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marunouchi no saijoukai de koi wo shitara sabaku no yokujo
アラブの王子様ものは好みなんですが、今回のは趣味じゃなかった。
設定が活かせたら最高なんですけど設定倒れでした。
盛り上がりがないので途中、本を読む手が止まってしまいました。残念。
丸の内の高級シェアハウスを舞台に、毎回異なる作家さんにより新カプの物語が展開されるこちらのシリーズ。
本作はシリーズ第3弾で、あさひ木葉さんの作品となります。
あらすじ:
医者の一博(受け)は、シェアメイトで留学生のファハド(攻め)のことが苦手。
ある夜、いつものようにファハドに遊びに連れ出され、酔ったところを無理やり抱かれてしまい…
ファハドはアラブの王子で、医大生として日本に留学中…という設定ですが、一博にちょっかいをかけるばかりで、真面目に勉強している素振りはなし。
一博の部屋に入るのにノックもしない傍若無人ぶりといい、王族とは思えない粗野な言動です。
酔った一博を散々犯しておいて悪びれもせず、その後、一博が(ある理由から)ファハドを避けるようになったら、何か避けられるようなことをしたか?と真顔で聞いてくるような厚顔無恥ぶり。
作中では高貴故に傲慢、というような人物像ですが、ただ無神経なだけに思え、魅力を感じられませんでした。
一博は、酔ったところをファハドに犯されるも、快楽を感じてしまい、その後もズルズル彼と関係を続けてしまう…というほだされ受け。
施設育ちで、養父母に子どもが出来たことで家を継げなくなる等、なかなかの苦労人です。
しかし、いくら精神的に弱っていたとしても、自分をいいように犯した男にそう都合よく惹かれるか?という疑問が。
最終的にラブラブになる二人ですが、最後までこの二人のラブ展開に入り込めず、また医大生でアラブの王族という設定もストーリーに生かされているとは思えず、モヤモヤの残る読後感でした。
すみませんが、中立評価とさせていただきます。