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tokyo hard night
堂本(ヤクザ 木城組の幹部筆頭で次期組長候補 右頬に傷がある)×由一(花屋の店員 類まれなる容姿の由一を目当てに客が訪れる)
※この作品にはシリーズ1作目「東京ミッドナイト」のキャラが登場しています。
シリーズ1作目、2作目と微妙~な感じが続いていたので、比較的ハードルを下げ気味で読み始めたのですが、ストーリー云々の前に冒頭からすでに文章で引っかかってしまいました(苦笑)。もうこの時点でかなりげんなりしてしまったのですが、何とか読み進めて行くと…
花屋で働く由一がヤクザである堂本に差し出されるのですが(その経緯もちょっと無理があるような…)、それ以降の展開は基本的には1作目にかなり似た感じの話でした(ちょっとデジャヴを感じました)。最初はヤクザの堂本が一方的な気持ちを押し付け、由一が逃げるという関係なのですが、突然堂本を愛している事に気付いた由一が堂本の元に戻ろうとしたら、敵に捕まってしまい…みたいな感じで、繊細な心理描写などとは一切無縁!!というくらいの力技で話が進んでいきます(笑)。
話の中盤くらいで、堂本への気持ちを自覚させてあげよう!と、シリーズ1作目に登場した藤堂×真琴カップルが一肌脱ぐことになるのですが、何をしたかってただただ二人のSEXを何度も見せつけるだけなんですよ。そんな行動にこちらとしては「はぁ!?」なんですが、それを見た由一は堂本への愛情を自覚しヤクザの情人として生きて行く決意をするんですね。「…って、おい!?」と思わず突っ込みたくなるのですが、そこで立ち止まっちゃうとどんどん置いて行かれてしまうので、この作品はそれでいいんだと思ってさらっと流す事にしました(笑)。
エロシーンに関しても、もはやギャグとして読んでもいいですか!?という感じで何度か吹きだしてしまい、ある意味では読み応えがありました。二人が出会ってから1年後を描いた短編「由一の真実」では、毎日堂本に抱かれていたおかげで(?)立派なヤクザの情人に成長しエロエロになった由一の姿に、最後まで期待を裏切られなかったとニヤッとしました。ここに来てようやくこのシリーズの楽しみ方が分かってきた気がします。
「東京シリーズ」の3作目です。
綺麗でハイセンス(でも正直者で働き者)な花屋さんと、
暴力団幹部の、(これまた)奇妙な組み合わせのお話です。
慣れ染めは…花屋店主の借金のカタにヤクザに拉致され…
無理やり情夫とされるも愛に目覚め~というお話…って!
このパターンって、どこかで見たパターンですよねっ!?
はいそうです、シリーズ1作目「東京ミッドナイト」のお話を、
ホンのちょっとだけ設定変えて、まるまる総移植…じゃなくって、
そのままパロディー化したようなお話です。
いやはやもう…恐ろしいほどの、ブラックなパロディーぶりには、
読者諸嬢もブーイング通り越して、むしろいっそ清々しいくらいだったりします(笑)
読者地雷はそこだけに非ず!
中盤の「自分の気持ちにとまどう」受・由一(花屋)に、
攻・堂本(暴力団幹部)への「恋を自覚させ、取りもってあげよう」などという、
一見奇特なおせっかいをするのが、1作目の主人公カップルです。
…が、恐るべし! この二人ってば、延々と..
自分達のSEXシーンを由一に見せつけているではありませんか!?
新手の洗脳作戦なのかどうかは不明。…が、読者にも意味不明。
ただし主人公・由一だけは、しっかり洗脳(?)されたのか、
着々と恋を自覚して、極道情夫の王道を力強く歩んでゆくのでありました。
男性向けエロ小説でもあるまいし、なんとまぁ…
ブラックジョークのようなパロディー作品であります。
このシリーズは、この先も基本、このパターンで展開してゆきます。
そこでおひとつ、楽しみ方のポイントを!
展開を楽しむのではありません、エロを楽しむのです。素直に…。
なんとも男性的なBLです。
さて…お楽しみのアノ場面、いっぱいありますよ。最初から最後まで!