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romance no teiou
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
白石瑞帆(受)の視点でストーリーは進みます。
白石は有名な先生の担当をして2年目の新人編集員。担当作家からやる気のなさを指摘され、担当替えを求められます。編集長の黒川(攻)に叱責され、腹を立てる白石の前に、不思議な夢を見せる「酸素バー」が現れて…という話です。
白石が「やる気のない新人」から黒川の指導により成長していくに連れ、酸素バーで見ていた夢では物足りなくなっていくというのが、読んでいて楽しかったです。白石のやる気のなさとその甘えた思考についていけないと思われる方もいそうなんですが、私は自分を振り返ると他人事と思えなかったので。
結局あの酸素バーの正体はなんだったのか?という謎のままで終わるというのも面白かったです。
ただ、表紙と口絵のイラストのマリク×白石が美しすぎて…。マリクはこんなに素敵なのに、単に白石が想像していた理想に過ぎないの?!という気持ちは拭い去れませんでした。あえてかもしれませんけど。
それと、「ロマンスの帝王」と呼ばれる程の黒川が、なんで白石にそれほど惹かれたのかが納得しきれませんでした。なんで前々から好意を持っていたのか、編集部の他の人との違いはなんだったのかが欲しかったです。白石からの目線では、黒川が惚れるような男には感じられなかったので。そこに説得力があれば良かったのにと思ったものです。
不思議なお話しでした。
表紙絵の石田要先生買いをさせていただきました。
挿絵目当てだったため、最初に挿絵をパラパラみて
あれ?攻めが2人???と混乱しながら読み始めました。
受け様は仕事に頑張る!?まだこれから社会人で仕事にもこれから
頑張っていく立場の中、なかなか事はうまく進まず・・・
その中、お酒に酔って入ったお店が「酸素バー」
お試しで酸素カプセルに入ってみたら、「異世界設定の世界」
受け様の仕事の悩み→夢の世界の優しい攻め様→
厳しい上司と・・・不思議なお話しになっていて、
読んでいるうちに一体、受け様は誰とハッピーホモエンドになるかと
ハラハラしていました
最後にはいい感じに収まってくれてよかったのですが、
もう少し、攻め様とのカラミが欲しかったかなとは思います。
濃い感じの編集長、大好物です!
女性向けロマンス小説の編集者・瑞帆(受け)は、仕事に厳しい編集長・黒川のことが苦手。
ある夜、偶然見つけたサロンで酵素カプセルに入ると、夢の中に出てきたのは黒川そっくりのアラブの王・マリク(攻め)。
瑞帆を「花嫁」として大事にしてくれる彼に会いたいがために、酵素バーに入り浸りになるが…
夢の中で会えるマリクと、現実世界で厳しいことばかり言う上司。
瑞帆は一体どちらを選ぶんだ?というファンタジーと現実が入り混じった不思議な雰囲気の作品。
現実世界の瑞帆は、ロマンス小説にあまり関心がないことを大御所作家に見抜かれ、彼女の担当を外されてしまうような、ちょっと情けない人物。
彼女と部下の間をうまくフォローし、瑞帆の勉強のためにと様々なロマンス小説を薦める黒川は、言葉は厳しいけどなかなか良い上司だと思います。
ただ、肝心の瑞帆にやる気が見られず、仕事より夢の中で会えるマリクのことで頭が一杯に見えてしまうのがマイナス。
黒川に対しても、物語終盤あたりまで苦手意識を持っており、クライマックスでの告白が唐突なものに思えてしまいました。
更に"え?"と思ったのはオチの部分。
マリクと黒川の間に何か関連性があるとか、黒川が瑞帆の酵素バー通いについて知っていたとか、そういう仕掛けは何もなく、"あれはただの夢でした"で終わってしまいます。
そういうオチなら、黒川はいつの間に瑞帆を好きになったんだ?という疑問が残るし、
瑞帆は以前から無意識に黒川のことが好きだったということになりますが、そんな素振りは現実世界でのシーンからは全く伝わってこず…
設定は面白いのに、色々と説明が足らず、オチが弱いのが非常に残念に感じる作品でした。