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koi toiu ji wa doukakuno
昔と違って生徒数が徐々に減りつつある実家の書道教室を継いだ有翔は
久しぶりに会った幼馴染の昇の変貌に驚きます。
小学生の頃は怖がりで泣き虫で
自分より頼りないタイプだったのに
今や男性向け和装の会社社長として働き、
更に呉服屋の実家をも継ぐことが決まっていて、
同じ“実家を継ぐ者”としては全く格が違い
差を見せつけられたように感じるのです。
実家の改装の間だけと、半ば強引に同居を決められ…。
有翔は真っ直ぐで素直な男なので
きっと書にもそういうところが出るんだろうなぁと
気持ち良く読ませていただきました!
ただ、昇に対しては負けず嫌いな面もありますし
ツンデレ要素もあるので
書道家とのギャップが楽しかったです。
昇がわりと序盤からずっと隠していた気持ちを伝え
行動にもあらわしたので
おっともうそうきましたか!と思ったのですが
それからの展開が気になって
一気に読んでしまいました☆
かなりの溺愛ぶりでデレデレかと思いきや、
ちゃんと言う時は言う昇の筋が通った性格に
好感度上がりました!
用意周到さも含めて、有翔を愛してるんだなぁとしみじみ。
有翔は、自分の過去の言動を結構忘れてしまっていましたが
言った方は覚えてなくても
言われた方は覚えているものですよね、
心を動かされたのなら尚更。
まぐわった(言い方)のは一度だけですが
Hな事は何回もしてますので満足度高めですww
しかも、和装の着エロ!!
我々のロマンではないでしょうか!?
筆プレイもありますよ!!!
…と、つい力が入ってしまいましたが
鳩村さんの作品は何かしらの元気をいただける気がします。
登場人物の前向きさと
姿勢を正せられるような会話、
自分もそうありたいなと思ってしまうんです。
和装と書道について知識があったら
もっと楽しめたのかも!
でも、日本人で良かったって改めて思えました♪
幼なじみから恋人へ。やっぱりこの設定はいいですね。
幼い時は体の小さい泣き虫の昇を守っていた立場の有翔が、大人になったら体格も仕事も何もかも昇に逆転されて、劣等感を抱いたところに『ずっと愛してた。』といきなり迫られ……という展開。
有翔はちょっと過去にとらわれすぎな面があって、自分の名を売ったり顔を出したりすることを極端に嫌がって、仕事の幅を広げようとしない。
対して、和装ビジネスを通じて書家である有翔と伝統にこだわりながら新しいものを作りたい、という昇。
昇のビジネスセンスは非常に戦略的で、その情熱も相まってクールジャパンビジネスを発信するというお仕事BLとしてもかなり面白いです。
そして、情熱的な昇は拒む有翔にもグイグイ!
ヘタレな有翔は、はじめは快楽に流されて段々ほだされていきます。
ラブ展開としては、有翔視点のため、昇がやたら強引で自分勝手で嫉妬深くて、エロ行為も一方的。
が、誤解による喧嘩の後、昇が自分の人生に『なくてはならない男』になったと実感した有翔がついに昇を恋人として受け入れる。
そこから初めて最後までのHとなりますが、前戯は筆プレイ!読むだけでくすぐったい…
ラスト、拘っていた過去から少しずつ自由になって昇とも仲睦まじい有翔のシーンで終わります。
和装を若い男性や外国人に売り込んでいく戦略や、昇を取り巻く社員たちを通して昇の有能さや信頼度を表現する描き方、意外と甘さの少ない昇の愛し方、また挫折を引きずる有翔の男心や普通の男としての単純さ無神経さ、一気に読ませてくれます。おすすめです。
書道家で書道教室経営の有翔(受け)と幼馴染で和装ビジネス社長の昇(攻め)が、昔から有翔のことが好きだった昇の策略により、同居することになり、恋人同士になるお話です。
書道家として子供の頃は神童と謳われていた有翔は高校生の時をピークに成長を止めてしまっていて、昔の功績を言われたくなくて世間から注目されないようにしています。
昇の方は、子供の頃から有翔が好きで、有翔の隣に立つため頑張って和装ビジネスの会社を興します。
昔は地味だったのに、久しぶりに見る昇は堂々とした男前になっていて、有翔は自分は足踏みしたままなのにと、男として負けた感たっぷりでショックを受けます。
すっかり自信を失っていた有翔が、昇の会社でアドバイスをしたり、そこでのお客さんとの交流で、外に目を向けるようになったり、不登校になってしまってリハビリに書道教室に通うようになった高校生を指導しながら自分と重ねて見つめ直し過去の自分を乗り越えるきっかけになり、目立つことが嫌になってやらなくなっていた書道パフォーマンスができるようになったのは良かったと思います。
お話はここで終わっているので、今まで多少我慢してきた昇が、両思いになって遠慮なく有翔をかまっている姿とか、有翔が書道家として活躍する姿とか見たかったですね。
本番は一回だけですが、書道家だけに筆プレイもあって中身は濃かったです。着物着衣プレイはエロいです。
以前に読んだ鳩村さんのお話で、アナウンサーと穴子料理屋の跡取り息子の話「愛の言葉を覚えているかい」を思い出しました。幼馴染、ハイスペックな攻め、お仕事と共通する部分もあり、そういうお話が好きな方にはオススメだと思います。
