
ただの花嫁要因ではなく、25歳男性としてもう少ししっかりしたところを見せて欲しかったかなと思います。
あとがきの後にラブラブな2ページSSもあり、甘々コミカルな雰囲気は悪くないのですが、ストーリー的にはやや消化不良感のある作品でした。
中立寄りです。