幼なじみもの、長年片想い、同居モノ、執着攻め、ノンケ受け・・・と大好きなポイントが満載の作品でした。攻め様の下剋上感(子供の頃は受け様の方が上位っぽかった)があるというのも、嬉しいポイントでした。
しかも、現代における和モノ!という雰囲気で、それも素敵でした。攻め様、受け様ともに和の世界に居る人・・・というのも新鮮で良かったです。
しかし、攻め様のこじらせ具合はもう、ブラボー!!!という感じです。受け様に認めて欲しくて、仕事も見た目もハイスペックに・・・更には同居に持ち込んで、あとはもう長年の思いが爆発してぐいぐい押していく・・・そして、受け様もなんだかんだ流されていく・・・という・・・
でも、ちゃんと最後までするのは物語の終盤というのも良かったです。
お仕事のお話もしっかり描かれていて、更にはちょっと自己啓発本っぽい要素もあったりで、なかなか読みごたえのあるお話でした。設定は全く違うのですが、なんとなく鳩村先生の「友人と寝てはいけない」(これも大好きな作品の一つです)と似たような雰囲気を感じました。
受け様が和モノのAVが好きで、和服が乱されていくと興奮してしまうというのも萌えました。
あらすじ:
書道教室の講師・有翔(受け・29歳)は、和装の会社を興した幼馴染・昇(攻め)と約10年ぶりに再会。
なりゆきで彼に自宅の一室を貸すことになり、同居を始めるが、ささいな諍いから彼の自分に対する想いを知ってしまい…
表紙イラストの和装×和装がとても素敵だなと思い手に取りましたが、
ただ和服が出てくるというだけでなく和文化やクールジャパン・ビジネスについても詳細に描かれており、好感の持てる内容。
鳩村さんらしい、お仕事モノの面白さの詰まった作品でした。
主人公の有翔は、幼い頃は「神道」と呼ばれるほど書道で注目を浴びていましたが、その後は自分のスタイルを確立することができず「ただの人」になってしまった人物。
昇は、昔は地味で大人しい少年だったのに、今や別人のような「デキる男」に…と有翔とは対象的な成長を辿った人物です。
昇への劣等感から彼を軽くからかってみる有翔ですが、そのせいで昇が自分に長年片想いしていたことが判明。
いきなり有翔を押し倒し、性器をしごき…と強引な行動に出る昇ですが、その夜以降は意外にもセクハラは自重。
和装プロデュースに有翔の力を貸して欲しいと、仕事面で彼との親交を図ります。
というわけでお仕事モノ展開が始まるのですが、着物プロデュースの手法やアイディアがなかなか凝っていて読み応えあり。
海外のアニメイベントでゲームキャラのファッションショーを手掛けたり、
着物にスカルアクセサリーを合わせるコーディネートを提案したりと、
外国人や若者をターゲットとした様々な戦略が面白く、ドキュメンタリー番組でも見ているようなリアル感が味わえます。
過去の挫折から人前に出ることを嫌がっていた有翔が、昇たちと仕事をするうち自信を取り戻していくという前向きなストーリー展開です。
キャラクター的には、昇の偉そうな言動と過去の気弱な少年像とが結びつかず、やや萌え辛いかも。
過去の有翔との約束を叶えるため和装の会社を興す等、一途なところもありますが、もう少し言動にも可愛げが欲しかった気がします。
せめて昔の「有ちゃん」呼びを今も続けてくれていたらギャップ萌があったかも。
有翔の方は、明るくおバカな面と、人前に出たくない繊細な面とを併せ持つなかなか良いキャラ。
元々AVの好みが「和もの」なので、自分が和服を着た状態でエロいことされてる状況にも興奮してしまう〜という大変即物的な絆され展開も、とても有翔らしいと思いました。
本番はラスト1回のみですが、筆で乳首を責めるプレイがなかなかねちっこくて◎
その筆も昇にとっての思い出の品で、彼の有翔への片想いのこじらせぶりが伝わってくるのが良かったです。
萌的には星3つですが、お仕事モノとしては萌×2寄りです☆
新刊が出る度に何かと気になる鳩村さんです。この作家さんの、タイトルの付け方が好き。
幼い頃は神童と言われていた有翔(今は実家の書道教室で教える日々)ですが、途中まで彼の魅力をいまいち掴みそこねていた私です。
有翔(受)に惚れている昇(攻)が「お前にふさわしい男になるために、起業した」とまで言わしめる彼の魅力とは・・・大丈夫でした。しっかり見つける事が出来ました!
ある日、不登校の少年が書道教室の入会志望者として訪れその少年と会話を交わす有翔は、昇との関係を変える勇気もなく、また彼の気持ちにどう応えればいいのか分からないくせに、気持ちいいことだけしたいと思っている最低な彼と同じ人物だとは とても思えない程、魅力を放っていました。
最後の一線こそ超えはしないが何度かエロ遊戯を繰り返し、ゆっくりと二人の心の距離も近付いたかな・・・と思った矢先、またある出来事が!
有翔の、昇への想いが確かなものになるエピソードが とてもこの二人らしくて私は好きです。
にしても、エロに関しての主導権は終始 昇にあって有翔が握れることは永遠にないのだろう、という感じが笑いを誘うなぁ。
今まで漠然としていた、私の中での「幼なじみの特別感」の理由をはっきりと示してくれた、粋な作品でした。